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【連続テレビ小説】あぐり (34)「はじめての東京」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

あぐり田中美里)はエイスケ(野村萬斎)が調達してきた大金を返してこいと、エイスケに渡す。生活費に困ったあぐりは、世津子(草笛光子)に借金しに行くが、エイスケのために岡山に帰った方がいい、と言われ断って帰ってしまう。途方に暮れていると、隣家の春子(川俣しのぶ)に誘われて、質屋へ行く。帰りにそば屋で話をすると、亭主をつなぎとめるにはおいしいご飯を食べさせろ、と言われ、春子に教わってご飯を作るが…。

あぐりはエイスケが調達したお金がパトロンからと分かった以上、受け取れないと思い、エイスケに返すように言う。

 

その後、あぐりはカフェ・セ・ラ・ヴィで世津子からお金を借りようとする。あぐりがここで私が働かなくちゃ!という発想にならないのは、ある意味当たり前というか、だってそういう育ちだもん。

 

あぐりの借金の申し出にあっさり応じた世津子だったが、あぐりに岡山に帰るように言った。物書きが乗り越えなきゃならない壁にぶち当たっていて、あぐりが来て、その壁を乗り越えられると思っていたが、あぐりがそばにいると壁を乗り越えられない。まー勝手な理屈だなー。あぐりってこんな人だっけ?というツイートをよく目にするけど、むしろ私は世津子さん。「澪つくし」のとねさんがすごく頼りになるお姑さんだったせいかな?

 

あぐり「私岡山へは帰りません。今が大事なのはエイスケさんだけじゃないんです。私の子供も大事なんです。お義父様やお義母様だって…。それに義弟の勇造さんの将来がかかってるんです。みんな辛い事になってしまうんです。だから私、エイスケさんとちゃんと話し合うために岡山に帰ってほしいんです」まっとうなこと言ってると思うけどな。

 

世津子は誰もエイスケの未来を考えてあげないなんて…とかわいそがる。あぐりがいるとエイスケの心が休まるけど、それは物書きにとってよい事ではない。常に心が波立っている事で物が書けるとあぐりに言った。そうかねえ。あぐりと結婚する前から結構長くスランプだったのでは? 結局、あぐりは世津子からのお金を受け取らずに店を出た。

 

「お金は結構です」と世津子にタンカを切ったまではよかったのですが、あぐりには実際のところ、東京に頼れる人はほかにいなかったのでした。

 

「ああ、おなかへったなあ…」と外に出ると、隣の家の春子と出くわし、春子が銀行に行くというのでついて行った。春子の言う銀行は「一六(いちろく)銀行」=質屋(1+6=7)で、不景気の上に雨続きで夫の稼ぎが悪いために着物を質入れに来た。

 

一六銀行は「ゲゲゲの女房」でもやってたから知ってるよ。そういえば「澪つくし」の真鍋って金貸しだから質屋とはまた違うのか!?

 

あぐりは巾着に入っていた櫛? かんざし?を差し出した。お金ができたあぐりは春子にそばをおごる。こういうところが美佐似なのかもね。

 

春子から亭主の浮気話を聞き、姑のうめから「亭主が女を作ったら温かいご飯で出迎えてやれ」「百の説教よりそれが効くのよ」「女と切れるには家庭の味を思い出させるのが一番だ」という話を聞き、さっそくエイスケのために食事を作った。ご飯、みそ汁、目玉焼き、煮物、焼鮭…エイスケは食べて、ちょっと間は開いたけど「うん。うまい!」そうだよー、エイスケさんって怒ったりしない人なんだよね。だから好き。

 

一週間後

カフェ・セ・ラ・ヴィに編集者が来ていた。燐太郎の詩集の出版が決まった。エイスケの方は文体に切れ味がなくなったと評判は良くない。世津子は「エイスケの才能は非凡です」と書き直させると言った。

 

翌日

カフェ・セ・ラ・ヴィでは辻村燐太郎の詩集「蒼の時」を文潮出版から出版されるお祝いをしていた。森潤、鈴音なども集まり盛大なパーティーになっていた。エイスケもあぐりを伴って出席。

 

あぐりは世津子に謝るが「私あなたが憎くって言ってんじゃないのよ。だから気にしないでね。私はねエイスケに世に出てもらいたいの。今日の燐太郎くんのようにみんなでエイスケを祝福してあげたい。ただそう思ってるだけなのよ」と言った。

 

世津子はエイスケに書くように言うが、店のゴミ箱に原稿を捨てて、「あぐり、帰ろうか…」と帰って行った。家に帰ったエイスケは机に向かうが、原稿用紙で紙飛行機を作って飛ばしていた。そんなエイスケの様子を見ていたあぐりは岡山に帰る決意を世津子に語った。

 

世津ちゃんはエイスケの才能を買ってるんだけど、エイスケの文章は正直、万人受けするタイプじゃないよねー。好きな人は好きだと思う。

 

昨日も少し書きましたが、田中美里さんが映画で金子みすゞさんを演じてたことを知り、以前、金子みすゞさんが結構好きで詩集なども所有していたため、また金子みすゞさんの作品が見たいと思い電子書籍が欲しいなと思ってたら、こちらの本を見つけました。

www.nhk.or.jp

↑の番組を制作された方の著作でみすゞの父の死の真相など生い立ちを取り上げたものです。しかし、この番組BSプレミアムで去年の12月に再放送してたとは! こちらはドラマとドキュメンタリーが混ざったような感じでした。

 

この番組では小林綾子さんが金子みすゞさんを演じているのですが、実際の金子さんの雰囲気に近いのは小林さんかなー。あと、TBSでも松たか子さんもやってるけど、それも面白かった。燐太郎さんがこのドラマでは、みすゞの兄役だった。

 

なぜかあぐりから金子みすゞに興味が移ってる…あぐりさんの本も読みたいけど、電子書籍で買えるものがないんだよなー。原作本じゃなくてもあぐりさんの生涯を描いたような本が読みたい。朝ドラ後のこととかも。