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【連続テレビ小説】澪つくし(120)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

梅木(柴田恭兵)がツエ(鷲尾真知子)に呼ばれて座敷へ駆けつけると、かをる(沢口靖子)とるい(加賀まりこ)が待ち受けていて、かをるが結婚を決意した、と言う。久兵衛津川雅彦)もそれを聞いて喜んでいると、梅木は、坂東家に婿には入らなずに梅木の姓を名乗る、坂東家を継ぐのは英一郎(鷲生功)だ、とはっきり言う。喜びにあふれる入兆。かをるの話を東京にいる律子に手紙で知らせると、返事に書かれていたのは…。

 

ツエは梅木を呼びに行き「開けてびっくり玉手箱」←このフレーズ昭和だ。

↑と久々に聞いたと思ったら現役のフレーズか。 

 

かをるは目の前にいる梅木をこれまでとは別の感情で受け止めている自分に気が付いた。

 

長い厠から戻った久兵衛は、かをるの報告を聞き喜ぶ。梅木は一つお願いとして、「どうかかをるさんを私に下さい。梅木の嫁に頂戴したく思います」と坂東家の跡継ぎ、英一郎を立てて、婿入りは拒否した。

 

梅木は野望を持ってたよね。だからいざとなったら入兆を出ることも考えているんじゃないのかなー?

 

久兵衛は戸籍の事は別にして、今のところ梅木夫婦が跡継ぎと考えていた。梅木を呼びに来た英一郎は屈託なく二人を祝福する。

 

「入兆」はめでたい知らせに沸き返った。大荒れの弥太郎。この前早苗がどうとか言ってませんでした??

 

坂東家の食卓では、律子のことが話題になる。この間の手紙に「弁護士」になりたいと書いてあったね、と英一郎。

 

ツエは「弁護士」と「弁士」を勘違い。その上、トーキーはSKDじゃないんですか? SKDはターキー。笑いがあふれる家族だが、当時の年配の人には大うけだったのかな。

 

トーキーは音声がついた映画で、サイレント映画には語りを添える活動弁士がいたけど、トーキー映画隆盛になりつつあり、弁士は仕事にあぶれた。

 

昭和8年は1933年で、この映画は1931年公開だそうです。

peachredrum.hateblo.jp

もうこの時代にはこの形式の映画が古くなりつつあったと。私が見たのは、あとから音楽をつけたサラウンド版です。

 

ターキーは女優・水の江 瀧子さんの愛称で、SKDは水の江さんが所属していた松竹歌劇団。とね役の草笛光子さんも所属していて戦後5期生だそうです。

 

梅木はかをると結婚できてウキウキ。そんな裏では泣いた人もいたよね…なんてしつこいですか。昭和の価値観として一人の女性を思い続けるあまり、経験の一人もないんじゃカッコつかないとハマのエピソードを入れたのかな。昭和なら松岸でいろんな女を食い散らしましたの方がマシなんだけど…って思う方が少数派か? 

 

10日ほどして東京の律子から手紙が届いた。英一郎が朗読。

「かをるさんおめでとう。心から祝福いたします。結婚式には万難を排して出席するつもりです。ところで私からも重要な報告をしなければなりません。それはくしくも時を同じうして私も婚約をしたという事です。相手は誰だと思いますか? 今は士官学校出身で前途有望の陸軍少尉とだけ申しあげておきます。かをるさんの結婚式の時に彼を連れていって皆さんにひきあわせますからなにぶんよろしく」

 

かをるの脳裏にひとつの顔が浮かんだ。それは広敷にいた小浜敬助の顔である。

 

久兵衛は英一郎から手紙をひったくって読む。「いくらなんでも節操がなさすぎる。危険な思想の持ち主から軍人に乗り換えるっちゅうのはどういうこっちゃ!? 180度の転向やないか!」

 

英一郎は「では皆さんお元気で。さようなら」と律儀に最後まで手紙を読んで、「うるさい!」と久兵衛にひっぱたかれるまでがセット。

 

父の言う通りかもしれない。一体律子は何を考えているのだろう。と困惑のかをるの顔で終わり。

 

新しい女を自認する律子は職業人になるのではなく、男が変わるだけというのもなんだかなー。