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【連続テレビ小説】芋たこなんきん(115)「ここに花咲く」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

エディ・スペンサー(チャド・マレーン)が、離婚で幼くして別れたりん(イーデス・ハンソン)の息子であることを知った工藤酒店のタエ(桂あやめ)。りんに名のり出るようエディを説得しにホテルを訪ねるが、会えずに手紙だけを残して帰ってくる。健次郎(國村隼)は、りんのいる「たこ芳」を訪ねるが…。一方、由利子(邑野みあ)が、高校卒業後の進路を服飾デザインの専門学校に決めたことを町子に(藤山直美)に打ち明ける。

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昨日の振り返り

健次郎「由利子、まだか?」

町子「『晩ごはんまでには帰る』言うてたんやけどもね」

健次郎「ああ…迷惑かけてないやろな、吉永さんに」

テレビを見て笑っている男の子たち。亜紀ちゃんだけが町子の手伝い。

健次郎「おい、ごはんやで、こっちおいで!」

子供たち「は~い!」

 

由利子「ただいま」

町子「あ、ほら、帰ってきた!」

由利子「ただいま」

町子「ねえ、どやった? 面白かった?」

由利子「うん」

町子「あ、そう! 晩ごはんよ。着替えてこっち座りなさい」

由利子「ごめん」

町子「あ…」

由利子「私…後でええわ」

健次郎「おい! 何や? あいつ」

振り返りここまで

 

由利子の部屋

椅子に座っている由利子。

 

廊下

町子「由利子ちゃん、ごはんは?」

由利子「ええわ」

町子「ねっ、どっか具合でも悪いの?」

由利子「大丈夫やから、あっち行ってて」

 

そして…

 

たこ芳の店の前にいる健次郎。意を決したように店内へ。

 

りん「はあ…。今日はほんまに暇やね」

健次郎「これ、お代わり」

りん「あ、はい。今日は何やペース速いみたいやね」

健次郎「え? あ、そうかな」

りん「酔うてしもて、ひっくり返らんといてな。フフフ」

健次郎「そら、大丈夫。ええ病院知ってるから」

りん「ああ、確かに。はい、どうぞ」

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回想

エディー「お母さんです」

回想ここまで

 

健次郎「おりんさん」

りん「はい」

健次郎「ここに来た、あの俳優さんな…実は…」

りん「息子ですねん」

健次郎「え? あ…知ってはったん?」

りん「いや、最初は分かれへんかった。長いこと会うてへんからね。そやけどね、タエさんがポロっと言わはった」

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回想

タエ「あっ、あの、エディーはピーナツが苦手。アレルギーなんです。そのほかは好き嫌いは、なし」

回想ここまで

 

りん「小さい時、ピーナツバターで舌が腫れ上がって病院に連れていったことがあったからね」

健次郎「それだけで分かったん?」

りん「いや、それにね、あの…ここでひっくり返った時にはっきり顔見えたんですわ。面影あった」

健次郎「ほんなら、何で?」

 

りん「向こうが言いだせへんのにこっちから言われへん。会いに来てくれただけで十分ですわ。元気でいてくれただけで…」

健次郎「今な、梅田のホテルにいてはんね。今から行ってあげたら?」

りん「いや…」

健次郎「息子さんな、お二人が離婚しはってから、お母さん傷つけたんやないかて思てるみたいやで。お父さんについていったから」

りん「そんなこと…。いや、離婚のあと、主人はどないしても会わしてくれへんかった。あの子には…かわいそうなことしました」

 

茶の間の時計は10時37分。

町子は繕い物をしていた。由利子の夕食には布がかかり、町子は心配そう。

 

たこ芳前

りん「毎度おおきに」

健次郎「ごちそうさま。ほんまにええの?」

りん「うん…。さあ、もう今日、閉めよかな」

健次郎「ほな、おやすみ」振り向く。「ああ!」

 

通りに向こうにエディーが立っていた。りんに肩ポン、エディーの背中を押して帰っていく健次郎。会えてよかった。ハグじゃなく立って見つめ合うのがいいよねえ。

 

茶の間

突っ伏して寝ている町子。

由利子「おばちゃん。おばちゃん!」

町子「あ…あっ、由利子ちゃん。あんた、おなかすいたでしょ。はよ、ごはん食べなさい。用意してあんねやから。ねっ、はよ食べなさい」

由利子「おばちゃん」

町子「うん?」

 

由利子「あんな…私、決めてん」

町子「え?」

由利子「高校卒業したら服飾デザインの専門学校に行きたい」

町子「デザイン?」

 

由利子「私、洋服作る勉強する。今日な、東子さんの仕事場行ったやろ。そこにきれいな生地がいっぱいあってん。紬とかちりめんとか麻とか、それにいろんな図案があって、みんな一生懸命デザイン考えたり、色見本見たり、みんな忙しそうに動いててにぎやかで。あんなとこに一日中いてたいと思た。でな、帰ってきて、これ描いててん」

町子にデザイン画を見せる。

 

陰で聞いていた健次郎。

晴子「何してんの?」

シッ!とする健次郎。

 

由利子「おばちゃん…私…才能あるやろか?」

町子「由利子ちゃん…。あんた…おなかすいてなかったの?」

由利子「え? ああ…。すいたんかすいてへんのか分からへん…」

町子「おばちゃんね、デザインの才能のことなんかよう分からんけども、ごはん食べんのも忘れるぐらい由利子ちゃん夢中になってたんやね。よかったね。あんた、ええもん見つけたんやね!」

涙ぐみ、うなずく由利子。

 

茶の間に入っていく健次郎。

町子「帰ってはったんですか?」

健次郎「うん。由利子、本気でやるつもりなんか?」

由利子「はい」

 

健次郎「もの作るいうのは大変な世界やで。分かってんのか?」

うなずく由利子。陰で晴子も真剣な表情。

健次郎「やるんやったら覚悟してやりいや」

由利子「ありがとう」

町子も笑顔でうなずく。晴子も笑顔。由利子は涙を拭く。

 

そして数日後

 

茶の間

佐和子にエプロンを当てるタエ。

 

台所

食材を準備している町子。

純子「じゃあ、由利子ちゃん、本気でその仕事を目指すんですね」

町子「東子さんの仕事場へ行ってね、あの人、えらい刺激受けたみたい」

純子「そうですか」

 

町子「ねえ、純子さん、私ね、東子さんにね、モデルのこと、お願いしよと思てるのよ」

純子「え? 先生があの着物のモデル?」

町子「は?」

純子「うわ~、お似合いになります! うわっ、すてきです!」

 

町子「ちょ、ちょ…すてきと違うのよ。東子さんをモデルにして、私が小説を書こと思てるの」

純子「もう、何だ~! がっかり! お似合いになんのに!」

町子「何で私がモデルするんですか?」

純子「やってください!」

 

タエ「何、笑てはんの?」

町子「あっ…。そう、けど、あの、エディー君よかったね。お母さんとゆっくりお話しすることができたんやってね」

タエ・佐和子「はい」

町子「お手紙のことも聞きましたよ。あれを読んで『ちゃんと会わなあかんな』と思たんやってね」

 

タエ「え~、もう…」

純子「タエさんがお書きになったんですか?」

タエ「いや、まあ私が書いて、で、佐和子さんが英語にしてくれてな」

町子「『お母さんにもう一度、会うてあげてください』ってね」

タエ「中身のことは、もう恥ずかしい」

 

町子「子供に『ありがとう』て言われたらね、親て何百年つらい思いしてたかて、一瞬にして忘れることができるんですよ」

タエ「そんなええこと私書いてへんねんけど、あんた勝手に書いたん?」

佐和子「そう、勝手に足した」

タエ「え~!?」

 

佐和子「けど、いつもタエさん言うてることやで」

タエ「あんたはほんまにもう世話やきやな!」

佐和子「どっちが? 自分が書いて頼んだやんか!」

町子「ええコンビでしょ!」

タエ「ハハハハ…! それはそうと今日はどんな料理してくれますの?」

 

町子「今日はですね、働く主婦の手抜き料理を紹介いたします」

佐和子「お~、ええやん!」

町子「市販のものを使うんですよ。ほれ、ようあるでしょ、カレーの缶詰」

佐和子「はい」

 

町子「これの中にね、鶏肉(カシワ)とたくさんお野菜を入れまして、じっくり煮込みます。これがボリューム満点なんですよ」

純子「こちらでございま~す!」

 

鶏肉(カシワ)のカレー煮

 

この時代の手抜きと今の時代の手抜きは大分違うだろうな。

 

タエ「ええ匂いしてるし! 家にあるもんね、もらいもんの缶詰とか」

町子「これだけと違うんですよ。絶品はイイダコのドレッシング煮。材料紹介しますね。まず、トマトとイイダコと、で、これにんにくとしょうがをみじん切りにする。これもちゃんと味付けに使うんですよ。最後、市販のドレッシングで味付けをして出来上がりです。香菜を散らして出来上がり」

タエ「おいしそう!」

 

たこ芳

町子「こないだはいろいろとありがとうございました。由利子ちゃんすっかりその気になってしもて勉強始めてますもん」

東子「ああ、そっか~。デザインはね、難しいけど面白い仕事よ。いろいろあると思うけど、やればやるほど面白い仕事だから」

町子「けど、人てね、楽しいて面白うて機嫌よう生きていけたら一番ですからね」

 

りん「ほんま! 子供が機嫌よう生きてたら親は幸せ!」

町子「おりんさんとこ機嫌よすぎますよ、映画スターやもん。私、びっくりしましたわ!」

りん「私もや!」

町子「ハハハハハハハ…。おりんさんがびっくりした言うてて…」

 

来週は「子離れ、親離れ」

・純子「わ~っ! 何なんですか? ツチノコって」

 

・健次郎「『チュ~』って跳ぶの?」

 

・町子「チ~!」

 

・和代「ツチノコ?」

「幻の蛇や言うてました」

 

・町子「ツチノコ研究家?」

 

・「せ~の!」

 

・「資料です」←石橋蓮司さん

 

・町子「こんな貴重なもの、私、見せていただいてよろしいんでしょうか?」

 

・町子「『チ~!』って跳ぶんですよね?」

「そうです、そうです、そのとおりです」

町子「この声でですか?」

 

ミニ予告

町子「かわいい!」

 

前に「芋たこなんきん」で書かれた記事の中にあった伝説の!?ツチノコ週がやって来る。何だか面白そうな感じ。

 

由利子の進路、りんとエディーの再会…よかった、よかった。

toyokeizai.net

私は現行朝ドラは、もう随分見てないけど、再放送朝ドラでも反省会タグもつけずに目に余る批判はあったよね。逆に批判なら反省会タグでもつけて仲間内でつぶやいときゃいいのにと思った。

 

あぐり」は元々好きな朝ドラだったし、「マー姉ちゃん」は戦時中の暮らしの様子や、一方でドラマが放送された1979年という時代感も感じられて好きだったのに、あまりにも酷い批判を目にして気分が悪くなってた。

 

「はね駒」はストーリーよりヒロイン批判が多かったように思う。つぶやいてる本人的にはネタ的にいじってるだけだよーなのかもしれないけど、それが全然面白くないっての。

 

つまらないなら見なきゃいいのに。しかも、再放送だよ? 批判し続けたって結末が変わるわけでもないんだから。私の場合、夕方、「純ちゃんの応援歌」後の「ひまわり」は、当時も欽ちゃんのナレーションが好きになれなかったのと、改めて1、2話見た上で合わないなと思ったから、それ以来、目にしないようにしてます。

 

マー姉ちゃん」をボロクソ言ってた人が一転「芋たこなんきん」では褒めちぎってるのを見ると白々しい気分になった。「芋たこ」だって面白いし、好きだけどね。「おしん」から始まり「はね駒」「澪つくし」「あぐり」「マー姉ちゃん」「芋たこなんきん」どれもこれもそれぞれ面白いんだけどな~。

 

この中だと「おしん」は絶賛が多く(同時にネタバレする人も多かった(^-^;)、「澪つくし」も批判は少なかったように思うけど、私は、随所に出てくるセクハラ描写がイヤだったな~。ヒロインが今も活躍してたり、スキャンダルもないと批判しないのに、逆だと批判しまくるというのもドラマ関係ないよね。

 

一つの流れができると批判が多くなったり、逆に高評価が多くなったり…。実在のモデルがいる場合は、ネガティブな要素を外したりするから、苦労せずうまくいったふうに見えるだけじゃないのかな。それをそのまま受け取る人が多くなったように思う。笑ってるからつらくないみたいな。

 

私は、時代を感じるから昔の朝ドラの方が見たいんだけど、当時は高視聴率の「マー姉ちゃん」より当時はそれほどでも今見ると染みる「芋たこなんきん」が好評という流れからして、価値観の違い過ぎない、そこまで古くない朝ドラの再放送になるんじゃないかと思うとやだなあ。ネットの声と一口に言っても、ツイッターはまた独特すぎる。あれが全ての視聴者の声みたいに言われるのは嫌だ。