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【連続テレビ小説】あぐり (140)「最後の親孝行」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

全国に支店を出す話を聞き、東京であぐり田中美里)を手伝おうと、勝手にはりきる健太郎里見浩太朗)と磯辺(山本普也)、妻五郎(刈谷俊介)たち。一方あぐりは、遊びに来た理恵(前田未来)の友達の洋介(後藤拓也)から、父親の林(高嶋政伸)が風邪で寝ていると聞き看病に行き、林のエイスケに対する思いを聞く。林の家が火事になり、あぐりは焼け出された林親子を世話しようと家に連れてくるが、淳之介(山田純大)は…。

カフェ・セ・ラ・ヴィ。林が民子を訪ねてきた。林と聞いて、世津子の眼の色が変わり、民子に紹介してもらう。

 

世津子は林が書いた「エイスケが読者を裏切った」というくだりが許せない。しかし、林は昭和11年あたりからエイスケの作風は乱れ、プロレタリア文学に傾倒しつつ、それにもなりきることができず敗北感だけが残った。そして筆を折って金儲けに走ったことは紛れもなく読者に対する裏切りだと自説を曲げない。

 

「読者を裏切ったのはエイスケじゃなくエイスケに筆を折らせた風じゃあなかったんですか?」という世津子に、エイスケを取り巻く社会が追い詰めたというのは詭弁で負け犬を擁護するには少しばかり説得力が足りないと林は言う。

 

あぐりはなぜかワクワクした表情。エイスケは人の話題の中心になるのが大好きなので、自分のことをみんなにあれこれ論じてもらって喜んでると言い、「どうぞもっともっともっと言ってやってください」と言って、周りをあきれさせた。

 

林「面白い人ですね、あぐりさんは」←少女漫画によくある「おもしれー女」dic.nicovideo.jp

燐太郎も最初はあぐりに対してこんな興味の持ち方だったかな。

 

岡山では、磯辺が千吉に「わしがやっとった頃はこげ~な間違いは絶対なかったぞ」と文句を言い、妻五郎も「何じゃ何じゃ、いい若え者がダラダラ歩いて…仕事に行く時はもっとシャキッとせにゃ、シャキッと」と文句を言うので従業員に煙たがられていた。千吉はあぐりが結婚したころには望月組にいて、遊郭で包丁振り回してた人なのでそこそこの年齢、少なくとも勇造より年上かと思われます。

peachredrum.hateblo.jp

事務所で健太郎は勇造にエイスケの批評が載った新聞を見せる。勇造は「まっ、言いたい奴には言わせておきゃええが」とあまり気にしていない。健太郎の心臓の具合がよくないから、こっちは任せてほしいと言われ、「困るんじゃ。こう磯やんや妻さんまでウロチョロしとると、みんな、口うるそうてかなわん言うてな、悲鳴あげとんじゃ」と注意した。

 

健太郎たちはいつもの縁側に集まり、「わしら望月組じゃ無用なんかいのう」「まだまだやれるんじゃけどのう…」と寂しそう。健太郎の薬を持ってきたしおの「若え女中ビシビシ教育せにゃおえんけえ老いぼれてる暇ありゃんせんわ!」という言葉に3人で笑う。あぐりから健太郎に電話がかかってきて、日本中に20軒も支店を出すという話を聞いて大賛成し、頑張れやと励ます。

 

あぐりの店にはなぜか林が来店していた。テーブルの上の布を整えたり、曲がっていた額を整えたりし、家が近くだから寄ったという。千花にはお茶を頼んだり、深谷のねぎを農家の方に分けて頂いたとおすそ分けしたり…変人ぶりは伝わるけど、どうもなんかね…。

 

民子の話によれば、林は10年近く前に出産がたたって妻を亡くし、以来男で一つで子育てしてきた。

 

岡山の健太郎あぐりの話を聞いて、「東京でひと花咲かせるつもりじゃ」とあぐりの力になってやりたいという。それを聞いた磯辺も妻五郎も「わしも一緒に連れてってつかあさい」と盛り上がる。

 

岡山で3人の年寄りが一方的に盛り上がっている頃、そんなこととは関係なく東京ではあぐりにちょっとした事件が起きていたのでした。

 

理恵の同級生、林洋介が遊びに来ていた。お母さんがいなくてお父さんが病気で寝ている、お父さんは新聞記者…林晃の息子だった。実際は理恵さんと同じ歳の娘さんだったらしいです。その方が自然なのにねえ。

 

あぐりは林の看病に行った。林の部屋の本棚にはエイスケの本が並ぶ。それを見ていたあぐりに「それは僕の宝物です。望月エイスケは…僕の青春です。いや…僕と妻の人生でした」と語る。

 

「林さん…」としみじみした音楽がピタッと止まり、消防車のサイレンが鳴る。この辺「あぐり」の世界だなーと思う。隣の家が火事になっていた!

 

林は本棚の本を持ち出そうとし、あぐりも手伝った。この時代本物の炎を使ってるのがすごいな。

 

コントみたいなススが顔についたあぐりは子供たちに林親子の世話をすると言いだした。淳之介は反発し、尚久の世話になると家を出ていった。

 

健太郎のズッコケ3人組を楽しみに見たいと思います。