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【連続テレビ小説】澪つくし(113)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

小畑(高品格)が勇退した後の体制が発表され、かをる(沢口靖子)は広告課長代理、梅木(柴田恭兵)は営業部長に、と新たな役職に就く。従業員たちは、梅木が後継ぎとして婿入りするのではないかと騒ぐ。久兵衛津川雅彦)は律子(桜田淳子)に、以前梅木との縁談を断ったが、その気持ちに変わりはないか、と聞く。律子は、梅木を婿に迎えるのに異存はないが、かをるの気持ちが大事だと答え、ハマ(根岸季衣)のことを気にする。

 

紅白幕が張られた小畑の退職日。先に挨拶した神山は「きっと草葉の陰からわれわれを見守ってくれると…」と言い、小畑に「おいおい…」とツッコまれ、久兵衛は小畑に表彰状を渡す。「ヒョーショージョー」の独特の言い方を何となく覚えてる世代です。

 

「表彰状 小畑兵造殿。貴殿は明治20年の入社以来、実に45年の風雪をわが社とともに耐え、その功績絶大なるものあり。退職にあたって、ここにその業をたたえ金一封を添えて表彰するものなり。昭和7年6月10日 入兆醤油株式会社 坂東久兵衛

 

丁稚奉公だから、もしかしたら「はね駒」のヒロイン・りん(明治10年生まれ)と同世代かもしれない。「おしん」だって7,8歳から働いていたんじゃなかったっけ?そうなるとあの貫禄たっぷりの小畑さんは50代の可能性もあったのか…そりゃすごい。高品格さんは当時66歳。

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高品さん自身は飯岡の漁師の息子というのも面白い。飯岡は以前るいが出身だと言ってたような。

小畑「ひと口に45年と言いますが、つらい事もありました。情けねえ思いもしました。だけっども今ここにこうやって立っていて思うことは醤油作りをしてきてよかったなと…。本当によかったなということです。私の体にはね醤油のにおいがしみついている。お前さんたちだってそうだっぺ。松岸行っても女郎衆によ『あんちゃん醤油屋もんだね』って言われるだっぺ。醤油臭くてどこが悪いだ。醤油は日本人の魂だど。みんな誇りを持て。「入兆」で醤油作りをしていることに誇りをもって大威張りで歩け。醤油屋もんをバカにするやつらには醤油を使わせんな。皆さん…ありがとう。長々お世話になりました。ありがとう…ありがとう…」(´;ω;`)ウッ…

 

小畑営業部長は特別顧問に。やった! まだ出るよね。入兆のファミリー感は正直苦手だなと思うこともあるけど、でもいい会社なのかもね。

 

それぞれの役職が発表された。

代表取締役社長 坂東久兵衛

取締役専務 坂東るい

取締役常務 坂東律子

取締役 坂東英一郎

取締役 名取ぎん

取締役 神山平六

監査役 武末五郎

営業部長 梅木健作

製造部長 神山平六(兼任)

営業課長 坂東英一郎(兼任)

経理課長 梅木健作(兼任)

広告課長代理 坂東かをる

 

クレージーキャッツの映画を観たときに株式会社を作るためには発起人が7人必要だと言ってたけど(平成2年の商法改正前まで)、この時代もそうなのかな? もしそうなら上から7人が発起人? 名取ぎんが頻繁に大きな顔して入兆に来てたのも、株主だから? 監査人の武末五郎って今まで出てきたことあったかな?

 

広敷メンバーは人事の名前を見て、一番働いてるのがかをるなのに英一郎や律子より下なのはおかしいみたいなことを言う者がいたり、お囲いさんの娘だから仕方ないと言ったり、好き勝手推察。律子は長女、英一郎は跡取り、しかし、かをるに婿を取らせて跡を継がせるのかも? 婿は梅木だと言い合う。

 

弥太郎…というかさんまさんはその後長らくキッコーマンのCMをしてたというのが面白いね。1986年だからやっぱりこのドラマの影響があったんだろうな。ていうか最終回まで出たりする? 

 

久兵衛とるいは律子に梅木への気持ちはないか確認する。かをると梅木を結婚させようとしていると気付いた律子は「強制結婚じゃないでしょうね?」と尋ねる。るいからもう少し時間をかけようと思ってと言われたが、律子が結婚を持ち掛けられたのは心中事件から4か月後で「不公平ですね」と言い、久兵衛に「だんだん利口になっとんねや」と返された。

 

ハマはその会話を聞いており、律子から「梅木さんとはどうなの?」と問われ、「とっくに…別れました」と答え、律子がいなくなってひとり忍び泣いていた。

 

ナフトール冤罪事件を晴らした「入兆」は禍を転じて福となし、全国からの注文をさばききれないほどであった。

 

ハマは梅木に「番頭さん…ご出世おめでとうございます」と声をかけ、「あんたの前途は洋々や。つまらん女に引っかかったらあかん。えらいご迷惑をおかけしました。今までの事は全部忘れて下さい。どうぞお幸せに…」と笑顔で話し、去って行った。ハマさーん(/_;)

 

店には酔っぱらった清次が乱入。清次は監査役になりたかったらしい。「入兆」に借金ばっかりしてる人は無理じゃない!? かをるはコップに入った水を手渡そうとしていたが、今後一切桶を納めないなどと言うものだから桶に入った水を清次の顔にぶっかけた。網元のおかみをやって強くなったという描写かな。

 

惣吉の優等生っぷりよりは梅木の方がいいかなと思ってたけど、今はどっちも別に。「澪つくし」界の男性陣は真実の人間味のある男性像なんだろうけど、私はドラマでリアルな感じを求めてない。

 

小畑は梅木にとったら本当にいい上司なのかもしれないけど、梅木を辞めさせたくないばかりに久兵衛には仕事ができることを強調して、ハマの事は言わない。ハマも身を引いて梅木を立てた。律子だって余計なことは言わないだろう。このまま事が進むんだろうね~。