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【連続テレビ小説】澪つくし(9)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

かをる(沢口靖子)は久兵衛津川雅彦)に母と別れるつもりかと問いただすが、久兵衛は即座にそんなつもりは無いと言う。学校帰りに久兵衛と鉢合わせるが、久兵衛はもう一人の愛人・照子(東千晃)に追いかけられ、かをるたちはその場を逃げ出す。帰りの電車で、偶然吉武善吉(安藤一夫)に声をかけられ、兄(川野太郎)から今度会ったら名前を聞いておいてくれと頼まれた、と言う。惣吉のことが気になり寝付けないかをるだった。

 

伯父と共に久兵衛に挨拶に行ったかをる。清次はめちゃくちゃ腰が低く、かをるの言うことにいちいち口をはさむ。かをるは久兵衛がるいと別れるつもりでかをるを認知したのか聞くが、久兵衛からはっきりと「わしはお前の母親とは別れへん」と言われ、帰りにお小遣いをもらって帰った。

 

るいも嬉しそうに話を聞くが、かをるが「入兆」と古川家を行ったり来たり出来るという話には、「それは駄目よ」と制した。「入兆」から嫁に出すということは、それなりにしつけや修業が必要でそれを担当する奥様が不愉快になるからだった。「え~」とむくれるかをるがめちゃくちゃかわいい!!

 

銚子高女の作法の時間。正座で足のしびれたスポーツウーマンのかをるは前に倒れ込む。ちょこちょこ学校生活を入れ込んでくれるのがいい。いつもの3人での帰り際、久兵衛の自動車が通りかかり、3人を送ると言ってきた。

 

そこに第三の女・三隅照子が現れ、最近来てくれないとまとわりつく。久兵衛の態度は冷たく、「厚化粧して店にいてるときはいいけど真っ昼間見たら見られたもんやないわ。気安う声をかけるな!」と自動車で去ってしまった。追いかける照子。

 

かをるは物陰に隠れて見ていたが、父の恥部を見たような気がした。由岐やみずえには「見苦しい親でごめんなさい」と電車内で謝った。

 

そこに、学生帽を投げ込んできた生徒A。「明日お宅の校長先生に届けるわ」と結構強気なかをる達。

 

「はね駒」モデルの磯村春子さん著の「今の女」に明治末くらいの話だと思うけど、軍人が女学生たちに席を譲った。女学生たちは軍人だから譲って当然(軍人は電車賃半額だったらしい)みたいな態度だったのが腹立たしくて女学生の横面を思い切り引っぱたいた、という事件があったというのを読んでから、電車内で大声で話したり、かをる達が他校の男子生徒達に強気な態度でいるのが怖くて怖くて。ドラマだからあれ以上男子も言ってこないだろうけど、ちょっと気になる。

 

その男子の集団の中に吉武善吉がいて、「悪ふざけしてすみません」と謝ってきて、兄貴に名前を聞いて来いと頼まれたと話しかけてきた。由岐が「古川かをるよ」みずえが「かをるは平仮名」と先に言った。ま、かをるが気になる人だからこれはいいけど、怖いなぁ。

 

”本当だろうか? あの吉武惣吉が私の名前を知りたがっている。何のために…何のために…かをるは胸の高鳴りを抑えかねた”と丁寧に説明されるかをるの心情。

 

夕食時、かをるは、ツエに「私の名前どう思う? やぼったいと思わない?」と聞く。るいから醤油の命は味と香りと色で、「入兆」が力を入れたのは香りと聞いて嬉しそう。

 

”吉武惣吉というあの青年は私の名前を聞いてくれただろうか。聞いたとしても古川かをるという平凡な名前だからすぐに忘れてしまわないだろうか。かをるは急に悲しくなった。私が醤油屋の娘であることを知ればあの人は見向きもしないだろう。銚子を二分する漁師と醤油屋はいつもいがみ合い張り合っているからだ。犬猿の仲だからだ。”

 

惣吉の顔を思い浮かべ、涙目になるかをるだった…まだ残り時間があるのにドラマは終わり、突然始まる「澪つくし」挿入歌「恋のあらすじ」フルコーラス。

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おしん」はいつでも15分ぎちぎちだったし、「はね駒」も尺余ってんなと感じたことはなかった。「澪つくし」は今後もこういうことが起こるのかな(^-^;