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【連続テレビ小説】芋たこなんきん(12)「お祝い!?」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

今日はいよいよ町子(藤山直美)と健次郎(國村隼)の結婚式の日。だが、2人ともギリギリまで仕事を抱えていて、ドタバタが続く。式場には、健次郎の兄・昭一から2人に祝福の鶏が届いていたが、会場で逃げ出して大騒ぎ。なんとか式を終え、披露宴は健次郎の家で行う。宴会は夜中まで続き、義父・喜八郎(小島慶四郎)の島唄(うた)にあわせて町子たちが踊る。新しい人生の幕開けとなる、町子の長い結婚初日であった。

今日は、いよいよ町子と健次郎の結婚式です。

 

初回以来の前日の振り返りがない。

 

花岡家

2階から下りてきた町子。「あ~、間に合うた。お母ちゃん、これ、10時になったら取りに来はるので、お願いしますね」

和代「よっしゃ」

孝子「えっ? お母ちゃん、一緒に行かへんの?」

和代「原稿渡したら、すぐ出ますよって…」

 

左頬を押さえる和代。

町子「まだ痛いの?」

和代「時々な。さあ、はよ行きなさい」

町子「ほな行ってきま~す!」

 

孝子「『ほな行ってきます』て嫁入りの朝にそれだけ?」

 

徳永家

子供たち「わ~い!」

晴子「ちょっと待って! あれ? お父ちゃん、羽織は?」

喜八郎「あ~! あっ」

晴子「急いでよ!」

イシ「昭一は連絡なかったね」

晴子「新聞、見られるとこにいてるか怪しいもんやで。あれ? 亜紀は」

 

隆・登「えっ?」

由利子「あっ、トイレ入れたまま!」

隆「あ~あ! 逃げろ~!」

晴子「待って!」

イシは牛乳受けに昭一へと書いた紙を挟んで出かけた。

 

健次郎「忘れられてしまうとこやったな、亜紀」

亜紀「うん!」

健次郎「ほな行こう」

由利子「あ~、ごめん、お父ちゃん」

健次郎「頼むわ」

由利子「行こう、亜紀」

 

健次郎が玄関を出ようとしたとき電話が鳴る。「本日、休診ですよ!」

 

教会、鐘の音

 

町子は控室でメイクをしてもらう所。「あの…目の下のクマ、隠せますか?」

吉岡「この道30年、大抵のもんは隠してきました」

この鏡に向かっている顔が昨日のミニ予告のところだね。

 

和代「出がけに届いたで」

町子「え?」

和代「今晩までに直してほしいんやて」

町子「何でやの?」

和代「何か手違いで1日早なったみたいやな」

 

徳永醫院

服部「悪いな…結婚式やのに」点滴をしている。

健次郎「いや…」

服部「友達か?」

健次郎「うん。ええ嫁さん捕まえた男でな」

服部「ああ」

健次郎「幸せもんや」

 

待合室

一真「式、間に合うかな?」

貞男「『息子が来たら入院さそ』て、おじゅっさん、仲人やねんから、先に行ってたら?」

一真「本人おらな話にならへんがな」

貞男「ところで教会て坊さん入ってええの?」

一真「うっ…」

 

控室

原稿の手直しをする町子。

吉岡「頭、じっとして」

町子「はい」

 

晴子が控室へ。「あの…町子さん」

町子「すいません。ちょっと仕事が残ってて」

晴子「兄が今、急患診てて、ちょっと遅れそうなんです」

町子「あっ、そうですか」

晴子「『そうですか』て怒りはれへんの?」

町子「しかたがありませんよね。大事なお仕事ですから」

 

子供たち乱入。

晴子「あっ、コラ! 花嫁さんの準備ができるまで入ったらあかん」

登「晴子叔母ちゃん、『年増』て何?」

隆「『こじゅうと』て何?」

晴子「誰がそんなこと言うたん?」

清志「紫の着物着た、おばちゃん。町子さん、ええ茶飲み友達見つけたんやて」

 

紫の着物を着てたのはみすず。ロビーで加代子と話していた。

みすず「1年に2口」

加代子「2年に3口」

みすず「5人の子供にじじばばと医大出てる小生意気な妹やろ」

加代子「うん」

みすず「あっ、こっちこっち!」

 

池内「よかった~! 間に合うたみたいですね」

小川「ここ分かりにくいわ」

みすず「何せお忍びやからね」

池内「何で?」

加代子「さあ…」

 

みすず「あっ、小川君、ご祝儀預かっとくわ」

小川「え…。花岡さんには必要ないと思たんやけどな」

加代子「大体おかしいですよ、あの2人。『しばらくは一緒に住めへん』なんて言うし」

池内「あ~、何でやろ?」

みすず「私たちの感覚では分かりかねますよね」

ベンチに座る池内と隣に座ろうとした加代子を押しのけて座るみすず。

 

小川「あ~、それやったら慌ててなにも結婚することあらへんやんか」

加代子「『子供らの母親になるんやない。まず夫婦になるんや』て」

池内「ほう。こら~、おかしなカップルやな。楽しみやね!」

板尾さんにキャッキャッしている友近さんという図が何だか面白い。

 

ロビーで待っている徳永家。

晴子「遅いな、お兄ちゃん」

喜八郎「先に始めとくか」

鯛子「私、見てきましょうか?」

晴子「お願い」

 

式場の廊下

町子「あっ、すいません。あの、公衆電話は?」

係員「はい。そこを右に」

町子「すいません」

 

廊下の向こうから子供たちが走ってきた。「わ~!」

町子「走ったらあかんて、危ないから! こけるでしょ、ちょっと! やめなさい、走るの! (手に持っていた原稿を取られる)ちょっと…。返してって! 返しなさいよ、ちょっと! 返しなさいって!」

子供たち「逃げろ!」

町子「『逃げろ』やないでしょ、ちょっと! ちょっと! 返しなさいて言うてんのに! 私の原稿!」大声出しても、ももさんとは違うんだよね。

子供たち「わ~!」

町子「ちょっと~!」

 

別のカップル一行にぶつかってドタバタ。

町子「待って! ちょっと! 原稿返して!」

原稿片手に控室に戻った町子の髪は乱れていた。

吉岡「直しましょうか?」

 

徳永醫院

息子「服部ですけど、父は?」

一真「あっ、お待ちしてました!」

娘「(一真の袈裟姿を見て)遅かった…。お父さん…」倒れる。

息子「おい! おい!」

 

式場の廊下を再び封筒をもって歩いている町子。「えっ、玄関? えっ?」

信夫「お姉ちゃん! どこ行くの?」

町子「あ~、信夫。今からタクシーで空港まで、これ、届けに行ってくるわ。すぐ戻ってきますさかいな」

信夫「えっ? ちょちょちょ…!」

町子「え?」

信夫「何、アホなこと言うてんの? これは僕が持っていくから」

 

町子「持ってってくれんの?」

信夫「うん」 

町子「そしたら空港にね、担当の山野さんっていう人がいてるから、その人にちゃんと渡してちょうだい。それから、お姉ちゃんの結婚のこと絶対言うたらあかんよ」

信夫「分かった。行ってくるわ!」

町子「頼むわな」

 

晴子「あっ、あの…兄がまだ」

町子「そしたらちょっとずらしてもらうように言うてきましょか? ねっ」

 

鯛子「先生、こっち!」

町子「あら~、グッドタイミングや~!」

健次郎「ちょっとな、袖短いな。これな」

町子「ギリギリ大丈夫なん違う?」

 

係員「あの…」

健次郎「はい」

こっそり耳打ち。

健次郎「え? え~?」

 

鶏の鳴き声

町子「鶏?」

健次郎「鶏やな」

籠に入った鶏が2羽。

 

係員「先ほど男性の方が…」

チラシの裏に書かれたメモ

祝結婚

あっぱれ我が弟よ

 さすらいの男より

立派な筆文字。

 

健次郎「兄貴や」

町子「何で鶏なんです?」

健次郎「あ…僕の田舎な、祝いの時に『鶏飯』いうて鶏料理食べるの」

係員「あの…」

健次郎「はい?」

係員「どういたしましょう? 当方ではペットのご同伴などはご遠慮いただいてますので」

 

町子「これ、ペットではないと思うんですけど…」

係員「いずれにせよ、生き物は…」

健次郎「はあ…。ほな、駐車場にでも置いてこうか」

しかし、籠の底が抜けて鶏が飛び出した。ロビーはまたしてもドタバタ。

町子「捕まえて、捕まえて! ちょっと…」

明らかにおとなしそうな鶏を無理やり飛ばしたりしてる感じが…だから、動物をあんまり出さないでほしいんだよなあ。雑な扱いが嫌なの。

 

またしても髪を振り乱した町子が控室に戻る。「始まる前からクタクタですわ…」

 

和代と孝子の前にウェディングドレス姿の町子が来た。

孝子「お姉ちゃん、きれい!」

町子「ほんまに?」

泣きだしそうな和代。

町子「歯、まだ痛いの?」

和代「きれいやで、町子…。お父ちゃんにも見せてあげたかったな…」

泣きだす和代に町子の目も潤む。「お母ちゃん…」

町子さん、ほんとにきれい!

 

神父「祝福のうち、また…」

 

そして、式は始まりました。

 

神父「いつまでも、ご両親に対する感謝の気持ちを忘れない、お二人であっていただきたいと思います」

 

披露宴は簡単に行われ、健次郎の家に戻っても近しい人たちでの宴会が続けられていました。

 

庭先に鶏が籠に入れられている。あんなちっこい籠に2羽いれられてるのもかわいそう。餌や水は?←モンスタークレーマー

 

一真や貞男たちが踊る。

貞男「奥さん! 奥さん! 奥さんも!」

子供たち、鯛子、町子、信夫も踊りに加わる。

 

和代「あの子、どうぞよろしゅうお願いいたします」

健次郎「はい。こちらこそよろしゅうお願いします」

 

町子は楽しそうに子供たちと踊っていた。

 

徳永家の玄関を出る町子と健次郎。

町子「あ~、楽しかった~」

健次郎「お疲れさん!」

籠の鶏を見る2人。

健次郎「ほんまにこんなんだけ置いてってからに!」

町子「けど私、お兄さんに会いたかった~」

健次郎「えっ? そのうち顔見せよるて」

 

町子「フフフ。あ~、しんど。ほな、私、これで帰ります」

健次郎「はい」

町子「またね」

健次郎「うん。またな」

町子「おやすみなさい」

健次郎「おやすみ。『またな』か…」

 

花岡家

和代、孝子、信夫がお茶を飲んでいた。

町子「ただいま!」

和代「お帰り!」

信夫「ほんまに帰ってきた」

 

町子「皆さん、本日はまことにありがとうございました。あ~、しんど…。よいしょ」

信夫「新婚旅行もなしかいな」

和代「今晩だけはどっか泊まるか思てた」

信夫「まあ、そな急がんでもこれから長いこと朝から晩まで顔、突き合わすんやもんな。なあ、荷物、いつ運ぶの?」

 

町子「運ばへんよ」

信夫「え?」

町子「私、ここにいてるんやもん」

信夫「おかあちゃん。お姉ちゃん、訳の分からんこと言うてる」

和代「私はもう慣れた」

信夫「『ここにいてる』てどういうことよ?」

 

町子「当分、そういうことになったから、ねっ。皆さん、よろしくお願いいたします。あ~、しんど! もう、私、先寝るわ。お母ちゃん、おやすみなさい」

和代「おやすみ」

信夫「いやいや『当分』て! お姉ちゃん?」

 

孝子「分かった」

信夫「え?」

孝子「お母ちゃん、きっとあれや。子供たちとしっくりいけへんねんわ~」

和代「えらい仲ようやってたよ」

孝子「やっぱりそうやわ。あの…継母となさぬ仲の…」

和代「一緒に踊りまくってた」

孝子「かわいそうや、お姉ちゃん。今頃になって、そんな思いして…」

和代「孝子!」

 

孝子「お母ちゃん、何とも思わへんの!?」

和代「そやから、子供らともお父さん、お母さんともものすごう楽しそうやったて」

孝子「ふん…ふ~ん」

和代「うん」

孝子「ふ~ん。ほなええけど。ほな何で一緒に住めへんの?」

和代「『ねばならぬ』はヤボやねんて」

孝子「『ヤボ』?」

 

布団に仰向けになる町子。左手薬指には指輪。「疲れた~!」

 

町子の新しい人生の幕開け。その長い初日がようやく終わろうとしていました。

 

来週は「かぜひき」

「お父ちゃん別居婚って何!?」←男の子たちの判別がまだつかない。

 

町子「私のことで何か気に入らんことでもあるのやろか」

 

町子「危ない」

晴子「何すんのよ!」

町子「大丈夫?」

晴子「離して!」

 

町子「救急車呼びましょうか?」

健次郎「そんな大層な」

町子「消防車、呼びましょうか?」

 

晴子「男子、向こう、みんな行って!」

 

町子「隆君は…優しいな~」

 

ミニ予告は池内と誰かの会話を横から見ている町子。

 

今週も面白かったな~。母にならなくていいけど、イシさんの家事負担を少し減らしてあげたいな~。浜風荘並みに洗濯物も多そう。洗濯機はさすがにあるかな?