公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
律子(桜田淳子)が思いがけず、外川へやってきた。かをる(沢口靖子)が、何があったかと話を聞くと、るい(加賀まりこ)が久兵衛(津川雅彦)と結婚することになった、と言う。婚礼に、惣吉(川野太郎)と夫婦揃って招かれたが、久兵衛の妹・ぎん(三ツ矢歌子)は自分たちが招かれないことが面白くない。久兵衛に直談判して、夫婦そろって出席することを認めさせるが、高神村村長と惣吉は裁判係争中、ということもあり…。
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思いがけない訪問であった。律子が東京へ行く前に訪ねて来てくれて以来1年3か月ぶりである。
律子は久兵衛の代理で外川に来て、かをるにるいが正妻になったことを伝えに来た。久兵衛の強引なやり方にとねは「切り取り強盗だ」と笑う。
切り取り強盗って初めて聞いたけど、めちゃくちゃ物騒な奴じゃん!
「父はそんな風にしか愛情を表現できない」と律子はフォロー。婚礼は昭和6年3月26日(木)先負←大安、友引に次いで結婚式の日取りとして縁起のいい日。
「惣吉さんとおそろいで「入兆」へおいで下さい」と律子はかをるを招待してくれた。とねもお祝い事が好きで出席したそうだったが、困った顔をした律子に「冗談言ったんだよ」と笑い飛ばすとね。
とねが再婚するなら「色男でゼニッコあって度胸がよくてきっぷがよくておらのこと大事にしてくれる人」と冗談っぽく言い、死んだ父ちゃんよりいいのはいねえなあというオチだった。惣吉の父は寝たきりのところしか見たことないけど、とねが女親方をやるくらい魅力のあるの人だったのかもね。
律子とかをるは二人で話をする。かをるはお嫁に来て2年3か月。かをるの「愛しているんですか? 河原畑さんを」という問いに「人を愛すると言っても形はいろいろあるものよ」と答える律子。
突発的に生じた気まぐれな恋愛だから花火のようにパッと燃えて短く終わるかもしれない。幸せって何かしらね。私はね…吹雪の中で凍えながら眠る事もできずに耐えている幸せもあると思うの。真夏の太陽にジリジリ照りつけられてのどの渇きを潤す水が一滴もないそういう幸せだってあると思うの。
律子さん、詩人だね。かをるは「意地を張っているんです、律子さんは」だって。
人にはそれぞれ自分に似合う生き方があるのよ。決められた枠の中に納まって生きる人と枠の中じゃ窒息しそうになる人がいるの。「かをるさんがうらやましい」が律子の本音だろうな。
高神村騒擾事件についての律子評は「民衆のエネルギーが悪徳政治家を倒したんだから痛快この上なしだわ」叔父さんを婚礼には呼ばないことを言い、律子は帰って行った。
ここで入兆パート。梅木に指導されながら何か書いている英一郎。その英一郎に「入兆の財産は将来どうなります?」と下衆な質問をする桑原。関西弁だから紀州から来た店者だね。るいが本妻になったせいで財産がややこしいことになった、と英一郎に直撃質問。
そこに梅木が「出過ぎたことを言うな」とか「旦那様がお元気なのに遺産の話なんかするな」とくぎを刺す。英一郎が入兆を継ぐとは限らない、律子が養子をとるかもという話をすると、さらに梅木が養子にいいとか、桑原どうした? 暴走してるな。
そこに紀之が帰ってきたから、話が終わったものの…梅木がかをるを好きだと知らなければ律子といいのにーと思うけど、律子も梅木もお互いあんまりタイプじゃないかな。タイプとかタイプじゃないとか関係ないかもしれないけど。
ぎんがるいを正妻にするなんてどういうつもり?とやってきた。反対はしてるものの世間体のため出席はするつもりらしい。律子は心から祝福するつもりもなく、維持と面目のためなら出席しなくていいときっぱり断った。さっすがー。
しかし、翌日、清次が吉武家に来て、高神の村長夫婦が出席するので惣吉に出席しないでほしいと言った。とねはかをるも吉武家の嫁だから出席させない!と怒った。
めんどくさい親戚関係もきちんと描いてるね。名取夫婦ってめんどくさい人たちだなー。遠慮しろよ。