TBS 1976年11月4日
あらすじ
舞台は東京の老舗のせんべい屋「はまかわ」。 はまかわの次男 草刈正雄とお店で働く大竹しのぶとの恋愛模様を軸に、 定番の嫁・姑・親子の問題を交えて描く昭和のホームドラマ。
2023.8.24 BS11(イレブン)録画。
浜川家
信乃/しの:京塚昌子…「はまかわ」の女主人。幼なじみの恒介には「しーちゃん」と呼ばれている。
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東作/とうさく:関口宏…信乃の長男。
千絵:長山藍子…東作の妻。前夫と死別。息子2人。
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南平/なんぺい:草刈正雄…信乃の次男。
トキ:市川翠扇…信乃の姑。
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明:羽田勉…千絵の次男。
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戸倉家
克子:赤木春恵…千絵の前夫の母。
聰:松田洋治…千絵の長男。
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三浦桃子:大竹しのぶ …「はまかわ」の従業員。
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高木則夫:岡本信人…「はまかわ」の職人。のんちゃん。
湯村敬太:江藤潤 …「はまかわ」の職人。
小田常吉:田武謙三…「はまかわ」の職人。
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野口恒介:佐藤英夫…信乃の幼なじみ。信乃には「こうちゃん」と呼ばれる。
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田代フサ:杉村春子… トキの妹。
協力/九段・一口坂 さかぐち
夜、目覚めた明は周りに誰もおらず、階段を降りてきた。
茶の間
千絵は何をしたらいいのか分からないので仕事の分担を決めてほしいと信乃に言う。信乃は主婦の仕事は臨機応変だからそういうことは出来ないと答えた。南平はその方が合理的だと千絵の肩を持つと余計な口を挟むな!と信乃は怒る。
昨日、聞き逃してたらしいけど、千絵は克子に子供を預け、家事もやってもらい、働きに出てたらしい。なんでその生活を手放そうとした?
廊下で聞いていた明が「お母ちゃんをいじめるな」と乗り込んできた。明に克子や昭子が浜川の悪口を言っていたことをバラされ、お家へ帰ろうよと千絵にすがりつく。
千絵はそれなら1人で帰りなさい!と突き放すような態度を取ると、明の健気な様子に信乃の目が潤む。京塚昌子さんの表情の豊かさがほんとすてき。
明のパジャマのイラストは世界名作劇場の「母をたずねて三千里」っぽく見えた。ちょうどドラマと同じ1976年に放送していたなら、そうだよね。
明も来たことで話し合いはお開き。千絵と明を抱っこした東作が先に部屋を出た。
残った信乃にまだ千絵のことを話したそうな南平に男の子なのに家のことにくちばしを挟むな!と口出しさせない。信乃は南平の東作への態度も気に入らない。分担のことを意見した千絵を大した心臓だと嫌みを言うトキ。えー、ダメなんだ、ああいうの。
信乃と東作の話し合い。信乃は苦労してきて女の気持ちが分かると東作が言うが、信乃じゃない。東作なんだよ! 出て行きたくなったら相談しろって、ちゃんと守る気あるの!? 相談しても辛抱しろ、じゃないの。
信乃は明に車のおもちゃを買っていてトキに箱から出してみせた。箱にはフェアレディZと書いてたような気がする。パトカーのおもちゃで走るし、サイレンも鳴る。信乃は東作たちの部屋の前にそっと置く。木下恵介アワーと同じく日産が提供?
形はちょっと違う気がするけど、パトカーだったのは確か。
翌朝、気付いた千絵と明は起きてきた信乃にお礼を言った。
ダイニング
信乃と千絵で朝食の準備。掃除を終えた桃子が来て、千絵の帰宅を喜ぶ。東作、明、職人たちも起きてきた。則夫と敬太は千絵が帰ってくるかどうかで賭けをしていて、則夫が勝った。則夫でのんちゃんと呼ばれている岡本信人さん。
2階の干場?で作業していた信乃の元に来た南平は信乃と千絵と桃子の時間割を考えてきたが、信乃は主婦の仕事に口を出されたことに怒る。南平の話に一切無視! それでも話し続ける南平をビンタする。
この時の京塚昌子さんの髪は前髪をあげて後ろで長い髪をまとめてるんだと思ったけど、襟足が短い気がして、ショートカットにボリュームを持たせた髪型なのかも?
あられ老舗はまかわ
南平が明を幼稚園に送ることになり、桃子が見送る。
ダイニング
一人遅い朝食をとっていた信乃にトキは明日の夜に会費2000円の集まりがあるので、あづま亭で予約をとってほしいと頼む。
あづま亭
こうちゃんは小料理屋?の主人なんだね。信乃と打ち合わせ。休憩時間とはいえ、タバコスパスパ~。
ダイニング
信乃が昼食の準備をしていると、千絵がサンマを買って帰ってきた。信乃はお昼も作るつもりで出かけて走って帰ってきたという。走るとみんなが振り返るのよ〜って橋田先生お得意の京塚さんいじり!? 信乃の昼食もサンマ。千絵は返してきますと外に出た。千絵は信乃は戻ってくるのかしら?と聞いていたんだけど、なぜか、さあ分かりませんと冷たい感じだったんだよね。
浜川家にはフサが来て、家付き娘の姉さんには分からない、信乃さんなら嫁の苦労が分かるでしょう〜と泣きつく。
トキの部屋
娘の奈々が一人息子の男と結婚したいと言ってケンカになり、奈々が友達の家に家出した。相手の姑は53歳と若く、苦労するのが目に見えてると泣く。それを言うなら、信乃も同じくらい? 京塚さんの実年齢は46歳。関口宏さんが当時33歳だから、信乃の役年齢はもう少し上だろうけどね。
奈々は25歳で大学も出してある。信乃なら気持ちが分かるでしょ? 陰で泣いてたもんねとフサが信乃に言うと、この人が泣くような人ですかとトキが笑い飛ばす。忙しくて嫁いびりする暇もなかったと言うけど、いやいや〜絶対やってたよね。昨日の回も嫁に来たときは愚図だ、愚図だと何回も言ってたし。
家の中で車のおもちゃで遊んでいた明はトキにうるさいと注意され、外に出た。いや、年取ると、そういう音をうるさがると言うのも分からないではないけどね。外の路地でひとりで遊んでいると聰が会いに来て、明にドングリを渡した。明はうるさいと言われたからと聰にあげる!と車のおもちゃを渡した。
家に帰ってきた南平に明のおもちゃを見せてあげなさいと信乃が言うが、おもちゃがないので明は逃げた。千絵がキツく問い詰めると泣いてしまった。
明を寝かしつけている時、上着のポケットからドングリが落ちた。全てを察して泣き出した千絵。東作は子供たちのことと思わず、生活がつらいのだと勘違い。
戸倉家でもこんな高いおもちゃ誰からもらったのと聰が克子に問い詰められていた。
信乃は東作たちの部屋を訪ね、千絵に家事の時間割を渡す。
茶の間
東作と飲もうと瓶ビールを用意して待っていた南平に信乃がたまには飲もうと誘った。南平は大学を辞めるつもりで帰ってきたと告白し、信乃は怒って部屋を出た。(つづく)
信乃はお怒りだけど、南平がずっといてくれると視聴者的にはありがたい。
キャストクレジットにあった名前は一人は客と、あとの2人は、あられを詰めるパート主婦だと思います。誰が誰かは分かりません。3人とも情報が出てこないのも珍しい。
宗像はるみ
斉藤紀恵子
土井房子