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【連続テレビ小説】あぐり (143)「最後の親孝行」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

岡山に戻った健太郎里見浩太朗)はすっかり気落ちしている。東京でのいきさつを聞いた勇造(若林久弥)は、岡山市の祭りの企画を父に依頼する。祭りの準備に忙しい健太郎は、あぐり田中美里)をこの家から自由にしてやりたいと思うようになる。岡山の支店の土地の買収を沢田(中条きよし)から相談されたあぐり健太郎に電話し、健太郎も電話であぐりを自由にする話をしようとしたやさきに、狭心症の発作で倒れてしまう。

岡山に戻った健太郎は縁側で俳句を詠むが「鈴虫の…」しか出てこずうまくいかない。

 

磯辺と妻五郎は勇造に東京で騙されかけたことや、あぐりに一緒に住んでいる男がいる事を話す。磯辺評「ぼ~っとしてな、よう、飯食う男じゃのう…!」。健太郎は自分の娘のつもりでいたあぐりが、もし再婚したら望月の者じゃなくて、よそのお嫁さんになってしまうのもつらく思っていた。

 

磯辺「何かこう…生きる励みみたいなものがあればのう…元気が出るんじゃが…。はあ…」

考え込む勇造。

 

健太郎に薬を持って来たしおだったが、健太郎は「要らん!」と断った。

しお「またそねえなこと言うて。昨夜も『胸が苦しい』言うて寝とったじゃろうがな。お医者様が『お薬休んじゃおえん』言うて怒りよったがな」

しかし、健太郎は「ふん。あのやぶ医者!」と聞かず、「お前の言うことを聞くようになったらの、わしは終わりじゃ」と言って、しおをあきれさせる。しおにあぐりが嫁に来たときのことを思い出して詠んだ俳句を見せたが、しおにはピンと来ず。

 

あぐりは世津子に健太郎がどうして黙って帰ってしまったのか聞いた。

世津子「フッ、わがままよね。ハハッ。でもね、あぐりさん…。私たちの年になるとね何かをやっても不安になったり、自信がなくなったりする時があるの。自分ではやってる、まだまだできるとは思ってはいるけども、それがこう空回りしてしまうものなのよ。御大ね、ここに座って私に言ったわ。『全く年寄りというのはやっかいな生きものだ』って」

あぐり「『やっかいな生きもの』…」

 

勇造は市長と「戦争で焼けた街を市民で復興しよう。そのためにみんなが一丸となれるような活気のある催しをやったらどうか」という意見から、街のいろんな衆の意見をまとめるには、やはり望月の大旦那じゃないかという話になったと健太郎に話した。勇造さんいい息子だね~。

 

ダイニングで写真を見ているあぐりと林。東京で撮った健太郎の写真はどれも怖い顔をしていた。これは林が撮った写真ということか。「どうやら…僕は相当嫌われていたみたいです」。林さんが悪いんじゃないというあぐりに「いや、僕が悪いんですよ。そりゃあおとうさんからすりゃあショックでしょ。いつの間にか見知らぬ男が居候してたわけですから…」。それでも住み続けてるしなー。

 

あぐり「私がお義父様の居場所を作ってあげなかったから…。お義父様…いつも誰かのことで心を痛めていたんです。エイスケさんは実家を継がないし…。お義母様はしょっちゅう東京で暮らしてたし。私は無断で美容師になって心配かけたし。今度は私がお義父様を助けなきゃならなかったのに」

林「もう一度呼んであげたらどうですか? そうしないと…あぐりさん、一生後悔するんじゃありませんか?」←そんなこと言うなよ~。

 

岡山。健太郎は磯部と妻五郎に「カラス祭り」を提案した。岡山のシンボルは岡山城。岡山の城は「烏の城」と書いて「烏城(うじょう)」という。妻五郎がお城は戦争で燃えたと言うと、祭りで盛り上げて街のシンボルを再建すると返す。あぐりが「カラスちゃん」と呼ばれていたことを思い出した妻五郎も磯辺も盛り上がる。黒い身なりをして街を練り歩くなどアイディアも飛び出す。

www.okayama-kanko.jp

 

カフェ・セ・ラ・ヴィで打ち合わせするあぐりと沢田。2軒の支店が決まり、年が明けたらあぐりのお店の横に本店事務所を構えるという話から、健太郎の話に…。

 

岡山では蓄音機でレコードを聴きながら仏壇に手を合わせる健太郎

健太郎「のう、光代。すまんがのう、しばらくそっちへは行けんぞよ。『カラス祭り』が大評判でのう…」

遺影の光代「何が『カラス祭り』じゃ。アホらしい」

健太郎「あ…?」

光代さんが、出たー!

光代「みんなあなたに調子を合わせて言うとるだけじゃわ。『カラス祭り』なんてしょうもない」

健太郎「フッ、ああ、あの世へ行ってもそうやってわしのすることバカにするんか」

光代「ほんまのことを言うとるだけじゃわ。あの世ではな嘘はつけんのよ。じゃから、おべんちゃらは言えません。ほんまのことを言うんよ」

健太郎「まあええ。言いたいこと言うて。そのかわりのう後で成功してから謝っても許してはやらんぞ」

健太郎あぐりはまだ40を過ぎたばかりの女盛りだから、浮いた話の1つや2つあっても不思議じゃない。もう十分、この家に尽くしてもらったから自由にさせてやりたいと話した。光代はすごい顔色悪くて幽霊感があったなー。

 

翌朝、健太郎は勇造にあぐりを望月の家から自由にしてやりたい、再婚でもしたい相手がいるなら望月の家から嫁に出してやりたいと話し、それをあぐりに伝えると言って電話しようとするが、事務所には勇造宛に電話があり、健太郎は一人別の電話でかけた。

 

あぐりから沢田と相談して岡山の支店の土地の買収をお願いしたいと話すが、健太郎の反応がなくなった。

あぐり「もしもし…? もしもし…! お義父様! お義父様…!」

岡山でも妻五郎が健太郎の異変に気付き、騒ぎになっていた。

 

昨日のナレーションが健太郎の最期だったわけじゃなく、じっくり描いたね。「あぐり」の亡くなった人はみんなそうか。林のことは、いくらエイスケファンとは言ってもいいイメージがなく、そればっかりにならなくていいけど、御大がいなくなったら、それこそ見たい人がいなくなっちゃうな。