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【ネタバレ】仁鶴・可朝・三枝の 男三匹やったるでぇ!

1970年 日本

 

あらすじ

万博に湧く大阪を舞台に、人気噺家3人が父親違いの兄弟にふんした人情喜劇。関西の重鎮・ミヤコ蝶々が、三者三様の曲者兄弟の母親役でさすがの貫録と芸達者ぶりを発揮するほか、倍賞美津子が三兄弟のマドンナ的役柄で花を添える。八州組の下っ端でやくざ気取りの辰五郎(仁鶴)には父親違いの朝夫(可朝)、三四郎(三枝)という弟がいた。足が不自由だが口達者な母・ハナ(ミヤコ蝶々)の世話を兄弟間でなすりつけ合う中、親分が亡くなり解散した八州組の再興を目指す辰五郎は四国へ向かう。

2021.6.8 日本映画専門チャンネル録画。

 

母・ハナ(ミヤコ蝶々)

長男・大門辰五郎(笑福亭仁鶴)

次男・中村朝夫(月亭可朝)、妻・加代(野村昭子)

 

朝夫の寿司屋にやってきた客・小林三四郎(桂三枝)は自らを試験管ベビーだと言うが、辰五郎たちの母のハナという名前を聞いて驚く。

 

ハナの息子たちはそれぞれ父親が違い、辰五郎と朝夫は子供の頃、ハナが赤ん坊を孤児院に預けたことを思い出し、涙の再会となった。

 

チンピラの辰五郎、大阪一の江戸前寿司屋の朝夫、三四郎は大学の先生と言っていたが、大学の学食でウエイターをしていた。朝夫の妻は大阪弁ではありません。

 

辰五郎のかかりつけ医・本山(内田朝雄)に入れ墨を入れてほしいと頼む辰五郎。当然、断られ、自ら左腕に“男一匹”と彫るつもりが失敗。

 

ハナは本山に診察を受けることになり、本山がおんぶして診療所に運んだ。酒を飲んでいた本山を迎えに寿司屋に来た本山の娘・幸子(倍賞美津子)に一目惚れした三四郎は、本山診療所が借金して増築したものの金貸しが転売し、立ち退きの危機にあると聞き、500万を用立てようとする。

 

同じく幸子がお気に入りの辰五郎は組長暗殺を目論むが盲腸で入院。その間、同じ病室の入院患者のテレビに夢中になる。サンヨー製の白黒の小型テレビ。辰五郎が夢中で見ていると、「リモートコントロールやで」とチャンネルを次々替えられた。その中で辰五郎が所属していた露天商の元締め・八州組の組長が亡くなったというニュースを目にした。

 

八州組再興のため、四国へ旅立った辰五郎。足の不自由なハナを置き去りにし、警察に通行人のふりをして通報したが、救急車が通りかかり、運ばれた。

 

本山診療所に戻ったハナ。幸子はインドの救らい事業本部から呼ばれていて行こうと思っていることを話す。黒い婿さんなんか連れてくるなよというハナ。ひえ〜、時代だね〜。

 

高松に到着した辰五郎は子分たちと姫島(花菱アチャコ)に会うが、ライバルの天友会と手を組んだと知り、四国から逃げ出すことにする。部屋に戻ると、朝夫、三四郎からハナは本山診療所にいると聞かされた。

 

本山診療所

幸子がインドに行きたがっていることを知っていて、若い者は自分の信じた道を突き進めと賛成してくれる本山。幸子は実の娘ではないのにと感謝を述べた。父は戦死、母は肺炎で死んだという。当時の本山は新薬にこだわっていたのだと謝る。

 

天友(天王寺虎之助)が本山の前に現れて、天友トルコ風呂を作ろうとしていた。

 

天友に殴り込みに行く辰五郎と子分たち。突然の時代劇。

 

全身ケガをした辰五郎たちは本山に治療された。本山は幸子とインドに行こうと言い出した。診療所を訪ねた馬場平八郎(有島一郎)。ハナに会いに来た辰五郎の父親だった。妻子を捨てた平八郎を責める辰五郎。

 

天友会に1人乗り込んだ幸子。府の衛生局に提訴すると言い、出て行こうとするが、辰五郎が乗り込んだ。天友の態度が急に変わる。平八郎を親分と呼び、丁重に扱った。平八郎は立ち退きを10年延ばすという約束を取り付けた。

 

ハナは結局、義理と渡世で話をつけてきた平八郎が気に入らない。辰五郎たちは平八郎との同居をすすめるが、ハナは承諾しない。平八郎は茶飲み友達になりたかったが無理だったなと帰って行った。

 

足が不自由だったはずのハナが松葉杖なしで走り出し、平八郎を追った。どこへも行かんといてと泣きながら止めるハナを見守る辰五郎たち。

 

幸子は医師の国枝とともにインドへ出発。辰五郎は「わいも一緒に連れてってえな」と搭乗ゲートを無理矢理通って止められた。(終)

 

3人が3人とも演技がちょっと!?!? 

 

しかし、ミヤコ蝶々さんがビシッと締めてくれてました。この時代は「芋たこなんきん」だと由利子が学生運動にハマってた頃だよね。テンポのよい大阪弁が楽しかった。