徒然好きなもの

ドラマの感想など

ゲゲゲの女房(144)(145)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

(144)「人生は活動写真のように」 

修平(風間杜夫)は寝つきがちな毎日を送り、目をさましては布美枝(松下奈緒)に自分の若き日のことなどを語って聞かせる。かつて、松井須磨子の一座にいた叔父が絵の勉強をするためにパリに渡り、何年もしないうちに亡くなってしまったこと。その叔父の亡くなった日に、茂(向井理)がこの世に生まれたこと…。布美枝は修平に「書いているシナリオが完成したときには、それを読ませてほしい」と言う。

 

(145)「独立宣言」 

昭和59年の秋。茂の父・修平がこの世を去ってから、ひとつきほどたったある日、布美枝(松下奈緒)と茂(向井理)の長女・藍子(青谷優衣)のもとに、東京都の教員採用試験の合格通知が届く。“娘に水木プロの仕事を手伝ってほしい”と思っていた茂は、不満をあらわにする。“娘を手放したくない”というのが茂の本音で、教員になったら、どこに赴任するかわからないのが、茂は嫌だったのだ。

 

 

ずーっと休みなしだった「おしん」がなくて、「ゲゲゲの女房」だけがある日なんて今日と明日だけ!

 

やっぱり金土の流れで見たいよなぁ。余韻があるでしょうが。

 

今回のイトツ劇場! 境港初の大学生になったけど、芸術と文学に明け暮れて、映画館を作って、家族ができて…若きイトツが弁士となって人生を振り返るという凝った作りになっています。悲しい別れの回でもあるけど、風間杜夫さんの芸達者ぶりも堪能できるという回でもあります。

 

カーネーション 」の土曜日回で、パーマ機を買いに東京に行って、糸子が戦災孤児と出会う話もあるけど、パーマ機を買いに行く話は前から出てたけど、土曜日だけ見ても楽しめるというか、朝ドラにはそんな印象に残る土曜日回が時々あって好きなんです。

 

イトツは眠るようにこの世を去り、イカルは香水をつけてあげた。イカルとイトツでも朝ドラが出来そうな感じ。イトツは竜三みたいに夢見がちで振り回してきたんだろうな。茂が雄と同世代だから、イトツイカルもおしん世代??

 

そして、翌月曜日回。藍子は教員採用試験に合格するが、手元に置きたかった茂は露骨にガッカリする。

 

今の世では理解されにくいのかもしれないけど、自営業者のワンマン社長が家族を働き手として手元に置きたがるのは、父が自営業者だった私には分かるんだよねえ。

 

ツイッターで感想見ながらだと、茂も茂しか見てない布美枝にも非難轟々なんだけど、自立させるというより死ぬまで手元で面倒見てやる的な人はいるんです。

 

布美枝も実家の酒屋を手伝っていたし、「おしん」も子供達に当然のように家業をさせている。んー、こういう家庭環境は理解できない人には全く分からないだろうな。

 

せっかく合格したのに喜んでもらえない藍子は、自ら買ったケーキをやけ食い。藍子の小学生時代のエピソード、そして今、布美枝も茂ばっかりじゃなく少しは子供も見て?みたいな感想をよく見かけるし、良き妻ではあるけど、良き母親ではないみたいなのも見たけど、そういうのを見るにつけ母親はそこまでいろんなことを気にかけるもんなんだなぁとか思ってしまう。

 

頑張った試験に合格しても喜んでるくれないのは悲しいけど、そこまで期待しない。母親としての布美枝の描写は、モヤッとする人が多そうだけど、そういう感想を見てモヤッとするだけで、物語上はなんとも思わないのです。