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ドラマの感想など

【ネタバレ】価値ある男

1961年 メキシコ

 

あらすじ

メキシコ南部のオアハカ地方に住む貧しい農民アニマス・トルハーノ(三船敏郎)は、妻と五人の子供を持ちながら、毎日仕事もせずに酒と喧嘩と博打に明け暮れている怠け者。そんな彼にも一つの夢がある。それは、年に一度開催される祭「マヨルドーミヤ」の主催者「マヨルドーモ」になることであった。しかしそのためには財力はもちろん人望も欠かせない。珍しく働くアニマスであったが、怠けているのが見つかりクビになり、さらに問題を起こし監獄に入れられてしまうのであった…。

2024.12.10 日本映画専門チャンネル録画

 

三船敏郎主演の白黒メキシコ映画。※動物に対する残酷な描写があります。

 

アニマス・トルハーノ:三船敏郎…字幕黄色

 

アオハカ州ではマヨルドーミヤという祭りがあり、アニマス・トルハーノは祭りの主催者マヨルドーモになるのが夢。アニマス・トルハーノは三船敏郎さんでスペイン語を話している。

 

アニマスの子供が亡くなり、通夜にはたくさんの人が集まった。アニマス、酒ばっかり飲んでないか? 常に手に酒瓶を持っている。子供を亡くして泣いている妻のファナと2人で踊り、参列者たちも踊る。

 

5年ぶりに金持ちになって戻ったタデオがマヨルドーモになると知り、アニマスは一方的に絡み、悔しがる。

 

タデオの妻?のカタリーナはアニマスの元カノ?なのかアニマスはそんなに金持ちがいいのか、俺は金持ちになる、マヨルドーモになるぞと宣言した。アニマスは泣いてるし、カタリーナは笑ってるし、わけ分からん。

 

翌朝、アニマスは寝ていて、ファナと子供たちは働き始める。ファナは出かける前にアニマスに見つかるようなところにコインを置く。娘のドロテアが掃き掃除をしているとサボテンの影からカルリソという青年が見ていた。ファナは結婚するならもっと稼ぎがあり、尊敬する男性にしなさいと叱る。

 

まだ寝っ転がっているアニマスはほとんど空の酒瓶を口にやり、横になったまま朝食を口にした。

 

ペドロという息子と歩いていたファナは途中で

 

この土地売ります

2500ペソ

 

という看板を目にした。元はお祖父さんの土地だったと話している。ペドロに仕事を探してくるように言う。

 

家にファナが置いて行ったコインを手にしたアニマスは町へ。コインやトランプなどで日銭を稼ぐ。

 

機織りをしているファナの元にペドロが仕事が決まったと来た。一緒に帰ったファナとペドロは木の下で帽子をかぶって寝ているアニマスに仕事が決まったことやそろそろマヨルドーモになってもいいはずよと話しかける。ペドロが探してきた酒工場はアニマスの仕事か。父親をなんだと思ってるとペドロを殴りつけたが、あしたからメスカル酒工場に働きに行くと約束した。

 

夜、タデオとカタリーナが談笑している声が聞こえ、アニマスはイライラ。

 

翌日から働き始めたアニマス。巨大なサボテンをなたで切る。サボテンの根っこ?をロバを使って運び、重さを測る。30~40キロもある。これが酒になる?

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テキーラを作ってたのかな?

 

女性たちは大きな樽でサボテンを踏みつける。交代して、シャワーを浴びているのを覗いてる工場主の息子。

 

アニマスは大きな酒樽から流れる酒を飲み始めた。ファナは機織りしてたと思ったら、一家でこの工場で働き始めたのか。

 

ドロテアは今度は工場主の息子・ベラルミーノから言い寄られてキスしてる。

 

工場主がベラルミーノを呼んでいると、アニマスが寝ていた。ファナに頼まれて雇った工場主だが、アニマスをクビにした。

 

ドロテアとベラルミーノが抱き合っているところを目撃したアニマスはベラルミーノに襲いかかった。アニマスは殺人未遂で禁固1年。1500ペソの保釈金があれば出られるが、当然金はない。

 

牢屋に入れられたアニマスに直接差し入れをしたファナは酒瓶をこっそり渡す。ん~、ファナが甘やかしすぎ。

 

ドロテアは色の白い赤ちゃんを出産していた。ベラルミーノの子? もうすぐお父さんが出てくるという話をファナとしている。

 

カルリソとロバで出かけたドロテア…ん~、結局、結婚はカルリソとしたけど、生まれた子は…

 

出所したアニマスはファナがアニマスが働く土地を買おうと貯めていたお金を取り上げて、カタリーナのもとへ。カタリーナは小銭を袋に入れたアニマスの姿にコロッと態度が変わり、祭りにも一緒に行き、踊る。闘牛みたいな動き。

 

小鳥占いをしたアニマスとカタリーナ。おみくじのようなものをもらったが字が読めないアニマスは眼鏡を忘れたと言って小鳥の飼い主に読ませた。カタリーナのおみくじは好きな人に愛される、アニマスは賭け事に幸運ありと出て上機嫌で闘鶏場へ向かう。うっ、直接的な場面は映りませんように。

 

目をそらしているうちに勝負は終わってた。白黒でよかった。しかし、アニマスは負けたことが信じられず、死んだ鶏のにおいをかぐ。毒なんか飲ませてないよとツッコむ男。やだー! 映画のために簡単に殺すな!

 

占いが当たらなかったことに腹を立てたアニマスは小鳥占いの小鳥を強く握りしめた。バカじゃないの!

 

なぜいつも俺が損するのだ?と泣くアニマスはようやく小鳥を解放したが、小鳥は飛び立つことなく地面に転がった。神なんか信じるものかと泣くアニマス。はぁ!? 全部自分がしでかしたことだろうが! 他責ばっかり。

 

悪魔にマヨルドーモにしてくださいと頼み込んだアニマス。しかし、何も起こらず、予言者の男が現れ、金の鶏が3度鳴いたときにすぐうちに帰ると金の鶏の使いの者が大金を届けにやって来る。6羽のめんどりを置いておくといいとお告げをして去っていった。

 

アニマスは両手を広げて3羽ずつのめんどりをそれぞれの手に持ち、教会の鐘の音を聞いていた。そのうち、鶏の声が聞こえ、めんどりを地面に置き、家に帰った。アニマスがいなくなると、よく肥えた鶏だとめんどりを持ち去る男…やっぱりだまされてた。

 

家に帰ったアニマスは誰か来なかったか?とファナに聞き、ファナや子供たちにお金持ちになったときの夢を語る。

 

朝まで待っていたが鶏の使いは来なかった。予言者が市場でうちのめんどりを売っていたとファナが言い、アニマスは怒った。工場主が突然現れ、ドロテアの子供を引き取りに来た。ファナはベラルミーノは一度も会いに来ないのに!と赤ん坊を抱くが、工場主は自分が父親になると言って大金をちらつかせた。アニマスは工場主のお金を受け取りたく、ファナに赤ちゃんを引き渡すように言い、ファナも結局は応じた。

 

ふくよかな乳母と馬車に乗って行ってしまった赤ちゃん。

 

人の金で念願のマヨルドーモになったアニマス。ペドロは町へ行って勉強をする。歴代マヨルドーモが挨拶に来て協力を申し出たが、俺が新しいことをすると断った。

 

陽が沈んだら鐘を鳴らせとお金を配るアニマス

 

マヨルドーモになったアニマスは酒をやめると宣言し、祭りが始まった。打ち上げ花火が上がり、アニマスを先頭に大行列が練り歩く。見物客が誰もマヨルドーモであるアニマスを見ていないことに気付き、不満に思うアニマス。見物客から孫を売ったんだから今度は子供も売るんだろうよとヤジられ、笑い声が起こった。

 

祭はそれなりの盛り上がりを見せるが、浮かない表情のアニマス。みんな俺を憎んでいるんだろうか? タデオは好きになれないだけさと答えた。

 

結局、酒を飲み始めたアニマス。価値のない男という人の声が聞こえる。

 

どうしたら偉くなれる?とタデオに聞くアニマス。金だけではダメ、いいことをして尊敬されるような人にならないととタデオが言う。

 

タデオは無駄金は使わない!と大勢の前でわめき、カタリーナと去ろうとしたが、ファナが呼び止め、カタリーナを刺殺した。周囲の人たちは子供たちの面倒は見るとファナに言うが、アニマスは自分がこの女を殺したと言う。周囲の人たちは早く町を出て行けと怒る。

 

アニマスはタデオと警察に歩き出した。(終)

 

「価値ある男」にいつなるのかと思って見ていたが、妻をかばって殺人犯になったことで「価値ある男」になったってこと!? ファーッ!

 

なんでこうも最低な男を演じることになったんだか!? メキシコにいる日本人役ではなくメキシコ人役というのも謎。二度と見たくない映画。