徒然好きなもの

ドラマの感想など

【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (126)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

純子(山口智子)が正太夫笑福亭鶴瓶)を連れてわらべ出版を訪れ、節子(布勢真穂)に気持ちを伝えさせようとするが、小心者の正太夫は純子に任せて逃げてしまう。純子が節子に話を聞くと、節子は、正太夫はいい人だが結婚は考えていない、と答える。雜賀(桂枝雀)が外出から戻ってきて、節子が雜賀に相談すると、雜賀は正太夫に、節子とは結婚させない、と言う。雜賀に説教されて、意を決した正太夫は節子に直接気持ちを…。

太夫とわらべ出版に行く純子。よそ行きのワンピース。

純子「どないしたん?」

太夫「やっぱりやめとこか思て」

純子「何言うてんのや。せっかくここまで来たんやないの」

太夫「こいはかなり勇気いるわ」

純子「弱みそやな。いつでもそうやんか。肝心な時になると逃げてしもて。行こ」

太夫「ちょっと待ってらよう」

純子「いいから、さ。失礼します。はよ…」

 

太夫「あれ?」

純子「誰もいてへんのやろか」

太夫「秀平さん、暗室やろか」

純子「失礼します。秀平さん? 秀平さん?」

 

太夫「はぁ…ホッとした。ああ、よかった」

純子「もう、安心してどないすんの」

太夫「節ちゃんに何て言うたらええやろ」

純子「そやから、節ちゃんが好きやということと結婚してほしいということを、ちゃんと言うたらええねん」

 

太夫「それは秀平君に言うてん。秀平君からいまだ僕に返事がないいうことは節ちゃんきっと秀平君に断ったということや」

純子「そんなこと、分からへんやん。な? もし、ノーって言われたかて、それでもえやないの。な? 男やろ?」

太夫「きついなあ、純ちゃん」

純子「何言うてんのや」

 

ドアが開き、節子が戻ってきた。

太夫「あ…こんにちは」

節子「こんにちは」

純子「こんにちは」

節子「すんません、郵便局行ってまして」

 

純子「あの、主人は? いてませんの?」

節子「秀平さん、取材です。今朝、私が来た時はもういてはらしませんでした。置き手紙があります」

純子「すんません」

 

秀平の手紙(今回、高嶋政宏さんは声だけの出演)

「節ちゃん、おはよう。今日は岩国にある施設に行きます。帰りは明日になります。秀平」

peachredrum.hateblo.jp

以前、秀平が純子宛にクリスマスカードを送った時は、かなり平仮名多めだったのに、成長したな~。あれから、6年。

 

純子「あの…あの電話で妙なことになってしもて、あの、ほんまにごめんなさい」

節子「いえ」

純子は正太夫に話をさせようとするが、拒否し、無言の小競り合い。

 

節子「あの、どうぞ」

純子「はい。正太夫さん」

 

電話

節子「あ、ちょっとすんません」

純子たちは応接スペースへ。

 

節子「わらべ出版です」

 

太夫「心臓、破裂しそうやわ」

純子「なあ、正太夫さん、念のためにもう一遍聞いとくけど、ほんまに節子さんのこと好きなんやね?」

太夫、うなずいて、一旦座ろうとしたが「あかん。やっぱりあんじょう頼むわ」。

純子「正太夫さん…」

太夫「僕はちょっと外で遠慮しとくさかい」

純子「あかんて。自分のことやないの」

太夫「自分のことやから言いにくいんやら。頼ま」

純子「正太夫さん!」

 

節子が電話している間に出ていった正太夫

節子「正太夫さん、どないしはったんですか?」

純子「あ…いや、あの、何や知らん、ちょっと言うて」

 

節子「どうぞ」

純子「すんません。おおきに」

節子「お見えになったんは、あのことですか?」

純子「そうです。あの…。主人が正太夫さんに代わって節子さんの気持ちを聞いたんやそうですね?」

節子「はい。正直に言いました。正太夫さんはええお人やと思いますけど結婚は考えてませんて」

 

純子「そうですか…」

節子「そういう対象として一度も見たことがないよって正直、ぴんと来ませんねん」

純子「私が今日一緒に来たんは…。正太夫さん、みんなに誤解されてる人やて思うんです。美山村で800年続いた興園寺のおうちに生まれて、そらもうものすごいボンボンですねん。かわいがられて苦労知らずで。見た目はあのとおりのお人よしで…。ほんまにアホなことばっかりしてるように見える人やけど、そやけどほんまは子供みたいにきれいな心を持ってはるんです。人に喜ばれることが好きで。優しい人ですねん。私が無理におすすめする資格はないんですけど、そやけど、一遍よう考えはっても、ええお話やないかと思いますねんけど」

うーん、そんな子供みたいなきれいな心を持った正太夫をふった純ちゃんじゃ説得力ないぞー。

 

久助「入れ、入れ。節ちゃん、ただいま」

節子「お帰りなさい」

久助「純子ちゃん、来とったんかいな」

純子「こんにちは」

 

久助「暑いな。ハハハハハ。そうそう、野球やっとんねんで。ちょっとあの節ちゃん、ラジオ…」

節子「はあ」

久助「ん? 何や難しい話か?」

太夫、純子に目で合図。純子は首を横に振る。

 

節子「すんません。5分でええんです。場、外してもらえませんやろか」

純子「私ですか?」

節子「すんません」

純子「あ、はい、分かりました。失礼します」

久助「うん…」

純子、正太夫と外へ。

 

節子「先生。先生にご相談したいことがあるんです」

久助「あ…怖いな」

 

ラジオでは野球中継が流れている。

 

太夫「あかんか…」

純子「あかんて決まったわけやないねん。まだ結婚は考えてない言うて」

太夫「それは口実や。誰かほかに好きな人おんのやろ」

純子「いや、そういうことはないみたいやったけど…」

太夫「あかん…2回目の失恋や」

 

ラジオの野球中継

 

太夫「長いな。何、相談しやるんな」

 

久助「正太夫、話は終わった。入れ」

太夫「野球3対…」←字幕はこれだけだけどもっとごちゃごちゃ言ってる。

久助「そんなことはどうでもええ。お前、節ちゃんに結婚申し込んだそうだが、僕の口から断っといた」

太夫「おいやん…」

 

久助「節ちゃんがえろう迷うとるようだから僕の口からはっきり言うといた。あの男はあかんと」

太夫「ちょっと…」

純子「校長先生なんぼなんでも、それはないのと違いますか?」

久助「いやいや、これでええねん。正太夫、いらんことは言わん。諦めなさい」

 

太夫「何でおいやんにそない言われなあかんねん! 余計なことや。大きなお世話や!」

久助「大きなお世話やないよ。あかんさかい、あかんちゅうてんねん」

太夫「おいやん!」

久助「節ちゃんはええ子や。なあ。電車の運転手さんしてはるお父さんと妹君2人と仲よくつつましく暮らしとる子や。そやさかいな、僕はどんなことがあっても節ちゃんを不幸にしとないんや。そやさかい、あかんと言うたんや。文句あるか?」

 

太夫「あるで。これは僕の問題や。おいやんにいらんこと言われる筋合いないやん」

久助「お前さんがな、甲斐性がないさかい、こう言うねん」

純子「校長先生、そない言わはったら正太夫さん、かわいそうやないですか」

太夫「そうや、なんぼそこまでボロカスに言われる理由ないわ!」

久助「ないことないよ。言うてやる! お前さんが甲斐性なしのいわれを、はっきり聞かしたる」

 

太夫「言うてみ!」

久助「おい! お前何で自分の口から申し込まなんだや。何で秀平君を頼んだりしたんや。何で純子ちゃんについてきてもろたりしたんや。お前さんはな、自分の一番大事なことを自分でよう決めん男や。だから甲斐性なしやと言うたんや! 文句あるのか! 悔しかったら2人きりにしたる。こら! 自分の口から自分の口から申し込め!」

さすが、校長先生!と思ったけど、狭い部屋に2人きりはやめて。

 

久助は2人を暗室に入れて、振り向いて純子にうなずく。純子もうなずき返す。

 

暗室

太夫「おいやんの言うとおりやと思う。でも君を好きやというのは変わりないんや」

節子「私は私のどこがようて正太夫さんがそないに言わはるのか、それが…」

太夫「いっぱいあるで。こんな潰れかけた出版社、やめんと働いてくれてることもそうやし借金取りに一生懸命頭下げて社長やおいやん、かばってくれてる姿見たら、いとおしいと思うし。アホやな。何でこんな大事なこと人に頼んだんやろな。君を好きやから君に断られたら諦めもつくし。はっきり言ってくれてええで」

 

節子「私…わらべ出版をやめよか思います。お断りしたらもうここへは来られしませんやんか。すんません。失礼します」

太夫「待ってら。行かんといてって言うたらどうする? 何が何でも僕の嫁さんになってって言うたらどうする? 節ちゃん」

 

節子「ほんまに?」

太夫「ほんまや。怒ったんか?」

節子「ほんまやったら、ほんまやったらうれしいです」

太夫「節ちゃん…」

節子「ええお嫁さんになれるかどうか分からしませんし」

太夫「かまん」

 

暗室から出てきた正太夫。「純ちゃん、おいやん! 節ちゃんにうん言うてもろた」

節子「先生、私、お受けしました」

久助「そうか」

純子「正太夫さん、おめでとう」

太夫「純ちゃん、おおきに。おいやん、おおきに」

 

久助「お前もやったらやれんのやないか! ハハハハハ…」

純子「おおきに」

節子「いえ…」

久助「節ちゃん、正太夫、ほんまにおめでとう」

太夫「ありがとう」

久助「ハハハハハ」

純子「ほんまにおめでとう」

太夫「ありがとう」

 

太夫は悪い人ではない…とも思わない。偶発的なこととはいえ、純子の胸を触ったり、襲い掛かろうとしたり…ピュアじゃすまされないような気がして気持ち悪い。脚本家さんのお気に入りキャラだったのかなー? 純子に失恋するシーンも割と丁寧にやってたよね。

 

澪つくし」でも明石家さんまさん演じる弥太郎がかなり終盤までいて、うざかった。しかも最後はかわいい女中さんと一緒になったりして。最初はセクハラして泣かせたりしてなかったっけ。正太夫にしても弥太郎にしても愛されキャラとして描かれてるのかもしれないけど、無邪気にセクハラする時点でないのよ。

 

モカのおっちゃんとの違いはそこかな? カモカのおっちゃんは「女は~」とよくいうけど、町子と議論したいという感じで考えの押し付けではないから不快な感じはしない。節ちゃんと正太夫で興園寺林業をやるのか? いっそ、家業は清彦がやった方がいいと思うけどね。