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【連続テレビ小説】澪つくし(125)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

四月、律子(桜田淳子)から小浜(村田雄浩)と結婚したと報告の写真と手紙が届く。育て方を間違えた、とため息をつく久兵衛津川雅彦)。その夜かをる(沢口靖子)は、寂しそうに庭でぼんやりしている久兵衛を見る。それからしばらくして、かをるの妊娠がわかる。一人目を流産したかをるは不安だが、梅木(柴田恭兵)はあの時とは状況が違う、と励ます。十一月、戦争の足音が近づいてくる中、かをるは双子の男の子を出産する。

 

今日はまた1日で展開が早かった!

 

昨日の回が昭和8年12月23日の皇太子の誕生だったから、今日の4月というのは、昭和9年の4月ですね。

 

律子の手紙から

「お父さん、お元気でいらっしゃいますか? 突然ですが、私たちは4月3日 森安大隊長ご夫妻のご媒酌で結婚いたしました。お父さんのお怒りの顔が目に浮かぶようですが、私は悔いのない人生を送りたいのです。私を慈しみ育てて下さったお父さんに結婚式のご案内を差し上げなかったのは、本当に申し訳ありません。でもそれがせめてもの親孝行のつもりなのです。これ以上、お父さんを悲しませたくなかったのです。」

 

今日の久兵衛さんは昨日までの黒々とした髪より少し白髪交じりに見える。もみあげのところが白っぽく見えるせいかな。

 

広敷にいた小浜だから嫌なのか、軍人なのが嫌なのか、自分の選んだ人じゃないから嫌なのか、「軍人は戦地に持ってかれて名誉の戦死や。律子はすぐ未亡人になってしまいよる」と憎まれ口をたたく久兵衛

 

自分の育て方が甘いともいう。紀州にいるころは半年しか一緒に暮らせなかったから甘やかしすぎた。るいは銚子に私がいたという事が少女時代の律子さんに大きな影響を与えたと言ってたけど、それは絶対にある。

 

その夜、かをるはぼんやり庭に立っている父の姿を見た。その背中には寂しさがただよっていた。かをるは父がどんなに深く律子を愛しているかを改めて悟った。

 

律子は普通におさんどんをし、小浜は新聞を広げて食卓にいた。いや~、女の人ならだれでも家事が得意とは限らないよ。朝から議論を繰り広げながらも、家事は普通にやってのける律子さんはかっこいいっちゃかっこいいけど、それまで全く家事をやってきたところを描いてなかったから違和感ある。

 

かをるだってツエさん付きの家で育ったけど、ハマさんに鍛えられた。「はね駒」のりんは家にいた頃から家事する描写はあったし、女学校では給費生としてやってた。

 

小浜「諸悪の根源は私利私欲を追及する財閥だ。その援助を受けている政党も悪い。政党を支持する重臣連中にも問題がある。これらを一気に除いて世の中の仕組みを変える必要がある」

律子「それじゃ牢屋に入れられている活動家と同じ思想じゃありませんか」

そうそう、そうなのよ。しっかし、食事中にしょっちゅうこういう議論をしながらなのは結構きついな。

 

桜餅を食べる久兵衛たち。桜餅を発明したのは銚子の人だという豆知識をかをるが言い、それを教えてくれたのは梅木という話になった。

sakura-mochi.com

桜餅とか柏餅とかどうも苦手…久兵衛は桜ごと食わないかんのやと言ってますが、↑のホームページによると桜の葉は香りづけと乾燥を防ぐためで食べるときは外すそうです。私はどうもその葉っぱのにおいが苦手です。

 

門番でもそれだけの才覚があるのなら、英一郎も何か考えろと無茶振りする久兵衛。英一郎は、醤油を世界中に広めたいと言ってるのに、食いもんが違たら調味料も違うと笑って終わり。まじめに言ってるのに。

 

そんな和やかな団らんタイムにかをるの気分が悪くなる。「おい、できたんとちゃうか?」久兵衛の予感は的中していた。

 

かつて流産したこともあって不安になるかをるを梅木が励ました。かをると梅木が抱き合って喜んでいたときに、「姉さん聞いたよ、すごい…」と入ってきた英一郎が「失礼しました~」とそそくさと出て行くのが、かわい~。最近はもう英一郎さん目当てで見てる。

 

この年、昭和9年7月斎藤内閣は帝人汚職事件に連座して総辞職。後継首班として岡田啓介大将が任命された。岡田内閣には軍部独走を阻む期待が寄せられたが、急速にふくれあがる軍部の勢力には坑(こう)しきれなかった。やがて、陸軍の後押しで結成された国防婦人会の支部が銚子にも誕生した。

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

国民皆兵の精神に基づいて大日本帝国婦人として国を守るという大義を貫き、国防上、銃後の力となる事を目的とする 」という国防婦人会にかをるも連れて来いといわれたるいだったが、久兵衛はかをるが7か月の身重だということと、「大体やな、国を守るっちゅうのは男の仕事や。な? 大和なでしこは良妻賢母というて子女を養育し、家庭を守るのが根本やないか。な? 女を外に出して何ができるんや!」頼もしいわぁみたいな感じでにっこりするるい。

 

まー、今なら荒れそうな言葉のオンパレード。1985年でもこういう人は大勢いただろうし、今だっているからね。

 

10月 ロンドンで開かれた海軍軍縮予備交渉で日本はアメリカと激しく対立した。そして11月…

 

いよいよかをるの出産。早い! お腹が大きいところを描きたくなかったのかな。久兵衛は梅木に「おい、もし女子でもながっかりすなよ。わしはな2回続けて女子で3回目に英一郎が産まれた時はもうホッとした。ハハハ」だけど、律子が生まれて、るいのところに男子が生まれてもそれはそれで争いの元って感じがするけどな。

 

なんとなんと生まれたのは男子の双子! 昭和9年11月生まれ、結婚したのが昭和8年の11月だからホントにトントン拍子だったのね。こんなにスピード出産なのもなかなかないよな。