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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (42)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

写真屋から、新装開店したみさと美容院。早速、三郷(山口崇)の嫁・絹代(ホーン・ユキ)に髪をセットしてもらうマリ子(熊谷真実)。勤め帰りの三郷に出会い、似合うと言われてまんざらでもない様子。一方、マチ子(田中裕子)はホームシックが続き、覇気がない。心配した順子(三田和代)と大宗(渡辺篤史)は、通い弟子に戻す提案をするが、田河(愛川欽也)は認めない。話を途中から聞いたマチ子は、とある勘違いをし…。

チンドン屋の顔アップからスタート。

「さあ、いらっしゃいませ。見てくださいませ。こちら本日新規開店。みさと美容院でございます。電気パーマネントのかけられる、みさと美容院、みさと美容院、よろしくお願いいたします」

 

鏡の前に椅子は2つ。待つ人用のソファがあってトセがお茶を運ぶ。トセはチンドン屋みたいなにぎやかなものは好きじゃないけど、組合の方で開店祝いだといって向けてよこした。マリ子や同席した客もにぎやかでいいという。peachredrum.hateblo.jp

あぐり美容院ができたのは昭和4年。まだ日本には6台しかパーマネント機がない時代。今は昭和11年なのでだいぶ普及したということだね。

 

智正の妻は絹代。一緒に見ていた母は昨日の回でホーン・ユキさんだと分かっていたけど、私には分からない人だった。きれいな人だけどね。マリ子は母に言われてコテだけ当てに来た。

 

帰りみち、マチ子は智正と道端で会った。

智正「これは一瞬、誰かと見間違いました」と言ってくれてるけど、さほど変わったようには見えない。勤めに出るようになってなかなか遊べなくてとヨウ子は元気か聞いてきた。マリ子は今まで甘えすぎた、来年は6年生だという。

 

智正「そうですか~、いつまでも小さくいてくれるといいんですがね。寂しいですよ」…え…とちょっと引いたセリフ。

マリ子「まああんなにいいお嫁さんが来たくせに」

 

マリ子は帰ってきてはるに髪を見せた。今回くらいの変化は華美すぎずいいってことなのかな。

 

しかし、マリ子は今日も画塾に行き損なったと明るく言ってるけど、ちょっと気になる。

はる「しかたないわね。でもおうちにはアトリエがあるじゃないの。お勉強する気になればちゃんといつでもできますよ」

ただねえ、はるがこれまで以上に熱心に教会に通っていたら、マリ子は食事の支度や家のことばかりで絵に集中できないよね。家にいりゃあ描けるってもんでもなく、まとまって集中できる時間がないと。

 

執筆中のめくり。

応接セットで漫画?を描いてる均ちゃんとマチ子。水泡がベルを鳴らし、休憩だと言って、均の漫画を見る。タイトルは「のらねこ きんた」。この前は「のらぶた ぽんちゃん」。最後どうしたらいいんでしょうね?と聞いてしまう均に「落ちを自分で考えないでどうするんだよ。何年うちにいるんだ均ちゃん」と注意する水泡。

 

順子が手紙を持って入室。水泡はマチ子にハサミを取るように言うが、集中していて気付かない。順子は、マチ子に紅茶を持ってくるように言った。

 

順子「一度帰しましょうか、マチ子さんをおうちに」

水泡「何だい? マチ子さん、またうちに帰りたがっているのか?」

順子は最近のマチ子の漫画には型破りなはつらつさがなくなっていると感じでいた。

水泡「それは修業中だからさ。プロの漫画とね、型破りだけが生命のその子供の漫画とは一緒にされてもらっちゃ困るんだよ」

順子「ええ。でもね、私はおうちから通ってた頃のマチ子さんの方が…」

 

しかし、水泡はマチ子がかわいいので手元に置いておきたい、均ももう少し一緒にやりたいという。

順子「でもね、本当にかわいいんだったら無理にうちに置くだけが能じゃ…」

水泡「冗談じゃないでしょ! 僕が無理やりうちに置いとくって言ってるんじゃないじゃないかよ。弟子になりたいって言ってたの向こうの方なんだよ。それもね『今日九州から来ました』なんていじらしいくらいのうそまでついてさ」

順子「そりゃあね、分かってるんです。でもね私はね…」

水泡をなだめる均。

均「誰だってね、一度は壁にぶちあたる時があるんですよ。いや、僕なんかもう何べんも壁にぶち当たりっ放しです。でもね、その壁を突き破って初めて向こうが見えてくると思うんですよ」

水泡「へえ~均ちゃんも時々いいことを言うね」

均「いや~…僕は人がよすぎてもう一押し足んないんですよね。だからいつも相手に気持ちが伝わらずじまいで」

どうしてそこまで分かっていて直せないんだ、自分のものするためには徹底的に頑張らなきゃ! それでこそ漫画家だろ!と水泡は言う。

均「えっ? いや…あっ! 漫画の話でしたね」

 

そうです。会った時からマリ子への片思いを続けている均でした。

 

水泡「今が一番つらい時なんだ。一番切ない時なんだよ、均ちゃん」

均「先生…」

水泡「僕だってね、もう締め切りが迫っていてもどうしてもいい案が浮かばない時なんか首でもくくりたくなってしまうことがあるよ」

と言ってるところにマチ子が紅茶を持って来た。

順子「あなた…」

水泡「その辺で帯でも見つけてね天井のはりなんかにらみつけてることもあるんだ」

 

マチ子「先生! 一体何があったんですか?」

水泡「いや何がってなにがですか?」

マチ子「帯を探すの、天井を見上げるのって先生らしくありません」

マチ子はつらい時にはどんな遊び相手もします。ピアノも弾きます。歌います。トランプもします。と水泡が死にたがってると思って必死に止めた。

 

マチ子「そりゃあ先生は流行作家で天下の『のらくろ』をひっさげて引くに引けない立場だっていうのは分かりますよ。でもいつも大宗先輩と話し合っているんです。壁は常に…立ちはだかるだろう。だがその壁を突き破ってこそ新しい道を開けるんだって! 分かりますか?」

マチ子の話を聞いた水泡はギリギリの所までもう少しみんなで頑張ろうと言った。それでもかわいそうな時は順子の言うとおりにしようという結論になった。

 

マチ子のマー姉ちゃん顔見たい病の限界がギリギリの所まで来たのはこの秋が過ぎてあと十数日で内弟子満1年目を迎えようというよくとし春のことでした。

 

昭和12年

 

磯野家に行き、事情を説明したのは均。先生はあくまで手放したくない希望だが、マチ子の将来を考えると、節目は大事にしないといけない。はるは、マチ子の漫画に見込みがないから帰されるのだと思ったが、均は通い弟子にした方が作風が変わるんじゃないかという見通しだという水泡の考えを話した。4月から「少女倶楽部」の新連載をマチ子のために水泡があっせんしたという。

 

マチ子は荷造り中。マリ子は均にお礼を言い、本当の理由は絶対に治らないホームシックのせいで、はるの手前、上手に言い訳してくれたと見抜いていた。水泡がマチ子を認めているのは事実で、荻窪に通うように言う。

均「お願いしますよ。これで縁切りだなんてことにしないでくださいよ」

マリ子「もちろんですとも」

 

田河邸。マチ子の荷物を運び出していたのは天海朝男。

朝男「あっしはねあの2人の兄貴みたいなもんだからね」

 

天海朝男にこう出られると哀れ均の心は再び不安に揺れ動くのですが…。

 

マチ子は元気に帰宅。

 

我が家に帰ったマチ子はたちまち昔の元気を取り戻しておりました。

 

マリ子にギューッと抱きつき、はるの膝に乗った。

 

1年ぶりの一家4人の再会の図でありました。

 

通いでよかったんだよね。内弟子とか住み込みとか悪しき慣習だったと私は思う。そういう時代でなくて心底よかったと思うもん。

 

マチ子とマリ子の仲の良さはちょっと引いちゃうところもあるんだけど、昨日の回みたいなのをマチ子ってウソばっかりついてるみたいな感想を見ると、そんな~とも思っちゃう。水泡先生たちがいい人なだけにそういう人を裏切ってる風に見えるのかもしれないけど、あれをウソつきというのかなー?