徒然好きなもの

ドラマの感想など

【連続テレビ小説】あぐり (56)「父の背中」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

チェリー(名取裕子)が真知子(吉野紗香)に話しかけても、真知子は取り合わない。あぐり田中美里)が気にして、楽しかったようだ、と伝えても真知子の様子が気になるチェリー。光代(星由里子)がエイスケ(野村萬斎)に、ずっと東京にいるつもりだ、と話す一方、岡山では勇造(若林久弥)が健太郎里見浩太朗)に、受験はやめて望月組を継ぐ、と決意を語る。真知子は、淳之介を抱いて眠るあぐりを見て、母の愛の形に気づく。

エイスケと真知子の楽しいダンスから燐太郎と交代してしっとりとしたダンスへ。でもさ、あぐりが18歳、エイスケが19歳(!)とすると、燐太郎も多分同年代くらいだから実は真知子とさほど年は離れてないんだよね。セリフなしでじーっと見ている森。

 

あぐりは用事を済ませた新宿から銀座のチェリーの店に戻り、そこから1時間かけて中野のチェリー宅に戻ったけど、真知子がいないし、下手に動けなくて?そのまま家にいたのかな。

 

ノースリーブワンピースのままチェリー宅にいたところ、エイスケと燐太郎が真知子を送ってきた。あぐりの姿を見るなり「似合うじゃな~い」と言えるエイスケさんがステキです。

 

夕食時、チェリーが真知子に「これからはもっともっとあなたの事知りたいわ」と話しかけるが、「別に無理して知らなくてもいいわよ。私の事なんか」と席を立った。さちも「真知子の言うとおりよ。無理して子供のことなんか知らなくてもいいわよ。あなたにはもっと大事な事があるんですものね」。おばあちゃんもちょっと冷たいところあるよなー。母娘同居でも「はね駒」のりんとやえとは違うよ。

 

チェリー「お母さん! 私はね仕事も家庭も大事なんです」。

武史は最初にあぐりがチェリー宅になじむ一歩だったのにその後、特にセリフもなく座ってるだけになってるのがちょっと寂しいね。でもま、子役に関しては「澪つくし」とかだって同じようなものじゃないか!?と思い直す。でも、もう少しさちや武史も話に加わってもいいのになと思う事もある。

 

淳之介にご飯を食べさせてる光代の後ろを朝帰りしてきたエイスケがそっと自室に入ろうとしていた。光代はエイスケに目もやらず「エイスケさん…。あぐりは一生懸命働いているんですよ。あなたもフラフラ夜遊びなんかしないで落ち着いたらどうなん?」と話しかけた。

 

エイスケは光代がいつまでいるのか確認し「あらっ…? ず~っといますよ」という返事に「え? いいんじゃありませんか」。まだあぐりが修業中なら光代さんにいてもらわないと。明日はあぐりの月に一度の休み。

 

岡山の望月家では健太郎と勇造のふたりきりで食事をしていた。勇造は試験を受けずに健太郎の仕事を継ぐと言い出した。望月組健太郎の代で絶えることになりそうだと察した従業員たちがやる気をなくしていると妻五郎に聞いたせいだった。

 

勇造が受験をやめたのが大正14(1925)年2月で実はまだ1年経っていなかったのです。

peachredrum.hateblo.jp

昨日があぐりの誕生日の大正14年7月10日でした。ちなみに淳之介は大正13年の4月生まれです。勇造は今は学生ではなくて、家業手伝い状態なのかな? 「澪つくし」の英一郎も何度か試験を受けてたね。

 

しかし、健太郎は「自分の夢だけ考えてりゃあええんじゃ」とあくまでエイスケにこだわっている。勇造は「お願いです。僕に望月組を継がせて下さい。僕の夢は技師になるだけじゃありません。望月組を大きくする事だって僕の夢なんです。お願いします」と頭を下げた。

 

突然の勇造の申し入れに喜びと同時に戸惑いを隠せない健太郎でした。

 

まだあぐりさんの本は買ってないけど、ネットで見た情報によればエイスケさんとはまた違った豪快な弟だったみたいで、勇造みたいな空気読むタイプのまじめな弟とは違ったらしい。でも家業を継いだのは本当だろうけどね。

 

一方東京ではあぐりの月に一度の休日がやってきました。

 

真知子は「家に帰るの? 都合のいい時だけそうやって母親面するのよね。ひどい親ね。子供がかわいそう」とあぐりに言った。

 

カフェ・セ・ラ・ヴィの編集会議。「職業婦人の輝ける明日」というテーマに何かが足りないと世津子、エイスケ、燐太郎で話し合っていた。そこに現れたのが真知子。エイスケは真知子の顔を見て職業婦人を母に持った子供の話を聞くことを思いついた。

 

真知子は、チェリーの事を小さい時から仕事をしていて、学校に来てくれた事もなかったし、友達を呼んだ事もなかった。でもさみしいとは思わず、初めから私の事なんかどうだっていいと思っている。

 

「あなたの奥さんだってそうでしょ?」真知子はエイスケに尋ねた。1か月も子供に会わなくても平気で、子供の事なんか何も考えてない。真知子の言葉に一瞬厳しい表情を見せたエイスケだけど、次の瞬間には「よし! それじゃこれからあぐりに聞いてみよう」と明るい顔を見せるところがいいのよ~。

 

エイスケ宅では、あぐりが淳之介を抱っこしたまま眠っていた。「あぐりが一番幸せな時だなあ…」とエイスケがつぶやく。「母親はね、子供と添い寝してる時が一番幸せなんだ。何も考えずにただ子供を抱いてる時がね…一番幸せなんだ。仕事をしていてもしてなくても母親はみんな同じだよ。さっきの事だけど、どうしてあぐりは仕事に夢中になるのか。子供がどうでもいいからじゃないんだよ。あぐりは淳之介に見せたいんだよ。『自分が夢を持って生きてる事』を…。だから夢中で働くんだ」。

 

やっぱり90年代後半のテーマは”夢”なんだね。だけどそれは時代が明るいせいじゃなく暗いからだよ。夢を持てなくなったから”夢”の話がよく出てくるんだと思うけどね。夢連発に「はぁ~バブルの時代はおめでたいですねえ」と言われたくないわな(誰にも言われてません)。

 

雨の中、燐太郎のジャケットをかぶって帰ってきた真知子。燐太郎は改めて「君は『お母さんに愛されてない』と思ってるみたいだね。でもね子供がどうだっていいと思う母親なんていないんじゃないかな。僕はそう思う。君のお母さんには君のお母さんなりの愛し方があるんだよ。さっきのあぐりさんみたいに…。だから君ももっと自分に自信をもって。君はお母さんに愛されているんだから」。真知子は燐太郎の言葉ならすんなり入るだろうな。

 

真知子は帰ってチェリーからもらった靴を磨きながら、チェリーの言葉を思い出していた。夜遅くあぐりが帰ってきた。枕を持って玄関先で寝て待っていた?真知子は「もう門限過ぎてる」と言ったものの、あぐりに「ごめんなさい。朝言った事。子供がいて働くって大変なんだよね?」「結構偉いんだね」と謝った。

 

あぐりは「それを言うならあなたのお母様にじゃわ。私の何十倍も働いとるんよ、先生。真知子ちゃんのお母様はすごいわ。あたし尊敬しとんよ」と真知子に言った。自室に戻った真知子はエイスケや燐太郎の言葉を思い出していた。

 

いつもの朝。武史や真知子は夏休み。真知子は「ママ…。お仕事ご苦労様」。言われたチェリーは戸惑いながらもそっと涙をぬぐっていた。

 

真知子の反抗期もこれで終わりかな。そういえば吉野紗香さんのこと、私と同じように”毒舌”の記憶のある人が結構ネット上にもいたけど、具体的に何の番組だったんだろうってのは未だに思い出せない。 今はいい子ちゃんじゃないと受けないけど、一時期は美少女で毒舌みたいなキャラって結構いた気がする。