#田中邦衛 さんの
— 日本映画専門チャンネル (@nihoneiga) March 31, 2022
主要な出演作品を特集中…🎬
明日は
「#若者たち」
◆4/1(金)よる7時~ほか
1960年代の青春群像を描いた
名作ドラマの劇場版第1作😌✨
田中さんは毎日映画コンクールで
男優主演賞を受賞🏆#山本圭 #佐藤オリエ #橋本功 #松山政路 #石立鉄男https://t.co/3fHKKwh9jP pic.twitter.com/2a96rybym6
1967年 日本
あらすじ
両親を亡くした五人兄弟の「佐藤家」。長男・太郎(田中邦衛)と次男・次郎(橋本功)が建設作業員やトラック運転手で家計を支え、長女・オリエ(佐藤オリエ)が 家事をしながら三男・三郎(山本圭)を大学に通わせていた。末っ子の四男・末吉(松山政路)は浪人中。金をめぐって殴り合いの兄弟ゲンカが絶えず、オリエはいやになって家出をする。ある日オリエは勤めていた先の工場で、原爆の後遺症で足の不自由な青年・戸坂(石立鉄男)と出会う。
2022.4.1 日本映画専門チャンネル録画。
「純ちゃんの応援歌」が終わったから、ガンガンたまった映画を見て行こう。田中邦衛さん追悼作品が山本圭さん追悼作品にもなってしまった。白黒映画。
夜通しトラックを走らせていた次郎は、鶏舎に突っ込んだ。リアルな鶏やめて!
家では太郎と三郎が食費を巡って大げんか。両親がおらず、太郎と次郎の稼ぎで何とか暮らしている。三郎は頭が良く、大学に通っているが、食費を入れないと言って、太郎と取っ組み合いになる。オリエはそんな兄たちに愛想を尽かして出て行った。オリエは長女だけど、三郎の姉が妹か微妙に分からない。オリエは兄たちを名前+ちゃん付け。末吉はみんなにボンと呼ばれている。太郎は大兄(おおにい)。
三郎の大学は学生運動の真っ只中。三郎が好意を持っていた河田(栗原小巻)は大学の学費が上がるため、大学はやめるという。
このドラマの前年。
オリエは友人の家に行った。友人の淳子、マチ子は成形工場の工員。工場が閉鎖されているため、マチ子は日用品の行商をしている。マチ子はオリエに泊まるなら2000円払えと手厳しい。
太郎と次郎は家事をするがうまくいかずにまたケンカ。末吉は浪人生だが、2人のケンカにイライラ。オリエが帰って来なければ今年も落ちると泣く。
オリエは近くの靴工事で働き始め、戸坂という青年と知り合う。戸坂は石立鉄男さん! 若いな〜。当たり前だけどおなじみの髪型じゃない。
マチ子がオリエの工場で行商を始めると、戸坂が最初に歯ブラシを買ってくれた。そこからボチボチ売れ始める。
マチ子が行商する中、淳子は家にいてマチ子とケンカになる。マチ子はテキパキかっこいい女性。「マー姉ちゃん」でマチ子はマッちゃん姉ちゃまと呼ばれていたけど、こちらもマッちゃんと呼ばれていた。オリエの家出先を探したあてた次郎はマチ子の行商を手伝う。次郎はマチ子に好意を持ったが、マチ子は決めた人がいると言った。
オリエは戸坂と仲良くなるが、同僚には「あの人はピカだからやめといた方がいい」と忠告された。戸坂が足を引きずっているのは原爆症のせい!?
マチ子が好きだったのは、行商のまとめ人をしていた人。しかし、その男は、お金を持ち逃げしたため、マチ子は嫌いだった水商売している母の店に行った。オリエから話を聞いた次郎はマチ子の母の店に行った。母のように楽な道に行きたくないと言っていたマチ子が、結局同じ道をたどったことを次郎は責めた。楽な道でもないと思うな〜。
正月。太郎は桜井(井川比佐志)の家にいた。先輩? 関係性が分からないが、桜井家は割と裕福そう。
淳子は田端の弁当工場に住み込みで働き始め、母の店を飛び出したマチ子も大晦日に淳子と同じ工場で働き始めた。喜んだ次郎は桜井家に電話をして、太郎にそのニュースを伝えた。
工場現場で働く太郎。突然、鉄骨が落下して、同僚が怪我を負った。小さな子供たちを抱えた妻は生きているなら何しても大丈夫だとベッドにいる夫を励ます。太郎は仲間からお金を集めて、桜井の元に持って行った。桜井は元請会社の社員? 組合もなくて、ケガしたら、たいした見舞金もなくやめさせられるだけ。
三郎の友人の父親はおもちゃ工場を経営していたが経営はカツカツ。父親が大滝秀治さん。息子は江守徹さん。その父が亡くなり、葬式に集まっていた親戚は、父の使っていたメガネと釣り竿が欲しいという。棺に収めたものをもらっていくって、ひでぇな! 息子の隆は家を飛び出したいと思っていたが、工場を継ぐ決心をした。
三郎は末吉と合格発表を見に行った。末吉は一次試験に合格。そこで河田と再会。今は看護婦として働いている。
工場の昼休み。バレーボールや合唱している工員たち。オリエが歌っているのをニコニコしながら見ている戸坂。
駅のホームで話しているオリエと戸坂。オリエは家に招待する。戸坂は会社を辞めるといい、電車に乗り込んで行ってしまった。
戸坂を捜しに行くというオリエを止める太郎。原爆症にものすごい偏見を持っている。びっこの原爆症だの一つ目の奇形児が生まれるだのひどい言葉のオンパレード。太郎以外は、戸坂との結婚に賛成。三郎は原爆症についていろいろ調べていて、原爆症なんてない、戦争屋が作った言葉だというのもまた極端だけどね。
太郎は桜井に勧められた淑子との結婚を夢見ていだが、桜井の妹でもある淑子には学歴のことなどで踏ん切りがつかないと断られた。
家ではオリエ、次郎、三郎でごちそうを作っていた。しかし、太郎は淑子にふられ、末吉は落第。末吉は、大学受験はやめたいという。しかし、中学2年まで行けなかった太郎は、大学4年行かないだけで10年15年回り道するといって大学に行けと何度も繰り返し言う。太郎たちの父は満鉄社員だったが、肺病で亡くなり、引き揚げてから太郎と母親で働いた。
太郎と末吉は大げんかになり、食卓はぐちゃぐちゃ。オリエも三郎も学歴の関係ない社会になると言ってたけど…。太郎は石の門のある家を建てるのが夢。しかし、そんな太郎に反抗する末吉とオリエ。三郎と太郎も大げんか。ケンカばっかり!
近所の人も集まって外から見守る。
三郎は金金言ってる太郎に反抗して?アルバイト代の1万円をぐちゃぐちゃにして燃やした。えー!!!
翌日、太郎の職場に行った三郎と末吉。末吉は夜学に通うと言い、三郎と荷揚げに向かった。(終)
元々、フジドラマだったそうですが、キャスト、脚本はドラマのままですが、映画製作にフジテレビは関わっていないそうです。ドラマを見たことないから、いまいち分かりにくいところもありました。特に桜井さん関連。佐藤オリエさんは役名を芸名にしたわけではなく、本名だそうです。
脚本は山内久さん。「はね駒」のりんのおじいさん・徳右衛門役の山内明さんの弟さん。ドラマ版の脚本家は複数いて、その中には「純ちゃんの応援歌」の脚本家・布勢博一さんの名前もありました。
若大将シリーズと同じ時代なんだよなあと思うと、別世界。若大将シリーズの田中邦衛さんはお金持ちの大学生だけどね。
身につまされて辛い話だった。でも映画3部作録画したので残りも見る。大滝秀治さんはずーっと変わらないと思ってたけど、さすがに少し髪も黒いし、髪型もちょっと違った。でも田中邦衛さんは変わらないねえ〜!
オリエは家事だけの暮らしが嫌で家を飛び出したが、浪人までさせている末吉と違って、オリエが大学にいくという選択肢はないんだろうね。高校には行ってたらしい。しかし、勤め出した靴工場は辞めずに、次郎や三郎も家事を多少手伝ってるっぽいのはほほえましい。しかし、あんなにしょっ中、取っ組み合いのケンカをする家は嫌だな。
そういえば、山本圭さんも出演していた「ひとつ屋根の下」って、「若者たち」を意識した作りになってるのかな??
と、思ったらやっぱり、脚本の野島伸司さんやプロデューサーが「若者たち」を見ていたそうです。一番のインテリだった三郎が「ひとつ屋根の下」では診療所の先生というのは、ちょっとその後を意識してるのかな~?