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【連続テレビ小説】澪つくし(35)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

惣吉は見合いをした、と英一郎(鷲生功)から聞き、ショックを受けるかをる(沢口靖子)。気を取り直して家事をしていると、入兆にやくざ者たちがやって来る。聞けば、店の女が抜け出して、入兆で働いてるから連れ戻しに来た、と言う。かをるはいざこざに巻き込まれるが、梅木(柴田恭兵)に助けられる。その夜律子(桜田淳子)はかをるに、大漁旗を作っているところを案内してほしいと言い、二人で外川へ出かけることになる。

 

”熱烈な恋文を読まずに捨てる律子がいる。来ない手紙を待ち焦がれる自分がいる。とかく浮世はちぐはぐだとかをるはため息をついた。”

河原畑から手紙が届いてるけど、もはや読むこともしなくなった律子。だけどさぁ、かをるだって読まずに手紙捨ててただろう? かをるに手紙を書いた男子たちだって惣吉に手紙を出すかをるとそう変わらない気持ちだったと思うよ。

 

英一郎は軍事教練で足にマメを作って帰って来た。英一郎の足の裏をフーフーして「富士山のにおいがする」って、かをるって時々不思議ちゃん。

 

英一郎から惣吉が高神の地主の娘と見合いしたことを知らされた。「どうもありがとう」と英一郎に言ったものの、かをるの体の中を冷たい風が吹き抜けた。部屋に戻り、折り鶴をぐしゃぐしゃにし、涙を流す。

 

かをるが洗濯物を取り込んでいたところに、ニヤニヤした男と用心棒とヤクザがやってきた。ニヤニヤ男は松岸の「桃源楼」の牛太郎という男で、「入兆」の麹室に「桃源楼」から逃げた女が働いてると聞き、連れ戻しに来た。騒ぎを聞きつけた広敷の連中がやって来て、「桃源楼」の女がいると聞き、「松岸まで行く手間が省けらぁ」と相変わらず。

  

神山は仕事中だから待ってくれと言い、牛太郎たちは中庭?で待っていた。その話を聞いていたかをるは、律子に相談しようとした矢先、牛太郎たちが探していた加代子が「入兆」から逃げ出そうとし、助けようとしたかをるがドスを突きつけられてしまった。

 

助けてくれたのは梅木さん(きゃー)。結局、加代子は捕まり、梅木は流血するほどのケガを負ってしまい、事務所で手当てされた。神山は、じっとしてればかくまうつもりだったらしい。

 

経理の野呂は「男に体を売る女なんて」と冷たいが、かをるは「売りたくて売ってるんじゃないわ。きっと家族の犠牲になっているのよ。お金で体を縛られているんだわ」と加代子に同情した。かをるの言葉を聞いた梅木の表情がきゅんとしてるっぽい。

 

刺繍をしている律子と紙を折っているハマ、かをる。律子はかをるの行動を誉めてくれた。廓があるということ自体女性差別だという律子とそういうことが好きな女もいるというハマ。そういうことが好きな女もいるというのは男性が罪悪感を減らすための言い訳に思ってるんだけど、どうかな。

 

律子は「問題は強制売春とあくどい中間搾取ですよ」と語った。朝からすごい言葉が並ぶけど、これが現実だからこれでいいと思う。

 

「入兆」も同じようなことをやっていると久兵衛批判をする律子。だけど律子だって豊かな暮らしができてるのは久兵衛のおかげだしねぇ。そんなのんびり刺繍なんてしてらんないよ。梅木はかをるが好きだから助けてくれたんじゃないかと言ってたけど、むしろケガした後、ひかれたような気もする。姉妹揃って恋愛脳だね。

 

刺繍が完成し、母の病室に飾りたいという律子。大漁旗がどうやって染めるのか見学したいから作ってるところに連れて言って欲しいと言われた。惣吉のいる外川に行くことになり、ぐしゃぐしゃの折り鶴に再び息を吹き込むかをるだった。

 

すごい流れるような話! しかし、朝から廓に連れ戻される女性を見たくはないが…。