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【ネタバレ】氷点(1989年のテレビドラマ)第二部

1989年4月7日 テレ朝

 

あらすじ

継母・夏枝(いしだあゆみ)の相次ぐいやがらせや兄・徹(野村宏伸)の愛の告白に悩む陽子(万里洋子)であったが、徹の友人北原と恋をする。夏枝の邪魔にも負けない二人であったが、陽子はとうとう夏枝の口から出生の秘密を知ってしまう。ショックを受けた陽子は自殺をはかった。養子をあっせんした啓造の友人が駆けつけ、陽子は実は犯人の娘ではなかったと告白する。

2023.2.2 BS12録画。何度かドラマ化されてる割に見たことない作品。ナレーションは山本學さん。

peachredrum.hateblo.jp

「本日も晴天なり」を毎日見てるせいかな〜、津川雅彦さんといしだあゆみさんが夫婦というのがいまいちしっくり来ない。野村宏伸さんは顔は最高に可愛らしいんだが、この時代、棒読みなんだな〜。「あぐり」の頃が一番好きかも。

 

兄の徹に襲われかかるが、陽子に「私は誰の子なの?」と尋ねられ、答えることができなかった。

 

陽子の異変に気付き、夏枝が啓造に報告すると「生理か?」 最高にキモい!!

 

陽子の高校の帰り、徹の大学の友達だという北原邦雄が迎えにきた。おお、高嶋政宏さん! 「純ちゃんの応援歌」の秀平の直後だからキャラも秀平そのものに見える。家に遊びにきて、ピアノを弾いたりする。徹は陽子にあのことは忘れて欲しいと謝り、陽子は許す。1966年の映画版で北原を演じたのは津川雅彦さん。徹は山本圭さん。

 

夏枝、徹、陽子、北原で食事の後、カラオケ。夏枝と北原で「別れても好きな人」をデュエット。陽子は啓造が気になり、先に帰る。一人で食事をしていた啓造に陽子は本当の両親のことを尋ねるが、両親のことは言わないという約束だと教えなかった。しかし、病気で死んだと言っていたルリ子が首を絞められて殺されたことは教えた。

 

朝、上半身裸で木刀を振る北原。躊躇なく話しかける陽子、すげー! 二日酔いの徹を連れて、北原は帰って行った。徹に陽子に惚れたと宣言。

 

学校帰りの陽子の後をつけるバイク。北原が陽子を追いかけてきた。付き合って欲しいと言われ、北原のバイクの後ろに乗っていたところを見た夏枝と辰子。

 

夏枝は北原との交際を反対し、北原には陽子が断って欲しいと言っていたと話す。納得いかない北原は陽子に会いに行き、家族には内緒で会おうと約束する。大学生と高校生のカップルなんだけど、北原ゴツくて、陽子と歳の差がすごくあるように見える。

 

北海道大学

北原は徹に陽子と交際していることを話す。ほんと、徹も北原もバブリーなファッションだな〜。徹は交際に賛成し、大事にしてやれよと言った。

 

陽子、高校2年の冬休み

北原は辻口家を訪れ、夏枝に陽子と結婚したいと話した。夏枝は陽子の素性を知ったら、北原の父はどう言うだろうと陽子の父の名前は佐石土雄という男で留置所で自殺したと話した。陽子は佐石が誰を殺したかを知り、ショックを受け、北原は信じなかった。

 

夏枝は北原と陽子に啓造の日記を読ませた。その後、北原は札幌に帰って行った。

 

翌朝、生きる望みを失った陽子は雪の中を歩き、川のほとりで薬を飲んで横たわった。う〜、寒そう〜。

 

北原に事情を打ち明けられた徹は辻口家に向かう。陽子の部屋で遺書を見つけた徹は啓造と森を抜け、川で倒れていた陽子を見つけた。

 

胃洗浄を終え、眠っている陽子。高木が駆けつけ、謝った。陽子の母は三井恵子という女性で海外赴任している間にできた子供で、佐石とは関係ない! 何だよ〜! 父親は恵子の実家に下宿していた学生で既に死亡していて、陽子の実母は小樽にいる。

 

辰子が辻口家を訪れ、陽子を養女にしたいという。辰子はかつて妻子ある男性との間に妊娠したことがあったが、流産していた。啓造は陽子次第というが、夏枝は手放さないという。夏枝は自分が大人になりきれてないと自覚しながら、陽子とやり合いたいと話す。

 

翌年、辰子の勧めで旭川の短大に入学した陽子。全身デニムの北原が会いに来た。ずっと会ってくれなかったことや徹が旭川に帰って来ないことを話すうち、陽子が徹を裏切れないと考えていることが分かる。自殺する前、頭に浮かんだのは徹。

 

小樽で三井恵子を探す徹。家を探していると高石恵子という表札を見つけたが、高校生くらいの男の子に「何の用?」と言われ立ち去った。近所の人(高木ブーさん!)に聞くと離婚して母子家庭らしい。

 

高木の母が亡くなり、辻口夫婦が高木の家に行った。啓造はこの年まで独身で親不孝だというが、高木は結婚するという。葬式に顔を見せた恵子。受付をしていた徹は恵子に気付き、話しかけた。恵子は島田陽子さん。

 

徹と話した恵子は陽子のことをよく覚えていたが、会う資格はないとその場は別れた。しかし、恵子は自損事故を起こし、偶然通りかかった徹が助ける。病院で会った恵子の息子・達哉は、徹の住所を調べ、辻口家を訪ね、陽子に怒りをぶつけた。1000万の慰謝料を払えという達哉に陽子は分割して一生かかっても払うと話すとただ会いたかっただけとうなだれた。達哉役は工藤正貴さんで工藤夕貴さんの弟。一時期、よく見た気がする。

 

温泉に出かけた啓造は女性マッサージ師に出会う。盲目になって日が浅いという女性は松崎由香だった。啓造は声をかけず、病院で村井に話した。何で村井っていつもこんなスカしたような態度なんだよ。ムカつくな〜! オメーが暴行したんだろう!? 村井は子供が生まれたことを啓造に報告。女性に散々な目に遭わせてきたのに娘が生まれるなんて天罰だと自嘲気味。

 

辻口家を恵子が訪ねてきた。達哉と親子喧嘩をしたといい、もう来させないという。恵子は夏枝に陽子を育ててくれたお礼を言い、陽子に会わずに辻口家を出て行った。たまたま家に遊びにきていた辰子は陽子に恵子に会うよう説得。夏枝も笑顔で送り出した。

 

教会に入って行った恵子を追いかけ、陽子も教会へ。陽子と恵子はしばらく見つめ合うが、陽子は何も言わずに教会を出た。

 

イタリアへ行くという北原にプロポーズされた陽子。啓造も一緒にイタリアに行ったが、ニュース速報でイタリアの列車事故で日本人が多数巻き込まれたと知る。啓造の名前も読み上げられたが、啓造本人から誤報だと連絡があり、無事だった。啓造は先に帰国。北原はローマに長いこと入院して帰国が決まる。

 

徹と陽子が空港に迎えに行ったが、北原は父と帰国し、松葉杖をつき右脚をなくしていた。北原は陽子に別れを告げた。

 

陽子は徹に自殺した時に思い浮かんだのは徹で、徹の一方的な思いでないことを伝えた。徹は別の形で出会いたかったと陽子に北原のところに行くようにいう。そういえば野村宏伸さん当て馬ポジションが多かったかも。「あぐり」もそうだしね。

 

一人で流氷を見に行った陽子は北原からもらった指輪を左手薬指にはめ、北原を受け入れることを決めた。一度捨てた命を北原さんにあげますと抱きつく陽子。

 

啓造と夏枝は窓についた氷紋を見ていた。2人きりになった辻口家。(終)

 

wikiによれば、陽子が自殺するところまでが「氷点」で「陽子を生かして欲しい」という声が多かったから「続氷点」が書かれたらしい。そう思うと、続編が蛇足に感じてしまう。原作とは違う終わりなのかもしれないけど、徹に気持ちがありつつ、北原に同情したように見えた。見た目的には陽子に合うのは徹なんだもん。

 

2006年版「氷点」は石原さとみさんが陽子で、老年期の陽子が竹下景子さん、老年期の北原を津川雅彦さんが演じたらしいけど、どんな展開でそうなった? 複数映像化されてると他のバージョンが気になる。