TBS 1968年8月13日
あらすじ
別荘に行けなくなった代わりに、亀次郎は軽井沢に宿を取ることにした。高原までドライブをして、子どもたちはすっかりご満悦。しかし、息子たちは亀次郎と同じ部屋で寝ることになってしまい、がっかり。特に三郎と敬四郎は、何かとうるさい亀次郎にうんざりしていたのだが…。
2023.8.23 BS松竹東急録画。12話からカラー。
鶴家
亀次郎:進藤英太郎…大亀建設株式会社を一代で立ち上げた。2月5日で61歳。
妻・愛子:風見章子…5月で56歳。
長男・武男:園井啓介…亀次郎の会社で働いている。3月3日で30歳。独身。
次男・洋二:西川宏…ピアノや歌が得意。空襲で足を悪くした。28歳。
長女・秋子:香山美子…出版社勤務。26歳。
次女・幸子:高梨木聖…女子大生。1月の成人式に出席。
四男・敬四郎:あおい輝彦…浪人中。
三女・かおる:沢田雅美…4月から高校生。
*
正子:小夜福子…亀次郎の兄嫁。高円寺の伯母さん。58歳。
正子「まあ、まあ、いい景色ね」
洋二「これから碓氷峠にかかるんですよ。カーブばっかりだから目を回さないようにね」
正子「洋二さんの運転なら安心だわ」
運転席に洋二、助手席に正子を乗せた日産プレジデントが走る。霧積…や釜めしの看板も見える。今日の高円寺のおばちゃんは洋装。
後部座席に亀次郎と愛子。
亀次郎「どうだ、おばちゃん。三保の松原へ行ったとき思い出すじゃないか」
正子「フフッ、あのときも楽しかったけど紙くず拾いには驚きましたよ」
亀次郎「何を言うか。ああいうことがあったからいい思い出になるんだ」
愛子「まさか軽井沢はあんなことないでしょうね」
亀次郎「さあ、どうかな」
愛子「もう嫌ですよ、あんなことするのは」
亀次郎「わしの性分だからしかたがないよ。つい見かねて手を出しちゃうんだ」
洋二「あれから間もなくでしたね。テレビのニュースで清水の中学生が紙くず拾いをしていたのは」
正子「あっ、そうそう、私も見たわ。私たちのまねをしたのかしら」
亀次郎「多分そうだよ。だから誰かが率先してやらなきゃ日本はきれいにならないんだ」
愛子「きれいにならないのは風景ばっかりじゃありませんものね」
亀次郎「そうさ」
碓氷峠を日産ブルーバードSSSが通る。これかなあ。
一旦、休憩。
三郎「やれやれ、やっと来たか」
かおる「お父さんたちどれくらい遅れてんのかしら」
敬四郎「あの車も馬力あるから案外早いよ」
幸子「お天気がよくてよかったわ」
幸子は水色、かおるは黄色のワンピース、日産一社提供番組なのに敬四郎は黄色のTシャツの左胸にフェラーリのロゴがプリントされている。三郎は白のポロシャツ。
ロゴは馬のバックが赤白でちょっと違う。
敬四郎「軽井沢は雷で有名だからね」
かおる「いつ落ちるか分かんないもんね」
幸子「私はそうは思わないわ。やっぱりお父さんもお母さんもいたほうがいいわ」
敬四郎「まあ、小遣いの心配はないけどね」
が、三郎は亀次郎が一緒ではくれるわけないと言う。かおるはきょうだいだけでプールやドライブに遊びに行くつもりでいる。
幸子「だけど、お父さんだっていいところあるじゃないの。別荘がダメになったもんだからわざわざ出かけてきたのよ。あんたたちがガッカリしてかわいそうだと思ったのよ」
三郎「だけど気分が違うよ、別荘と旅館じゃ」
幸子「楽でいいじゃないの。掃除だって食事だって」
これは掃除や食事の準備をする側の感想かもね。ここの家族は男性も割と積極的に家事する方だけど、それでも結局女性陣がやってんだってとこあるもん。
旅館
仲居「お部屋はこちらとあちらをお取りしてあります」
仲居さん、着物じゃないんだね。キャストクレジットには2人の女優さんの名前があったけど、坂田多恵子さんのほうかな?
2部屋取り、車に乗ったメンバーでそれぞれの部屋に分かれて入る。
かおる「じゃあ、自動車と同じでいいのね、4人ずつ」
三郎「だけどお父さんと一緒の部屋じゃ悲劇だよ」
敬四郎「いびきはすごいしね」
かおる「お母さん、よく平気で寝られるわね」
幸子「平気じゃないのよ。慣れちゃったのよ」
夫婦はそれでなきゃうまくいかないと言う幸子にかおるも同調。
敬四郎「女と一緒の部屋はダメだね。意見が分かれるよね」
幸子「それはこっちで言うことよ」
三郎はこっちの部屋に洋二兄さんが来て、幸子とかおるはむこうの部屋行きゃいいと言うと、かおるがその代わり、お父さんがこっちの部屋に来ると言うと、敬四郎も三郎も嫌がる。
三郎たちの部屋に亀次郎と洋二が入ってきた。敬四郎は「ちょっと隣を見てきよう」と部屋を出て、かおる、幸子も続き、三郎も「俺も見てきようかな」と出て行く。
洋二「だけど、どういうふうに寝ますか?」
亀次郎「そうだな…まあ、ふた晩ぐらいゴチャゴチャに寝りゃいいさ」
仲居が入ってきて、お茶とお菓子を持ってきた。こちらが加藤恵美子さんかな。どっちがどっちだか。
亀次郎は「あっ、そうだ手を洗ってこなきゃ」と席を立ち、洋二も続く。しらかばの間を出ると、三郎たちも出てきて手を洗うように言う。亀次郎は元いた部屋に戻り、愛子にタオルを出してもらい、「おばちゃん! 手を洗ってこなきゃダメですよ」とお茶を手にした正子を注意する。
愛子「いいじゃありませんか。お茶をひと口飲むくらい」
亀次郎「そのひと口が不潔なんですよ」
亀次郎たちが出て行くと、正子と愛子も部屋割りを気にする。そこに亀次郎が戻ってきて、愛子たちのいる部屋に男4人、隣が女4人だと決めた。お父さんがいいならそれでいいと言う愛子。
亀次郎「まあ、ふた晩ぐらいしかたがないよ。我慢するさ」と部屋を出て行く。
正子「何を我慢するの?」
愛子「寂しいんでしょ。私と別の部屋になると」
正子「まあ、あきれた。愛子さんもなかなか言うわね」
愛子「だってそういう人なんですよ」
正子「とんだごちそうさまだわ」
先に手を洗って出てきた三郎たちにちゃんと手を洗ったか確認する亀次郎。三郎と敬四郎には部屋をかわるように言う。
洋二「ガッカリするなよ」
私たちの言った通りと幸子やかおるに言われて、三郎「大ぐさりだよ」。
洋二は先に部屋に戻り、三郎たちも戻ろうとしたところ、亀次郎に「こらこら! 待ちなさい!」と止められた。洗面台に石鹸の泡が飛んでいることを注意されると、幸子は前から汚れていたと答えた。
亀次郎「バカ者! 汚れてたらきれいにしておくんですよ」
一同「はい」
亀次郎「なんのために学問をしているんです。これから気をつけなさい」
敬四郎「学問と石鹸の泡とどういう関係があんの?」
かおる「あるらしいわね。お父さんに言わすと」
幸子「あるのよ。人間の教養としてね」
三郎「先が思いやられるよ」
そこに愛子と正子が何やってんのとやって来た。
三郎「軽井沢はよく雷が落っこちますからね」
幸子「くさってんのよ」
敬四郎「気をつけたほうがいいですよ」
かおる「いつ落ちるか分かんないんだから」
子供たちは部屋に戻る。
正子「ほんとにそう。行く先々が危ないんだから」
愛子「お父さんの雷は愛嬌なんですよ」
愛子と正子が洗面所に入ると、亀次郎がついでだからと掃除をしていた。
愛子「そんなことあなたがしなくたっていいですよ。おねえさんを呼べば」
亀次郎「おねえさんは忙しいんですよ」
注意するだけじゃなく自分でやるとことが亀次郎のいいところ。正子が慌てて私がやりますとかわった。かといって、おばちゃんにやらすな!
亀次郎「全く日本という国はどこ行っても汚いんだ」
愛子「お父さんが貧乏性なんですよ」
亀次郎「貧乏だから鍛えられたんじゃないか」
愛子「いちいち気にしてたらキリがありませんよ」
亀次郎「気にしていなかったら日本はどうなっていくんだ」
正子「レジャー、レジャーって言うけど、まるでエチケットを知らないんですから、このごろの人は」
亀次郎「上が腐ってると下まで腐ってくるんだ」
泡まみれの腕をそのままタオルで拭いている亀次郎。
愛子「さあさあ、こっちで洗ったらどうなんですか」
亀次郎「はい」←素直なお返事。
2台の車でドライブ。
正子「なんてすばらしい景色かしら」
洋二「この先のつつじヶ原もすてきですよ」
調べたら、廃墟探索のサイトが見つかった。正子たちが見た景色はなくなった!?
お天気に恵まれたと言う愛子は雷様が落ちなきゃほんとにいいのねと言う。
亀次郎「変なことを言うな。この機嫌がいいのに」
愛子「軽井沢のお天気は変わりやすいっていいますからね」
亀次郎「機嫌が悪くなりゃ浅間山だって爆発するさ」
洋二「鬼押出しはその爆発で出来たんですからね」
愛子「夕ごはん前のドライブにはちょうどいいわね」
こういう旅行回は車を走らせるシーンが随所に出てくるね。車のバックに映るのは浅間山なんだろうか。
きょうだいたちの乗る車は後部座席にカメラを乗せてるのか恋人同士かっていうくらい近い距離にいる敬四郎とかおる。敬四郎はシートに左腕を乗せてるから、かおるの肩を抱いてるようにすら見える。
敬四郎「ハァ~、だけど驚いたね。着いて真っ先に行くところが鬼押出しなんだから」
かおる「お父さんって鬼が好きなのかしら」
三郎「心を鬼にして働いたからね」
幸子「違うわよ。お父さんはいつの場合にだって人間よ。だから欠点も多いのよ」
かおる「もうちょっと穏やかに怒鳴るってこと、できないのかしら」
敬四郎「昔が昔だからね。まあ、いいだろ。あれぐらいは」
三郎「あれくらいでなきゃ生きてこれなかったんだよ。無知と腕力の世界だよ、社会はさ」
幸子「博打もやったことはなかったっていうし、お酒ももったいなくて飲めなかったっていうし、私、お父さんって偉いと思うわ」
三郎「そりゃまあ、頭が上がらないものね」
敬四郎「だからさ、あの人だって無学だろ。だから僕だって無理して大学へ入ることないと思うんだけどな」
かおる「無理よね、敬四郎じゃ」
敬四郎に何になりたいか聞く三郎。車を運転しているときの三郎はものすごくまともな人間になってる気がする。敬四郎はそう聞かれると弱いと何かやりたいことがあるわけじゃなさそう。幸子は自分で生きていく自信があるなら何になったっていいと言うものの、なかなかあの人みたいなわけにいかないと弱気な敬四郎。
幸子「とにかくお父さんは頑張ったのよ。頑張るしかなかったのよ」
敬四郎「そういうところが新宿のフーテン族とは違うんだね」
なに、この眼鏡!? 無気力に生きる若い人…だから路上で寝てるの?
フーテン族と亀次郎を比べたので、幸子や三郎から注意される敬四郎は、ああ、軽井沢はいいなあとわざとらしく外を見る。
ものすごい岩場を歩いている一行。着物の愛子さん、足の悪い洋二兄さんはさぞ歩きにくいだろうなあ。
亀次郎「どうしてこう日本人ってやつは紙くずを捨てるのが好きなんだろう」
正子「うん、まるで散らかして帰らなきゃ損みたいよね」
愛子「嫌ですよ、三保の松原は」
正子「うん」
亀次郎「愛想も小想(こそ)も尽きるよ」
三郎「育ちが悪いんですよ」
敬四郎「せっかくの風景が台なしですよね」
かおる「自分で持ってきたものぐらい自分で始末すればいいのに」
亀次郎「わしは土方あがりだから、こういうことだけはやらなかったんだ。恐らく新宿のフーテン族でもこうは汚さないだろう」
正子「そうですよ。フーテン族は道路が自分のうちですもの」
洋二「消費文化なんですよ。どんどん捨てちゃうのがはやってるんですからね」
正子「女も紙くずも一緒くたなんだから」
愛子「違うんですよ。奥さんがご主人や子供を捨てるのがはやってるんですよ」
正子「まあ」
時々言うことが大胆過ぎる愛子さん。
亀次郎「お前たちは紙くずじゃなくてよかったな」
三郎「はあ」
1人だけどうかな?と敬四郎の顔を見るかおるに「バカ!」と手を振り上げる敬四郎。洋二はにっこり。
部屋で寄せ鍋。浴衣に着替えてすっかりご機嫌な亀次郎。「どうだ、三郎。こうやって家族そろって旅行するのは楽しいだろ」
三郎「はっ、おかげさまで」
愛子「変な言い方。おかげさまだなんて」
中央に亀次郎。左手前から幸子、正子、かおる、愛子。右手前から敬四郎、三郎、洋二。敬四郎、幸子、かおるは浴衣を着てない。男兄弟が奥から年齢順なのに、幸子がなぜ手前かと言えば、おひつの近くで給仕係も兼ねてる。かおるは子供扱いで愛子の隣ということか。
愛子はおかげさまだなんて家族で言うのはおかしいと言うと、亀次郎は何年連れ添っていたら分かるんだと納得してない様子。敬四郎も三郎も正子もうまく答えることができない。
洋二「つまり、お父さんのおかげさまはどういうことですか?」
知ったかぶりをせずストレートに聞けばよかったのね。
亀次郎「わしはなにも恩着せがましく子供が親におかげさまを言えって言ってんじゃないんだ」
愛子「だってそれでいいんだって言ったじゃありませんか」
亀次郎「それは意味が違うんですよ。おばちゃんの言ったおかげさまと」
愛子は煮えすぎちゃいますよと鍋の心配。「ややっこしいのよね」としたり顔でうなずくかおるが面白い。ほんと、演技が自然で上手。
亀次郎「人間の気持ちの問題ですよ」
洋二「つまりお父さんの言いたいのは感謝の気持ちでしょう」
亀次郎「そうそう、その感謝の気持ちですよ」
愛子「じゃあ、同じじゃありませんか」
亀次郎「同じじゃありませんよ」
かおるがこれ、馬の肉じゃないかしらと言いだし、牛肉じゃないんじゃないかと怪しみ、そういや赤いと指摘する三郎に糸こんにゃくを茹でてないと赤くなると反論する愛子。
亀次郎は、かおるに馬の肉でも食べたらいい、お父さんはありとあらゆるものを食べて生きてきたと語る。それにしても牛肉にしては堅そうな肉ではある。
亀次郎「いや、それでもだよ、ああ、ありがたい。これでどうにか今日一日は生きられた。そう思って感謝したんだ」
三郎「つまりおかげさまですよね」
亀次郎「そうさ。わしの言うおかげさまはそういうおかげさまだ。わしがお前たちにありがたいと思えなんてそんな古くさいことを言うか」
愛子「はやりませんよ、そんな親は」
亀次郎「いや、ずれてますよ。そんな親」
愛子「親だって子供のおかげで楽しいんですからね」
亀次郎「そうさ」
愛子「だから私はいつも言うんですよ」
亀次郎「いや、わしだって言いますよ」
じゃいいじゃありませんかと決着。亀次郎はここにきてまさか馬じゃないだろうな?とまじまじ肉を見る。
子供に楽しませてもらったと「3人家族」で耕作パパも言ってたような。
その後、亀次郎は自分の部屋を出て女子部屋に行き、愛子にまだ寝なかったのかと言った。まだ9時半で寝られないと言う女性陣。早く寝た方がいいと言う亀次郎。広縁に座っていた幸子は掛けませんか?と席を譲る。
CM。きょうのいわしせんべいは香山美子さんがいないバージョンだった。
男子部屋。退屈そうな三郎と敬四郎。洋二はタバコを吸いながら外を眺めている。三郎はホールにテレビを見に行こうとするが、敬四郎にじいさんばあさんで満員だと言われた。さすがに部屋にテレビないか。
洋二「たまには早く寝たほうがいいんだよ」
敬四郎「今から寝たらうなされちゃうよ~」
三郎「ちょっとした残酷物語だよ」
洋二「もうひと晩泊まるんだからあした遊べばいいよ」
三郎は早く寝たい人と遅くまで起きていたい人で部屋を分けたらいいと言うが、お父さんが気になって寝られないと洋二に返された。亀次郎は不良にたかられたり、ケンカを売られたりを心配している。
亀次郎が入ってきて早く寝るように言う。敬四郎がお手洗いに行くと外へ出ると、三郎や洋二にお手洗いに行ってきなさいと言う亀次郎。三郎は廊下に出たが、洋二は「僕はいいです」と断った。洋二は亀次郎と2人きりになっても平気な人だね。
敬四郎と三郎は女子部屋へ。かおるはすぐに席を譲り、広縁のソファセットに三郎と敬四郎が座る。亀次郎に子供扱いされたと言う三郎と敬四郎。正子もタバコを吸いながら驚く。いや、布団でタバコ吸ってるのが驚く。
愛子「親というものはそうなんですよ。いくつになったって子供は子供なんですよ」
幸子「うちのお父さんはそれの激しいほうね」
かおる「バカだの、まるっきりの子供の人権認めないんだから」
そんなことはないと否定する愛子。
幸子「分かってくれるほうよ。恋愛以外は」
かおる「それが重大じゃないの」
敬四郎や三郎、幸子に総ツッコミを受けるかおる。
亀次郎がまた女子部屋へ。三郎たちは慌てて部屋に戻る。正子たちも寝ましょうと布団に入る。
亀次郎「ああ、おばちゃん。あんたは便所が近いんだ。寝る前に行ってきなさい」
正子「いえ、さっき行ってきたんです」
亀次郎「何度行ったって損はないよ。夜中にゴソゴソ起きられたらはた迷惑だ」
正子「行ってきますわ」
愛子「無理に行くことありませんよ」
正子「いいえ、用心に越したことはないから」
正子が部屋を出ると、幸子やかおるにもお前たちはいいのか?と聞く亀次郎。幸子とかおるは私はいいんですと布団に入った。愛子も寝ると言うと、亀次郎は部屋を出て行った。
⚟亀次郎「明日の朝、起こしてやるからゆっくり寝てなさいよ」
愛子「はい、お願いします」
男部屋に戻ってきた亀次郎に洋二がスタンドの明かりをどうするか聞く。夜中に何事かあるかもしれないから、つけておいたほうがいいだろうと答えた。亀次郎は愛子の部屋もスタンドをつけた方がいいとまた女子部屋へ。
敬四郎「よくまあまめに動くよ」
洋二「落ち着かないんだろ。お母さんが隣の部屋だから」
敬四郎「あっ、そうか、つまり夫婦の愛情か」
洋二「一つ屋根の下にいて別々の部屋に寝るのは初めてだろうよ」
ようやく布団に入った亀次郎。軽井沢の夜は寒いと毛布を借りた方がいいとまた隣の部屋に行く。愛子と正子は毛布を借りていた。今度は鍵をかけて寝るように言う。
亀次郎が部屋に戻ろうとしたら三郎が飛び出してきた。秋子が急にオーストラリアに行くことになったと電話があった。すぐ愛子の部屋をノックし、愛子の手を引っ張って部屋へ。手をつなぐ両親を見てなぜか踊りだす三郎と敬四郎。(つづく)
今日は武男、秋子、お敏、イネの出番なし。秋子はオーストラリアに行くんじゃまたしばらく出ないのかも。
お金持ちだから度々、旅行シーンがあるのが楽しいね~。