徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】チョコレイト ジャンキー

 


「にもかかわらず」が面白かったので、失礼ながらついでのように買った「チョコレイトジャンキー」。話としてはダントツ「にもかかわらず」が好きだったけど、こっちはこっちで面白かった。

 

 

黒髪メガネ女子のコンビニ店員・奥千代子は小学生時代いじめられていたが、東京から来た転校生・葵に助けられて以来、いじめはなくなるが葵に虐げられる毎日。そこから逃げ出すため、上京するが…。

 

「にもかかわらず」のタラちゃんみたいな優しいぼーっとしたタイプの方が好きなので、俺様タイプはちょっとと思うけど、葵は偉そうなんだけど、千代子を気遣ってる感じもあるからまだそんなに不快感はないかな。

 

千代子をかまうきっかけが終盤で明かされるけど結構重い…この人、話や絵柄は明るいけど、重いエピソードが出てくる。千代子の成長しなさぶりやネガティブな発想が自分を見てるみたいで…(悲)

 

学生時代は地味で目立たないけど、社会に出て仕事バリバリやって~と思ってたのに、フタ開けたら、仕事もできないってね…千代子には葵や熊ちゃん、鴨ちゃんのような友達もいるもんね。←ホラ、ネガティブ出てきた。

 

「にもかかわらず」を読んでいくと、後日談的に一人でお酒を飲みに来る千代子(葵の出張で一人で部屋にいるのが寂しい)や千代子を愚痴ってるようでのろけてる葵も登場するし、葵はキヨちゃんと少し関わったりしてます(キヨちゃんは在籍時はかぶってないみたいだけど、葵の勤務する高校に通っていた)。「にもかかわらず」は3巻の巻末にエピローグ的なものがなかったから、他の漫画で読めたらいいのに!って「にもかかわらず」の話になってる。

 

この本編もよかったんだけど、このコミックスの2巻の巻末にある「余は如何にしヒロインとなりし乎」という読み切りがすごい好きだった! 中学生のおとなしい目立たない女の子が陸上部のエースに恋をしている。そのヒロインの妄想が中学生女子の描く漫画絵みたいな感じで再現されてて、それがまあ自分に都合のいい妄想で…自分を見るようだった(恥)。

 

そして、タラちゃんもそうなんだけど、この方が描かれる黒髪短髪男子がかっこいい。すごい好き。

 

んー、やっぱり読み切りっていいな。「君に届け」も元々読み切りだったみたいだけど、未だに初回は何回読んでも好き。私は途中でコミックス買うのやめたし、すごく好きだったのはせいぜい3巻くらいまでなんだけど、最後にこの人とうまくいくかも…?くらいでちょうどいい。結婚するから挨拶に~、とか〇年後子供が生まれて~とか興味ないです。ふわふわしたファンタジーの世界にいたのに急に現実の生々しい感じになるのが嫌なんです。

 

だからこそこの年にもなって気持ち悪いなと思いながら学生が主人公の少女漫画好きなんだよなぁ。オフィスラブみたいなのとか嫁姑とか一読くらいはするけど、買ってまで読みたいとは思わない。仕事が出来なくて失敗ばかりのヒロインもイラつくだろうし、仕事できるヒロインも恋人と会ってる時間あるのかよとか思ってしまう。ひねくれ者ですね。