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ドラマの感想など

連続テレビ小説 おしん(187)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

加賀屋が倒産し、加代(東てる美)や、その家族の行方がわからないまま一年が過ぎた昭和6年おしん(田中裕子)は、浩太から加代がみつかったと知らされ、上京した。おしんはまず、たか(渡辺美佐子)を訪ねたが、たかは健(ガッツ石松)を呼び寄せて、おしんの案内を頼んだ。加代の住所を探しあてた時、おしんは女ひとりでは来られぬところだったと思い知り、心の冷える思いで加代の暮らしを悟っていた。

 

 

健さんが一緒に行ってくれてお金も払ってくれて、加代と再会する。おしろいをつけた顔に真っ赤な口紅、乱れた髪。希望を抱いたお加代様は希望を店の者に預けて、おしんと話をする。

 

自殺した政男が商品相場で失敗したことを知り、何とかお金もかき集めたけど借金を整理するまでにならず、清太郎やみの、希望と共に上京したが、清太郎は脳卒中であっという間に逝ってしまい、みのも病気になって3か月ほど入院し、亡くなった。押入れに二人の遺骨がしまわれていた。

 

お加代様の行く末はネタバレされたのもあって知ってたし、清太郎やみのもwiki読んで知ってたけど、この状況はドラマとして描かれるものだと思っていたので、お加代様の口から告げられるとは思わなかった。お加代様にとっては地獄の1年だったね…。

 

カーネーション」でもあったけど、親友が不幸になる展開は気が滅入る。そういう意味でも「ゲゲゲの女房」は平和だったよ、チヨちゃん。

 

 

見ました。

 

並樹さんの容姿の事は結構話題になってたけど、私も「おしん」を見始めて、竜三を知り、並樹さんのことを調べて、あの「ラヂオの時間」のアナウンサー?とか「シンケンジャー」にモブっぽい役で出てたよね?とか全くイメージが重ならなくて、別人のように思ってたけど、最近は最近の容姿に見慣れてきたせいか、だんだんあの竜三さんがこんな感じになるんだなと思えるようになりました。

 

並樹さんが竜三役を勝ち取ったのが分かった気がします。ちょっと天然不思議おじさんって感じで(^-^; 髭ぼうぼうでバイクで遅刻したけど合格した話は初めて聞いたし、あのキラキライケメン顔で髭面だったのかーという驚きがありました。

 

おしんナイト」をYoutubeで一部見ましたが、庄治役の吉岡さんも竜三役のオーディションを受けて、結構自信があったのに竜三のイメージゃなく不合格だった。←ここ、ツイッターでレポしてくれた方は、そのくらいの言い方だったけど、本人はもっと踏み込んだ発言(要はネタバレです)で言っておられましたが、私はてっきり竜三のイメージの明るさとかキラキラした感じだと思ってて、それだったら庄治あんちゃんは”ギラギラ”した感じだから、違うよな、と思ってたけど、制作の人はそこから先のイメージがあったなんてすごいな、と思いました。

 

それと庄治あんちゃんの吉岡さんが熊本出身なのも驚きでした。それなら同じ九州の竜三役に自信があったのもう頷けます。だけどかなり山形の方言もうまいと思います。wiki見てもよく分からなかったので、山形出身の演劇青年かと思ってたくらいです。今の庄治あんちゃんもまたあのギラギラした感じでなく物腰柔らかなおじ様でしたねー。

 

おしんナイト」のイベントは今初見の人に向けてネタバレに最大限の配慮をなされたイベントだったみたいで、本当に出演された方を呼んでお話を聞けたのもいいなぁって思いました。地方者にはどうしようもないですが、その盛り上がりをツイッターで知れたことはよかったです。

 

NHKの同窓会番組は「おしん」自体何度も再放送してるし、当然再見の人が久々の再放送で喜んでいたんだろうという作りだったのか、最後10分はネタバレがありました。一部知ってましたけど、そこまで具体的なことは知らなかったんで知りたくなかったです。

 

番組そのものは知ってるエピソードのオンパレード。こういうのこそ再見組の人にはおなじみ過ぎるくらいおなじみでは? 小林さんがすべて台本を暗記していた、髪を洗っていなかった、おなじみの筏の下り、泉さんが歯を抜くと言い、橋田先生に絶交すると言われた話、役者を辞めると言って止められた、伊東さんの家に「もっとおしんに優しくしろ」と人が来た、NHKに米や現金が送られてきた…筏のシーンやつねさんにごしゃがれるシーンには光石研さんが見切れてたでしょう? 字幕も出さないでさー。

 

泉さんや伊東さんは普段少女編の話しかしないせいか竜三さんと会ったことを忘れていたり…。一度しか会ってない作造は仕方ないにしても、ふじは伊勢で頭下げてまでいてくださいって言われてたんだよぉ!

 

思いっきりミーハーな方向でこんな人も出てました~って紹介コーナーでもいいし、そもそもあまり「おしん」に詳しくなさそうなアナウンサーだったから、それこそ「おしん」芸人みたいに詳しく、かつ話の上手な人に語ってもらうのを見るほうが面白かったかも。あー、でも以前涙ながらに関根勤さんが筏のシーンを語ってたけど、「おしん」でも少女編ばかりの話になるのも嫌だしなぁ。

 

座談会形式で出演者を集めるより、過去のインタビューかもしれないけど、つねさん、お清さんみたいに個別で印象に残ったシーンの話をするので十分だったかもなぁ。このコーナーはすごくよかったと思います。つねさん役の丸山さんはとても優しい方だと小林さんはフォローしてたし、お清役の高森さんが言っていたシーンは私の大好きなうどんのシーンだったし。悔しそうな顔でうどんを食べる田中さんの表情がすごくよくて見ていて泣きそうになったけど、「私はお清」と思い直したとか。あれはしびれるシーンだった。つねさんはあのはきはきした声だし、男の暴力とか野太い声の方が怖く感じるから、実はそんなに苦手キャラではないんです。

 

圭ちゃん役の大橋さんの「もうひとりのおしん」という田中さんが倒れたときに本編を休んでやっていたという番組が面白そうだった。そういう映像残ってるならそっち流してくれた方がよかった。白Tシャツにホットパンツの圭ちゃん、大根飯をあんまりおいしくないという圭ちゃん、かわいかったー。本編で見るよりかわいく感じた。でも並樹さんより年上なんだよねぇ。チャラかったと泉さんは言ってましたが。

 

おなじみエピソードにネタバレをブチこむという誰得な番組だったと思います。裏話も好きだし、それなりに興味深いところもあったんだけど、今初めて「おしん」を見てる人に人気があるんだよということが分かってなかったのかなぁ?

 

まだ竜三と結婚するかどうかも分からない頃の東てる美さん、並樹さんの対談記事でこれで知ったネタバレにさらにこの間の番組で具体的な方法まで知ってしまったという…でもエピソード自体は興味深いものばかりです。完全にネタバレ排除のかたは太平洋戦争編が終わったころに読むことをお勧めします。

 

竜三もお加代様も別にネタバレなくても語れることなんていっぱいあるのに、この間の番組といい、なぜ聞き手がネタバレについて語らせようとするのか?? このインタビュー自体は田中裕子さんを語ってるので面白いけど、けどなんですよ、ネタバレなくても話しできるでしょ?っていう。並樹さんにホントに田中裕子さん好きになりませんでした?みたいなミーハーな奴でもいいから、そういうの聞きたい。