徒然好きなもの

ドラマの感想など

連続テレビ小説 おしん(232)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

昭和25年夏。5年間の苦労の末、ようやく開店できた店は徐々に客が増え始めた。消息がわからなかった初子も4年ぶりに連れ戻すことができ、田倉家に久しぶりに家族がそろった。しかし、おしん乙羽信子)の安どもつかの間、希望(のぞみ)が陶工になりたいと窯(かま)元に弟子入りし、おしんのもとを去る。仁(山下真司)も田舎町の魚屋で一生を終わりたくないと言い出し、商売のしかたについておしんと議論になる。

 

 

久々の「おしん」でしたが、なんだかんだセリフで説明してくれるのでありがたいと思ってます。

 

前は、橋田ドラマの特徴のセリフですべてを説明するというのは視聴者をあまり信用してない感じがして好きじゃなかったんだけど、「おしん」のドラマ内でもおしんやお師さんなど絶えず何か作業をしながら話しています。棒立ちで長々セリフを言う事なんてありません。主婦は常に忙しく15分のドラマさえちゃんと座って見ることができないんだから、という橋田さんの愛さえ感じるようになりました。

 

おしんは希望が陶工になることを認めた。お加代様が絵が好きな人だったからと言ってたけど、それでいいと思うな。お加代様だったらむしろ喜ぶかもしれない。加賀屋再興は、まぁもうなくなったものだし仕方ないんじゃないかなぁ。大奥様が特別すごい人で、清太郎にちゃきちゃきと働くタイプの奉公人から選んでもよかったのに、お嬢様育ちのみの(みのさん好きだけどね)、お加代様の相手に帝大卒の政男と配偶者選びがいまいちであの結果になったわけだし、とにかく加賀屋にこだわりを持つことないと思うなぁ。

 

仁は魚屋と八百屋で終わりたくないとおしんと議論になります。だけど、ずっと見てくるとおしんは地道な商売してるけど、それはおしんほど貧乏耐性がないと無理な商法というかお客様のことを考えてギリギリの安さで商売し、儲けは少ない。同業他社を敵に回す。そんなに商売上手でもないんじゃ?と思えてきました。

 

仁は東京の百貨店に就職を決める。支援はしないと言ってたけど、結局生活費を渡すおしんはわりと子供に甘い親かも。チューリップハットで東京へ向かう仁。涙で見送る初子と禎。初子に食事の準備をしてもらってる禎にちょっとうーん。初ちゃんは奉公人じゃないぞ。

 

乙羽編になって、初子が新たなヒロインみたいな感じなのかな。おしんと同じような生い立ちながら、おしんほどのガツガツさはなく、控えめだけど接客も家事も上手な万能型。

 

今放送中の内容とは関係ないけど、放送ないときに思ったことを書いておきます。

 

年末の毎年恒例「ガキ使」を見ていたら、伊東四朗さんがいじめられっ子として何度か学生服を着て登場してきました。顔には”裏ワザ”(伊東家の食卓)と書かれ、学生服の背中には白ペンキで”おしんの親父”。私は、「おしん」を見る前は、いかだ下りのシーンばかり見ていたせいか優しいお父さんのイメージでした。なので、今回の再放送を見てこそ罵り言葉としての”おしんの親父”がよく分かって面白かったー!!

 

雄(1923/大正12年1月)と水木しげるさん(1922/大正11年3月)が同世代というのは知っていました。ツイッターで見かけたのですが、おしんイカルは同じ歳(1901/明治34年)、イトツはその4歳上(1897/明治30年)、竜三はさらに2歳上(1895年/明治28年)というのを知りました。布美枝さんのモデルになった布枝さんは1932/昭和7年生まれで、ドラマで言う源兵衛さんは1899/明治32年だそうです。おしんと「ゲゲゲの女房」の両親が同世代だったんだね。

 

おしんが孫の圭ちゃんと旅してた頃(1983/昭和58年)、イトツが亡くなった(1984/昭和59年)ということは藍子と圭ちゃんは大学生で同世代ということになるのかな。おぉ~、演じてた藍子役の女優さんと比べると、圭ちゃん老けてない?(実際当時20代後半だったそうですが)