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老優たちの日々

テレビ テレビ-NHK

取材した当時、加藤嘉は７３歳、花沢徳衛は７５歳、浜村純は８０歳。長年同じ芸能プロダクションに所属し、仕事と実生活の両面で結ばれてきた。「老け役」「名脇役」として映画や舞台で活躍してきた彼らに、老いは現実のものとして忍び寄る。番組では、３人の日常とそれぞれがドラマで演じる老人役を追う。どのような“老い”を生きながら、どのように“老い”を演じるのか。限りある日々を生きる老優たちを見つめる。

 

「あぐり」を見ようとBSプレミアムをつけてたら予告が流れて面白そうなので録画しました。

砂の器 デジタルリマスター版 [ 加藤剛 ]

砂の器 デジタルリマスター版 [ 加藤剛 ]

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先日観た映画に3人とも出演してました。

本浦千代吉：加藤嘉

三木謙一の元同僚・安本：花沢徳衛

本浦親子を村から追い出す巡査：浜村純

同じ芸能事務所にいたというのなら、もっと共演作品はありそう。

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こちらの作品は加藤嘉さんと花沢徳衛さんの二人。

 

浜村純さんは二人に比べて、あまり出演作を見た事ないなと出演作を見ていたら「金八先生」第2シリーズの荒谷二中の米倉教諭というのを見て、あー！　あの！とようやく分かりました。それと、来週から始まる「純ちゃんの応援歌」にも出演されてるそうです。

 

語りは渡辺美佐子さん。

 

藤原釜足さんと4人でお花見するのが恒例だったが、藤原釜足さんが80歳で亡くなった。黒澤明監督、三船敏郎さん、笠智衆さん、浦辺粂子さんなどが弔問に訪れ、浜村純さんが葬儀委員長を務めた。

 

当時の年齢から言うと、放送は1986年と思われるので、「はね駒」をやってるときの花沢徳衛さんだね。でも「はね駒」の映像は流れなかった。

 

藤原釜足さんは晩年台詞覚えに苦労した。奥さん20歳下なんだあ。最期の映画作品は伊丹十三監督の「お葬式」。台詞はほとんど前の人の繰り返し。

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これがテレビドラマの最期。

 

加藤嘉さんもまた22歳年下の妻がいる。妻に対して、「うるせえ、素人は黙ってろ」みたいなことを言うので怖い。今ならモラハラだなんだと炎上しそう。若い頃から老け役で、最近はボケ老人の役が多い。ドラマの撮影風景。共演女優は市原悦子さん。声だけで市原悦子さんと分かる。検索すると1986年4月12日放送「家政婦は見た！　第４話　華やかなエリート家庭の乱れた秘密　名門女子大がゆれる…」かな。

 

花沢徳衛さんは顔に自信があって自分から役者になった。撮影ドラマは現代もののおじいちゃん役を熱演しているシーン。共演者に三ツ木清隆さんがいたので1986年3月6日放送の「特捜最前線（第455回）絆・ミッドナイトコールに殺しの匂い！」だと思います。

 

浜村純さんは奥さんと二人暮らしで電車通勤している。昭和20年8月は旧満州で巡業公演をしていた。日本に引き揚げるも結核で倒れた。その時やっていたのが人形作り。

 

花沢徳衛さんは長年気管支に持病があり、病院に通っている。妻は17歳下。みんな、若い奥さんもらってるねえ〜。家で役者仲間が集まり、麻雀。浦辺粂子さん(84)、大滝秀治さん(61)、殿山泰司さん(71)。大滝秀治さんは40代くらいから晩年まで見た目が全然変わってない気がする。

 

浅草を歩く浜村純さん。メイクをして、台詞を覚える。「戦争は終わってないんだ！」とはいつくばり倒れる老人役。他の共演者が映らなかったのでなんのドラマか分からなかった。ある日、友人が脳卒中で倒れたという知らせが入った。新築地劇場の同期生。

 

家でテレビを見ている加藤嘉さん。奥さんはお墓参りに行っている。家の中が意外と散らかっていた。加藤嘉さんは取材では面倒だからと答えていたが、お墓に来るのが辛いのだと妻は答えた。

 

藤原釜足さんの妻に山田太一さんから藤原釜足さんが亡くなった1985年12月21日消印の手紙が届き、藤原釜足さんの死に衝撃を受けたと書かれていた。「冬構え」のことも触れられてる。藤原釜足さんは急激な体の衰えを感じ、近所のリハビリセンターに週3回、本名で通っていた。

 

藤原釜足さんの一つ年上で「冬構え」の主演を務めた笠智衆さんのインタビュー。ドラマのシーンもちょこっと。そう、東北を旅するやつだ。

 

花沢徳衛さんは画家を目指していたので絵が上手。いつまで役者をやろうと思ってるかの問いにそんなこと思ってたらいい芝居はできない。無責任に役者をやると答えた。

 

浜村純さんは子供がいなくて、健康に気遣っている。妻は73歳。あ、やっと長年連れ添った感のある奥さん出てきた。終戦後に一緒に人形作りしてたしね。

 

加藤嘉さんは45歳の時、23歳の新進女優と結婚。どおりできれいな奥さんだと思った。結婚して女優を辞めたのに「素人」とか言ってたの？　仕事がないのは辛くないか？の問いにそれほど辛くないとの答え。

 

これから老いに向き合っていくというナレーションで締められたけど、3人の中で一番若い加藤嘉さんがこの2年後の1988年にお亡くなりになっている。

 

加藤嘉(1913~1988)

花沢徳衛(1911~2001)

浜村純(1906~1995)

 

藤原釜足(1905~1985)

 

笠智衆(1904~1993)

浦辺粂子(1902~1989)

殿山泰司(1915~1989)

大滝秀治(1925~2012)

 

ナレーションの渡辺美佐子さんが1932年生まれで今88歳。

 

いろんな役者さんが出てきて面白かった！　体力ももちろん大事だけど、台詞覚えがどの人も苦労してた印象。こういうアーカイブが残ってるNHKは、やっぱり好きだなあ。