1980年7月25日 テレ朝
あらすじ
柴田巡査(山本圭)は、通称・インテリ(谷啓)という老人から、事件をデッチあげて刑務所へ入れて欲しいと頼まれた。柴田が断ると妻にしのぶとの情事をバラすと脅してきた。
歌舞伎町のバーでママに昨今のサラ金地獄など社会情勢を語る通称インテリ(谷啓さん)。紙袋を持っててホームレス?
同じバーで飲んでいたママの妹と親しげにしている柴田はママから妹とどうするつもりなのか問い詰められる。ハッキリしない柴田は一旦店を出たインテリに「お巡りさん」と声をかけられた。なぜか初対面の男なのに職業を当てられた。
家に帰ると関西弁の妻(木内みどりさん)に「女ができたの?」と問い詰め…って妻いたのかよ!
翌日、食い逃げ犯を捕まえるとインテリだった。食堂のおかみが出前持ちしたら許すと言ったのに、出前に出かけてパチンコに行き、また捕まった。
インテリは柴田にサラ金に30万借りてから借金取りに追われ、一時的な避難として刑務所に入りたいと言われた。最初はバカバカしい話だと相手にしなかったが、バーのしのぶのことを妻にバラすと言われ、インテリの指示に従うことにした。
冷め切った夫婦。しかし柴田は身勝手でめちゃくちゃ酷い。妻に子供ができないことを度々責めていたが、一度できた子供を今は生活が厳しいから始末しろと中絶させていた。それ以来子供ができなくなったと妻に責められるが、柴田の心はしのぶに向いていた。妻は薄々勘づいていたが、絶対別れない!と意地になっていた。子供のくだりは妻のセリフでサラッと出てきただけだけどちょっと酷すぎる。
盗みが苦手だというインテリのために柴田が電気屋で盗みをしてインテリに渡す。そしてインテリは警察に捕まった。今度はインテリの友人だというジャイアンツという男にインテリさんと同じことをして欲しいと頼まれた。宝石店で盗みをする柴田。
ジャイアンツは翌朝、柴田の交番で捕まった。取り調べの時に急に逃げ出したのは、窃盗の他に公務執行妨害を加えるためだった。
いつものバーに女性客4人。同級会の帰りだという女性達の中に柴田の妻がいた。お互い知らずに話していたが、ママの妹が妻のいるお巡りさんと付き合っていると聞いた柴田の妻はピンときた。
ラブホテルから出てきた柴田としのぶを待ち伏せていた妻。絶対別れたくないが、2000万くれたら別れてやると言われた。
むしゃくしゃして家から出た柴田はジャイアンツを見ていたという東北訛りの男に出会った。出稼ぎで上京してきたが女ができて持ち逃げされ、その後必死に働いて500万貯めたものの妻子が土砂崩れで亡くなったと知り、ヤケになり500万を競輪で全てすった。自殺もしたくないから無期懲役で刑務所に入りたいと柴田に言ってきた。
柴田に妻殺しを提案してきた男の話に乗る。えぇー! 勤務中、家に立ち寄り妻を殺した。慰留品として男から預かった名前入り手袋を現場に落とす。交番に連絡が入って駆けつけた柴田。男の名前が書かれた手袋を見つけて、その名前から刑事が今朝死んだ男だと知らされた。
朝の打ち合わせで柴田が男に金を渡していたのだが、その後、男は大金が入ったと仲間と酒を飲んでいて心臓発作を起こしたという。柴田は顔面蒼白で家から出て歩き出したのを刑事2人が後を追う。(終)
警官姿の柴田に手錠をかけるのは例えドラマでも見せられなかった? この時代、ホームレスという言い方はなく、みんな“失業者”と呼んでました。
うーん、なんで柴田が罪を犯すの? 脅されてたとはいえ、最後の殺人はかなり無茶な展開に思えた。連日の妻と別れるシリーズもういいわ! 昔のテレ朝は土ワイといい、かなりおっさん向けのドラマが多かったんだな。女性の扱いが全体に酷い。
山本圭さんは、ムツゴロウ王国のナレーションとか「やすらぎの郷」の大納言とか穏やかな優しいおじさんというイメージだけど、若い。