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— 日本映画専門チャンネル (@nihoneiga) March 24, 2022
巨匠 #岡本喜八 監督が描く
スポーツやくざ映画⚾️
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「#ダイナマイトどんどん」
◆3/26(土)あさ7時~#菅原文太 が九州やくざを好演💪#北大路欣也 との戦いもアツい🔥
ルール無用の野球試合も面白い😁#宮下順子 #嵐寛寿郎 #金子信雄 #フランキー堺 #田中邦衛https://t.co/tTgzc3WBRJ pic.twitter.com/ROKKpCmN4d
1978年 日本
あらすじ
芥川賞作家・火野葦平の原作を岡本喜八監督が映画化した傑作喜劇。終戦直後の北九州・小倉。岡源組と新興ヤクザ橋伝組の抗争劇は日増しにエスカレートしていた。頭を痛めた警察署長は民主的解決策として、野球大会を企画。橋伝組はあの手この手を使って野球経験者を集め、強力チームを結成する。一方、岡源組は苦戦しながらも決勝戦に勝ち進み、遂に岡源組と橋伝組による試合のプレイボールが宣言される…。
2021.2.2 日本映画専門チャンネル録画。
昭和25年 盛夏
東京ブギウギが流れる新生マーケット。
しまった。ヤクザの抗争話だったか…。苦手なジャンル。あらすじちゃんと読んだつもりが野球のことしか頭になかった。
北九州・小倉。岡源組と橋傳組の対立が激しくなり、警察署長(藤岡琢也)立ち合いの元、話し合いが行われる。岡谷源蔵が嵐寛寿郎さん、橋本傳次郎が金子信雄さん。源蔵は呂律が回らず、若頭の香取(中谷一郎)やお付きの女が代わりにしゃべる。
やっぱり中谷一郎さんはこういう役だよな〜。「3人家族」のナンパ男は似合わなかったな〜といまだに思う。
岡源と橋傳の抗争が激しくなり、豊楽園球場で親善野球トーナメント大会が開かれることになった。岡源の加助(菅原文太)は喧嘩じゃないと乗り気にならない。
橋傳組は大金を積んで仲間を集め始めた。橋傳カンニバルズ結成。
岡源組は三下の一六が甲子園経験があるということで監督に命じられた。パンパンの女性たちが野球しているところへ行って場所を貸してもらえるように頼んだが、女性たちにからかわれて終わり。
パンパンたちと野球していた男が東急セネタースの元選手・五味徳右衛門(フランキー堺)であることを一六が気付き、五味がノックをした。五味は戦争で足が不自由になったのか常に松葉杖をついている。左手に手袋、右膝下は義足。
親善野球大会。橋傳組カンニバルズや岡源組ダイナマイツなど12チームが参加。市長の始球式でゲームが始まる。
加助は参加せず家で目を覚ますと、見知らぬ男・橘銀次(北大路欣也)と出会う。
岡源組ダイナマイツと立花港運ジョーカーズが対戦。相手チームのピッチャーは橋傳組の鉄砲玉・芦刈の作蔵(田中邦衛)。加助は女にフラれた腹いせに試合に参加。ポッと出でうまくいくはずもなく、チームメイトの留吉にビンタさせた。
留吉がなーんか見たことある人だと調べたら小島秀哉さん。「芋たこなんきん」の米春師匠だった。スッキリ。
作蔵は酒好きでそれを知った加助がヤカンに酒を仕込んでヤカンに酒が入っていることを耳打ち。作蔵はすっかりコントロールを失ってしまった。めちゃくちゃに振った加助がランニングホームランを打って逆転勝利。
銀次は大阪の繊維会社のノンプロ選手で加助の好きなお仙(宮下順子)の亭主。岡源組の助っ人としてやってきたが、加助とバチバチ。
2回戦。銀次の好投で勝利。銀次は連続15三振を記録する。加助はキャッチャーだが、野球が下手なので傷だらけ。銀次を“新兵器ゲンバクピッチャー”とか言ってるのギョッとする。銀次は以前、指を詰められて、そのせいで思いもよらない球が投げられるとチームメイトから指摘されると、怒って酒をかけた。
それを見ていた加助は、銀次と殴り合いの喧嘩をする。その喧嘩を止めたのは、お仙だった。
源蔵と傳次郎はそれぞれ縄張りを賭けることになった。
橋傳組の花巻(岸田森)は大金、酒、岩国の貸元からの手紙を持参。今夜から橋傳が身柄を預かると言って迫った。お仙が帰ると、銀次は出かけようとしていたのを止めようとしたお仙だったが、自分が仕立てたばかりの着物を着せようと準備した。
加助は死に装束を身につけて橋傳組に殴り込みに行こうとしたが、留吉が加助を待っていた。2人で橋傳組に乗り込む。お、米春師匠結構メインどころだった。その2人に銃を向ける傳次郎。ユニフォーム姿なのが、ちょっと面白い。
加助と銀次の斬り合い。加助ピンチというところでパトカーのサイレンが鳴り、橋傳組は急いで破れた障子などを片付けた。
加助と留吉は入院。戸畑商事と対戦した橋傳カンニバルズは27三振。決勝戦は橋傳カンニバルズと岡源ダイナマイツに決まった。加助、留吉不在のダイナマイツはズルをして血の雨降らそうとしていたが、五味が野球にも戦争にもルールがあると怒った。
加助、留吉が入院先を抜け出してきた。源蔵が縄張りを賭けたことが若頭以下みんなに知られた。
決勝戦。真面目に素振りする加助だったが、手から血が滲む。
警察署長までが野球賭博に参加。岡源ダイナマイツは初回から連続デッドボール。銀次のように指詰めてピッチャーするとか…ヤダ〜。ピッチャー交代で留吉。留吉は銀次の頭にデッドボール。乱闘になりかけるが、銀次はそのまま一塁に歩いた。
銀次もまた連続デッドボールで邪魔な審判もデッドボールで倒した。次の藤崎という審判が草野大悟さんで、「岸辺のアルバム」の産婦人科医ね。
野球が主体の話だと思ったら、ヤクザが主体の話だった…。痛そうなのがダメで、血が流れるのももちろんダメで…もっと愉快な話と思ってました。が、こういう話にありがちなエロ要素が少なめなのは見やすかったかな。散々言葉では言ってたけどね。と思ってたら、応援していたパンパンたちが上半身裸で踊り始めた。子供もいる球場なのに。
すぐ喧嘩になる両チーム。見ていた進駐軍もこれは野球ではないと怒り出すが、署長は進駐軍はすぐこれだと無視。
加助がホームランを打ち、逆転。しかし、結局、観客も入り乱れて乱闘になった。
加助たちは沖縄で強制労働していた。五味は昭和19年のセネタースとイーグルスの試合の話をした。相手バッターはその試合を最後に出征し、レイテ沖で戦死。加助のホームランは銀次の棒球を見抜いていたのと同じということを言いたかったのかな。そこに橋傳組の面々も決闘しようと来た。(終)
はー!? 戦後の混乱期というが混乱しすぎてヤダ〜。せめて野球は真面目にやってほしかったな〜。