1941年 アメリカ
あらすじ
富豪の娘リーナは社交界の人気者ジョンと出会って彼に魅了され、両親の反対を押し切ってまで彼と駆け落ち結婚をする。ところがジョニーは実は無一文で、どうやら彼女の財産を当てにして彼女に近づいたらしいと考えたリーナは強いショックを受ける。その上、いつのまにか自分が生命保険をかけられたことを知った彼女は、夫が自分を殺そうとしているのではないかと、次第にますます不安に駆られるようになっていき……。
2021.6.2 BSプレミアム録画。
列車の一等車に乗る女性の向かいの席に三等車の切符を持った男が乗り込んできた。女性は「児童心理学」の本を読んでいたが、新聞記事で向かいの席の男が“エイスガース氏とニューシャム夫人”として写真が載っているのを見て驚く。
今度は乗馬クラブ?でジョン・エイスガースが列車で一緒だった女性を見かけて声をかけた。教会へ行こうとしていた女性・リナを強引に散歩に誘い、キスしようとした。どうやらエイスガースは都会の男でリナは田舎の人?
リナが家に帰ると、両親がリナは結婚に向かないとかオールドミスの何が悪いと話していて、一緒に聞いていたエイスガースに衝動的にキスをして、家に入った。リナの両親にジョンは女好きとかトランプでズルしたとか評判が悪い。ジョンはミドルハム卿の元に滞在してるというので休暇かな。
家族で舞踏会に招待されていたが、リナは頭痛で行かないと言っていた。しかし、ジョンから舞踏会で会おうという電報が来て、急遽参加した。
舞踏会に訪れたジョンの元に女性が群がるが、リナと踊り、舞踏会を2人で車で抜け出し、ジョンはリナの家の前で車を止めて、リナは家に招待した。
翌日、リナは両親に何か言おうとしていたが言えず、郵便局に出かけた。リナが出かけたのは結婚登録所。そこにはジョンもいて黙って入籍!?
ナポリ、モンテカルロ、ベネチア、パリなど新婚旅行を終え、帰宅。新居は豪邸でエセルという若いメイドもいた。
しかし、ジョンが新婚旅行に行くため、友達から1000ポンド借りてることを白状し、しかも、リナやリナの父親のお金をあてにしていることが分かった。
リナの父親からの結婚祝いは父が大事にしていたアンティークなイス2脚だったが、ジョンには、あまり価値が分かってない感じ。
ある日、ジョンの友人ビーキーが訪ねてきた。先週、競馬場で会ったことや、イスがなくなったことをリナに代わって聞いてくれた。アメリカ人に1脚100ポンドで売ったと悪びれもせず話した。
街でイスが店頭に並ぶのを見たリナ。家に帰ると、ギャンブルで2000ポンドも大勝ちしたと言ってプレゼントを山ほど抱えたジョンがネックレスや毛皮をプレゼントした。その元手がイスを売ったお金と知って怒ったリナだが、大勝ちしたお金でイスを買い戻したと知り、泣いて喜ぶ。
メイドにも毛皮の襟巻きをプレゼントしたジョン。その後、乾杯するとビーキーが苦しみ出した。死ぬか自然に治るかのどっちかだと冷静なジョン。今回は自然に治った。発作?
ギャンブルに大勝ちしたから、これで最後と言っていたジョンだが、リナの知り合いから競馬場で見かけたと言われ、ジョンの会社を訪ねると6週間前に解雇されたと言われた。2000ポンドもの使途不明金が発覚したせいで、上司はジョンのいとこで返済の機会を与えたいので告訴はしないと言った。
ついに別れを決意したリナは手紙を書いて出ていこうとしたが、ジョンが帰ってきて、リナの父親が心臓発作で亡くなったという電報を持ってきた。遺産はリナに年500ポンドの小遣いと父親の肖像画。
帰りの車の中、リナから解雇のことをそれとなく話した。解雇の理由は知らないと言うと、上司とウマが合わなかったとジョンは語った。
不動産会社を作ってホテルを作るというジョン。ビーキーが資金を出してくれるといい、ビーキー自身も大きなビジネスに関われると張り切っていた。ジョンが席を離れた時、ビーキーに矛盾点を突くが、ジョンが戻ってきて仕事の話に口を出すなと凄まれた。
その後、計画は中止したとジョンがリナに話した。ビーキーにはまだ話していないと聞き、ジョンへの不信感が募る。ジョンがビーキーを招いて話をしているときに、ビーキーを殺すつもりじゃないかと考えてしまったリナは、その場で倒れてしまい、目が覚めると、ジョンはビーキーの車で出かけていた。
リナは一人、車で断崖まで来たが、何も見つけられず、家に帰った。家にはジョンもビーキーもいて一安心したが、ビーキーが崖の上で車に乗っていて落ちそうになったがジョンが助けてくれたと話した。ビーキーはパリに行くから一緒に行こうとジョンを誘った。
ジョン不在の時、家に刑事が訪ねてきた。パリでビーキーが殺されたという記事が載った夕刊を見せられた。ブランデーを飲み干し倒れた時には、イギリス人男性が店を後にしていた。
ジョンはパリには行ってない!と確信していたリナだが、ホテルに電話をかけると出かけているという返答。ジョンは家に来た。ジョンは自ら警察に電話をかけ、ロンドンまで送って、ロンドンの宿にいたと話していた。
知り合いの推理作家から似たような事件の裁判記録をジョンに貸したと言われ、その本には「別の方法で金を返すつもりだ」と書かれた手紙が挟んであった。保険会社から「旦那さんに保険について問い合わせていた答えを郵送した」と電話があり、リナがジョンに渡した。
推理作家の食事会に招かれたジョンとリナ。ジョンはトリックについて質問したり、見つからない毒についてしつこく尋ねたりした。推理作家は人の顔を見れば人を殺せそうか分かるといい、リナは度胸がない、ジョンはミステリアスに見せてるだけと指摘し、リナはどこかホッとする。
家に帰ったらリナはジョンに殺されるかも?とまたしても倒れてしまい、推理作家のイゾベルを呼んでくれていた。しかし、イゾベルに犯罪のトリックを聞き出そうとし、どんな人でも入手できる物質で殺せる方法をつい教えてしまったと言う。2人きりになり、ジョンが牛乳をコップに入れて運んできた。
翌朝、実家の母に呼ばれたと荷物をまとめるリナにジョンは車で送ると言った。スピードはどんどん上がり、助手席のドアが開いてリナが落ちそうになり、車が止まった。ジョンは開いたドアを閉めようとしただけと言い、リナはジョンを疑っていて誤解していたと泣き出した。
ジョンはこのままじゃリナの実家に送ったら二度と会わないと言うが、もう一度やり直しましょうと言い、このまま進むだけだとジョンは車に乗って進み出したが、車はUターンして進んで行った。(終)
稀に見るクズ男じゃないか? しかも、リナはなぜか許してしまう。Uターンしたということは、家に帰ってやり直すんだよね? ジョン自身、変われないと言ってたし、自殺も考えていたらしいのにね。お金のある人がそばにいちゃダメーーー!