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【連続テレビ小説】芋たこなんきん(133)「山があるから...」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

晴子(田畑智子)は、交際していた東條祥吾(山口智充)からプロポーズされるが返事を保留にする。祥吾には2人の幼い娘がおり、前妻とは離婚していた。晴子は、町子(藤山直美)のように実子でない子どもたちと家族になれるか迷っていた。町子に相談しアドバイスを受ける晴子。そんなとき、祥吾は徳永家を訪ね、健次郎(國村隼)に娘たちを連れてあいさつをする。徳永家で娘らと楽しく遊ぶ祥吾や町子を見るにつれて、晴子は…。

戦争時代に少年期を過ごした主人公を描いた町子の最新刊『戦の果てに』を読んでいる和代です。

 

夜、茶の間

本を読む和代と新聞を読むふりして和代の様子を伺う健次郎。

和代「昔のこと、いろいろ思い出してしもて、なかなか前へ進めしまへん」

クスッと笑う健次郎。

 

ボーッとした感じで茶の間に入ってくる晴子。

 

台所にいた町子が気付く。「あ…」

 

健次郎「あ~、びっくりした。お前、『ただいま』くらい言えよ」

晴子「ただいま」

和代「お帰りなさい」

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昨日の最後が晴子が帰ってきた背中から茶の間、台所が見えるシーンだったけど、その続きってことか。

 

町子「お帰りなさい。早かったね。東條先生とごはん食べに行ってたんでしょ?」

晴子「うん…」

町子「けんかでもした?」

晴子「…された」

町子「え?」

健次郎「うん?」

 

晴子「プロポーズされた」

和代「え?」

健次郎、町子「えっ!?」

健次郎「え…プロポーズて?」

町子「結婚申し込まれたていうことと違うやろか」

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6話でも

町子「結婚申し込まれたちゅうことと違うやろか」

信夫「誰に?」

という会話があったんだね。しかし、この頃、健次郎を徳次郎と書いてて恥。

 

健次郎「ほ…ほんで?」

晴子「『ちょっと考えさして』て言うた」部屋から出ていく。

 

町子「よかったやないの!」

健次郎「けど…相手2人も子供いてんねんで」

和代「フフッ! フフフ…!」

町子「よう、そんなこと言うわ!」

健次郎「ああ…。あ…」

 

けれど、当の本人は…

 

診察室の椅子に座っている晴子。「結婚か…」

 

悩んだまま、数日が過ぎていきました。

 

仕事部屋

純子「お相手にお子さんがいらっしゃるから、そのことで悩んでいらっしゃるんでしょうか?」

町子「う~ん…それもあるかも分かりませんね」

純子「でも、お嬢さんお二人でしょ」

町子「うん」

純子「大先生の半分以下ですよ」

 

町子「人数は関係ないと思いますけど」

純子「あら、数は問題ですよ。5人ですよ。つくづく町子先生、よくご決断なさったと思いますもの」

町子「若気の至りですよね」

純子「若くはございませんでした。あ…すいません」

 

たこ芳

りん「珍しいこと、お二人で」

町子「たまにはどうかな思て、お誘いしたんですよ。そしたら、熱かんお願いします」

板前「はい」

晴子「町子さん、原稿ええの?」

町子「何や今日うまいこと進んだのでね、もう切り上げましたの。あ~、そしたらすんません。私ね、糸コンニャクとチクワと…」

 

そのころ、徳永家には…

 

応接間の椅子に座る東條と茶の間にいる東條の娘たち。

「うわ、すごい。ほら、すごい」

「前まで折れなかってんよ」

「折れんかったんやな」

「うん」

 

祥吾「ご挨拶、遅くなりました」

健次郎「いえいえ」

祥吾「晴子さんと結婚させてください」

健次郎「ああ…。あの、僕の方はあれやけども、本人は、もう承諾したんですか?」

祥吾「あ…それがまだ返事もらってないんです」

健次郎「ああ…あ、そうですか」

 

祥吾「僕、5年前に離婚してまして、今、子供育ててるんです。妻は今、新しい相手と結婚して子供もうけました。子供は僕の母が面倒みてるんです。あ…晴子さんには仕事を続けてもらうつもりなんで、やはり子供は母が面倒みることになると思います」

 

それじゃあ”育ててる”と言えるの? 身近でそういうのを見ているせいか、自分の子供を当然のように自分の母親に面倒みさせるのってなんかなあ…と思う。初期の健次郎と町子の別居婚もね。イシさんの負担すごかっただろうに、おばあちゃんならやって当たり前的な人、意外といるんだね。おばあさんだって自分の子供育てあげてからの人生があるのにね。医師夫婦ならシッター雇うくらいしてほしい。

 

健次郎「仕事も…」

祥吾「僕、何よりも徳永先生を医師として尊敬してるんです。腕のいい外科医というだけじゃなくて病室に入院されてる患者さんを回診する時、大抵の先生方はベッドサイドに立って話しかけるんです。でも、徳永先生は必ずいちいち座ってしゃべられるんです。ひと言ひと言に耳を傾けて、それで病人は安心するです。医者を信頼するようになる。徳永先生、言ってはりました。『人間の心と体はつながってるんよ』て。尊敬してるんです」

健次郎「そうですか…」

 

尊敬してやまない晴子に今までどおり仕事を続けて欲しいという晴子にとってはうれしい言葉を言ってくれてる東條は、一見、いい話だけど、再婚しても東條母の負担はそのまま。ちょっとこういうところはモヤモヤ。

 

たこ芳

晴子「私には、やっぱり無理やわ」

町子「うん?」

晴子「仕事続けて、家で子供のことも引き受けるやなんて」

町子「何を言うてんの。私でもできたことやないの」

 

晴子「町子さん見てたから余計思うねんね。あんなこと、私には到底無理やわ。町子さんと結婚するて、お兄ちゃんに聞いた時、絶対すぐ逃げ出しはると思てた」

町子「フフフ! 私の周りもね、み~んな、そう思てたみたい。フフフフフ…!」

晴子「ねえ、何でそんな頑張れたの?」

町子「ううん、頑張ったわけやあらへんねんよ。あの、ほれ、初めておうちに行かせてもろた時あったでしょ。あの時、子供たち見てね、何やたまらんかわいいてねえ。健次郎さんの子供やからね、かわいいなと思たのと違うのよ。子供たち一人一人見てたらね、『あ~たまらん。かわいいな』て…。それ、無理にと違て、ごく自然に…」

晴子「自然に?」

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初対面はここかな。読み返したら恥ずかしながら健次郎の名前を後半ずーっと徳次郎って書いてた(^-^; 最初の頃、徳永健次郎、徳一とかややこしく感じてた。

 

町子「夜ね、子供たちが寝てる時にお布団蹴飛ばして寝てる時あるでしょ。でも、風邪ひいたらあかんわて、こう、一生懸命かけてやるのよ。スヤスヤ~と寝てる顔見たらかわいいてね。で、私が作ったようなごはんでもね、『おばちゃんおいしいわ、おばちゃんおいしいわ』て一生懸命食べてくれるでしょ。そんなん見てたら、かわいいなと思うし…そら、口答えしたり嫌なこと言うたらね『憎たらしいな、この子らは』と思うこともそらありましたよ。うん。ねえ、晴子さん…。東條先生を愛するということはね、東條先生の環境や周りをも愛するていうことなの。それもね、無理にやのうて…本当にごく自然に」

晴子「自然に」

 

茶の間

東條「エー さては この場の皆様へ

チョイト出ました 私は」

河内音頭

河内音頭

  • 初音家康博
  • 演歌
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

歌詞で調べると河内音頭かな?

 

晴子「何してんの?」

東條「あ~、お邪魔してます!」

健次郎「あ~、お帰り」

晴子「ねえ、来るなら来るで連絡ぐらいしてよ!」

健次郎「お前らも一緒に飲んだらええがな」

町子「うん。あ~、ねえ、どうぞどうぞ、続けてください」

東條「あ、そうですか!」

河内音頭

河内音頭

東條「エー さては この場の皆様へ

チョイト出ました私は 

お見かけ通りの悪声で

ヨー ホイホイ」

町子・祥吾「イヤコラセー ドッコイセ」

祥吾「まかり出ました未熟者

お気に召すよにゃ詠めないけれど」

 

祥吾「ほんならいくで! いかせてもらいます」

 

ここからぐっさんの物まねオンステージ

・ヒグラシの鳴きまね

 

町子「私も1つだけ…1つだけ1つだけ」

祥吾「あ~、何ですか?」

町子「上手やないですよ。(猫の鳴きまねをする)あかんわ!」

祥吾「猫やな。分かったな。ほな、もう負けてられません。僕もね、え~、フクロテナガザル」

晴子「うん?」

 

・フクロテナガザルの鳴きまね

 

晴子、笑っている。

 

祥吾「ア~! 最後に『ア~!』言いますね」

町子「それは何なんですか?」

祥吾「フクロテナガザルです。ほんまに最後に『ア~!』って…」


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ああ、面白い、そっくり!

 

昨日のミニ予告の打ち上げ花火は!? いっぱいやったんだろうな。

 

徳永家を出る東條たち。次女は眠っていて東條に背負われている。いつの間にか路地の向こう側に自動販売機がある。

東條「お邪魔しました」

晴子「気ぃ付けてね。(寝ている次女の頭をなでる)風邪ひいたらあかんよ」

東條「ありがとう。ほな、おやすみなさい」

晴子「おやすみなさい」

長女「おばちゃん、おやすみ!」

晴子「おやすみ。またね」

 

祥吾「ほな、行こか」

笑顔で東條たちを見送る晴子。

 

茶の間

町子「楽しかった~!」

健次郎「あんた、子供よりはしゃいどったがな」

町子「そうかてちっちゃい子と遊ぶの久しぶりやもん」

健次郎「うん、ほんまやな」

町子「ねえ、晴子さんの顔、見ました?」

健次郎「うん?」

 

町子「いつも真面目な顔してはるのにね、あんな大きな口開けて笑い転げて…。あの人とやったら一生あんなふうに笑て暮らしていけるのと違うやろか?」

健次郎「うん。そうかも分からんな」

町子「うん」

廊下で聞いていた晴子も微笑む。

 

そして翌日、晴子は祥吾の結婚の申し入れを受けたのでした。

 

そして、次の日曜。晴子の結婚が決まったお祝いに徳永家の子供たちが集まることになりました。

 

茶の間

子供たちが集まっている。登、隆は大人になってからは初登場。登役の杉浦太雄(現・杉浦タカオ)さんは杉浦太陽さんの弟さんだそうで確かに似ている。サラサラヘアで登の系統も受け継いでいる。隆はボーダー柄の服が隆っぽい。亜紀、和代は不在。

 

隆が町子にビールを注ぐ。

町子「はい、ありがとう。もう、もう…」

 

晴子「はい、お待たせしました」

由利子「あっ、ありがとう。はい、どうぞ。あ~、ありがとう」

 

登「うわっ! 晴子叔母ちゃんの奄美料理、初めてや。隆、写真や!」

隆「あっ、よっしゃ!」

 

どんと画面に料理だけ出てきたけど、映像の感じから画像検索すると「豚骨煮」というものかなあ?

 

隆、豚骨煮をカメラで撮影。さすがに平成初期は携帯電話ではありません。

 

清志「これもこれもこれも撮っとき」

由利子「おいしそうやんか。なあ!」

清志「これ、うちの畑で採れたサトイモ。食べてな」

登「へえ! ほんま」

 

健次郎「さあ、ええか? あ…まだ入れてるか」

由利子「はい」

町子「はい、そろいましたね」

健次郎「ほな、みんなグラス持って。ほな、おめでとう」

一同「おめでとう!」

町子「おめでとうございます」

晴子「ありがとう」

健次郎「ほな、乾杯!」

一同「乾杯!」

みんなでビールを飲む。

 

登「うん! うまい!」

町子「あ~、おいしい!」

清志「よし、食べよ!」

町子「いただきま~す!」

清志「大きいな、これ」

登「うまい! ものすごいうまいやん!」

隆「おいしい!」

 

由利子「けど、晴子叔母ちゃん、よう決めたね」

登「2人のこぶつきやろ?」

健次郎「元こぶが何言うてんねん」

登「あ~、そうか」

清志「ほんまやわ」

登「ほんまや」

隆「5個もこぶついてた。なあ、町子おばちゃん!」

町子「あ~、ほんまやな!」

 

由利子「けど、何でOKしよと思たん?」

晴子「え? 『何で』て…」豪快にビールを飲み干す町子を見ている。

町子「あ~、おいしいわ!」

晴子「あっ、あんたら、町子おばさんのグラス、空やで!」

清志「あ~、ごめんごめん!」

町子「いや、かまへんね。いやいや、もうもう…」

隆「いいから、もう、ほら」

町子「何かあんた今日変に優しい…」

隆「昔からやんか」

 

こうして晴子もまた、この徳永家から巣立っていったのでした。

 

来週は「出会い」

・仕事中、ペンを取り落とす健次郎。

 

・町子「健次郎さんは、私には何にも…」

 

・昭一「どないした!?」

 

・町子「急いで!」

純子「はい」

 

・「残念ですが…」お、医師は嶋田久作さん。

 

・町子「健次郎さん、しっかりして!」

 

・小川「気ぃ落とさんように…」

 

・町子「何があっても絶対にこの手は離さへんからね」

 

来週の予告に持ってかれそうになるけど…晴子がうまくいってよかった。まあ、母に面倒みさせる発言は気になるけどね。それにしても、町子というより藤山直美さんが子供好きというのは画面から伝わる。「純ちゃんの応援歌」のときも純ちゃんの子供も、ももさんに手を振ったり、ももさんもよく子供の相手をしていた。はあ…それにしても予告が気になる。