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ドラマの感想など

【ネタバレ】日曜劇場#77 ぼくの椿姫(脚本/山田洋次・朝間義隆)

1985年3月17日 TBS

 

あらすじ

新千歳空港でオペラ歌手の水原(成田絵智子)を乗せたタクシー運転手の福太郎(平田満)は、彼女にオペラが好きだった温泉芸者の小雪音無美紀子)の話を始める。福太郎は、恋心を抱いていた小雪を、札幌で開かれるイタリアオペラのコンサートに誘う。ところが、当日、小雪は現れなかった。彼女は2か月前から登別の病院に入院していたのだった…。

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新千歳空港から札幌のホテルまで行くタクシーに乗ったオペラ歌手の水原は、オペラ好きのタクシー運転手の福太郎からオペラ好きの登別の温泉芸者の話を聞かされた。

 

職場の忘年会で行ったスナック?でオペラみたいな発声でカラオケを歌う温泉芸者を見かけた。音無美紀子さんがその温泉芸者の小雪だけど、さすがに歌声は吹き替えかな。

 

福太郎は2年前に妻を亡くして男やもめで二人の子供を育てていた。近所の八百屋さん夫婦が犬塚弘さんとあき竹城さん。いつも子供達の世話が大変なので、女性を紹介されたが、美人すぎるという理由で断ろうとしていた。

 

八百屋夫はブスは3日で慣れるというがあれは嘘だと福太郎にコッソリ話すが、妻に聞かれて夫婦喧嘩が始まった。

 

家に帰り、子供の寝かしつけに「椿姫」を身振り手振りで話して聞かせるが、子供たちは寝ていた。

 

再び小雪に会いに登別温泉に泊まりに行った福太郎。小さな子供二人で留守番!?と思うけど、私が子供の頃は案外普通にあったことだと思う。おばさん=八百屋のおかみさんが来てくれたらしい。

 

小雪は売れっ子でどうにか会えて23時にアカプルコという店で待ち合わせ。ピアノのあるバー?で「椿姫」を歌うという小雪。最初に歌い出したのは福太郎。お前が歌うんかい!とびっくりしてる小雪だが、一緒に歌い、踊り、お酒を飲んで…来年札幌でイタリアオペラの椿姫の公演があり、切符を送るから観に行こうと福太郎が誘う。

 

別れ際、今夜ずっと付き合ってもいいんだよと誘う小雪だが、融通のきかない男で…と断り、心付けを渡そうとした福太郎に逆に小雪からお父さんを一晩借りたお詫びに何か子供達に買ってやってとお金をもらった。

 

福太郎は恋煩い?で寝込んでしまい、八百屋夫婦が面倒を見にきて、新たなお見合い写真まで持ってこられた。しかし、娘が「小雪」という寝言を聞いたせいで、好きな人はいるのかと問い詰めた。

 

しかし、小雪が温泉芸者と分かると八百屋夫婦は顔色が変わり、怒って出て行ってしまった。八百屋夫婦にとって福太郎は甥っ子。二人は小雪を座敷に呼んでズケズケ旦那はいるか、借金はあるかと質問して小雪を怒らせた。

 

その話を聞いて、福太郎は怒り、オペラ好き同士のつながりを持っていたかったのにとケンカになった。

 

その後、小雪とは会わなかったが、オペラの切符だけは約束だから送った。しかし、当日現れたのは、小雪の後輩の女の子(出たー80年代しゃべりの女の子)から、小雪は2ヶ月入院、3ヶ月も働いてないので、お金がないと泣いていたと聞かされ、小雪に旦那がいないことも分かった。

 

後輩の女の子にオペラの切符を渡して見るようにいい、小雪が入院している登別の病院に向かった。病室で手を握りあい、見つめ合う二人。

 

そんな話をしているうちに水原の目的地に着いた。タクシーを降りた水原はその後どうなったのか聞くと、いろいろあったけど女房になったと照れながら話し、福太郎は明日の公演に行くことを約束して、タクシーは札幌の街に消えた。(終)

 

え! その後の二人を少し見せて欲しかった。八百屋のおじさん夫婦とはその後和解したのか? 全部福太郎の妄想話だったら怖いな。