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ドラマの感想など

ゲゲゲの女房[終](156)「ありがとう」 

 公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

昭和61年9月末。秋風が吹き始めたころ、安来から“源兵衛(大杉漣)に関する知らせ”が届く。布美枝(松下奈緒)、茂(向井理)、藍子、喜子(荒井萌)の4人は、一家そろって安来へと向かう。飯田家の親族たちが勢ぞろいして、昔のことを懐かしみながら、穏やかな時間を過ごすのだった。そして、故郷の山道で布美枝と茂の2人は…。

  

 やっぱり私にとってはベストオブ朝ドラなのです。リアルタイムでは本格的に結婚生活が始まった6週目からの視聴にも関わらず、1日何度も繰り返して見るほどハマったドラマでした。

 

ネットでやたら泣けるとか面白いという感想(当時はツイッターじゃなく掲示板やドラマ好きの人のブログで見ていた)を見て興味を持ちました。

 

背の高さがコンプレックスの女性というのが私にはまずツボでした。母も兄嫁もいい人だけど、だんだん家に居づらい状況になって結婚を決めて…というのがなんともリアルで。

 

結婚生活は派手なラブシーンなんて全くないのに実写版少女漫画見てるようなドキドキの連続で、この夫婦めちゃくちゃ好きです。しかし恋愛話がメインで見たいわけではありません。朝ドラのラブシーン、私は嫌いなので、毎度このくらいの描写でお願いしたいくらいです。毎度と言うほど朝ドラ見てないけど汗

 

県は違うけど生活圏が近くて、もしかしたら幼い頃に出会っていたかも?っていうのは正に少女漫画っぽいファンタジーで好きなところです。

 

布枝さんの原案本と水木しげるさんの著作から膨大なエピソードをつなぎ合わせて一つの物語を紡ぎ出し、丁寧な描写が本当に好きです。

 

新婚から布美枝ちゃんの子役の子が藍子役をやっていたあたりまで特に好きだけど(中盤ほとんど?!)、改めて再放送を見ると、最初の週の大塚での暮らしとか、イトツの人生劇場とかやっぱり全編それぞれいいところがありました。時折それぞれの登場人物が見せる戦争の傷痕の描写もよかったです。

 

最初から最後まで貫かれる「見えんけどおる」、茂の漫画に懸ける情熱…一本筋の通った作品だったと思います。

 

源兵衛の葬式に集まる親族は思い出話に花が咲き、さり気なく入る回想シーン。茂はスケッチブックに鬼太郎を描く。

 

最後は夫婦で彼岸花の咲く森を歩く。二人でベトベトさんをやり過ごすと布美枝は昔助けてもらった少年を思い出す。

 

まだまだこれからだ、と茂は言ったけど、約10年前のドラマでいろんな人が旅だったんだと思わせられたセリフでした。当然100歳まで生きると思っていた水木しげるさんがもういない。けどやっぱり布枝さんのそばにいるのかなぁ。

 

ゲゲゲの女房」はBS、アマプラ、アベマなどいろんな媒体で再放送していたけど、地上波再放送でたくさんの人の感想をツイッターで読めたのも楽しかった。またいつか。全話録画したブルーレイディスク持ってるけどね🥏