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【ネタバレ】日曜劇場#61 港町まごころ坂(脚本/高橋正圀)

1982年7月18日 TBS

 

あらすじ

市民劇団の演出担当・一平(藤岡弘)は、今日も春(倍賞千恵子)の居酒屋にいた。そこへ春の亡くなった父の戦友だった島村(生井健夫)が訪ねてきた。後日、一平は島村に劇に出て欲しいと頼みこむ。芝居の経験など無かった島村だったが、迷った挙句引き受けることにする…

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春の居酒屋に来た一平。春が一平の劇団員に文句をつけたことを反論に来た。老人ホームの慰問公演の稽古をしていることを年寄りの苦労を思うなら、劇を見せるより草むしりでもした方がいいと言った。怒って帰って行く一平だが、春は全く気にしていない。

 

そこへ春の父の戦友の島村が訪ねて、お線香をあげにきた。体調を崩して春の父の葬式には来れなかったが、体調も回復し、商事会社を退職したので小樽まで来た。

 

一平は春に気があるが、相手にされていなく、それは劇団員もみんな知っていた。80年代でも“お春さん”なんて言うのか?! 劇団員の中に太川陽介さん。

 

翌日、一平の車で春が島村を春の父の墓に案内した。春の父は11月生まれの女の子に春と名付けるユーモアの持ち主だった。島村は春の父とはジャワで芝居をしたことがあるという思い出話を聞かせてくれた。春は一度も結婚したことがないらしい。訳あり?

 

劇団員の1人が盲腸で入院してしまい、一平が島村に代わりに芝居に出てくれるよう頼んだ。一度は固辞したものの、次の旅行先には行かず、芝居に参加することにした。

 

春が店に戻ると、白髪の男性がいた。島村さん?と思ったら、一平の父で、30になっても独身の息子を心配し、春を慕っているという噂を聞きつけて来たのだった。一平とは友人だと返した春に、母を亡くした一平は母を慕うような気持ちだったのでしょうと勝手な解釈をして帰って行った。一平30歳なの?! 

 

棒読みながら芝居に参加した島村は、誰かに必要とされたのが嬉しかったのだと春に言った。体がボロボロになっても芝居を続けた。

 

春のもとに一平が芝居の脚本を置いて行った。メモに○ページの○行を読んでくださいと書いてあり、脚本には「結婚してください」と書いてあった。

 

酔っ払って島村の旅館を訪ねた春は、身の上話を始めた。一平より7歳上で水商売をしている春は若い時に駆け落ちをしたこともあるが、退職後の父がボケたようになり、だまされて借金まで背負ってしまい、事務員を辞めて水商売を始めた。そして父は老人ホームへ。そんな女が…と思っていたみたいだけど、俺を置いて行くのかと縛り付けていた父が悪かった。

 

芝居「港町まごころ坂」の本番。一平の隣に春が座った。一平はきちんと口で言うべきだったと春にささやいた。芝居は成功。

 

島村を見送る春と一平。劇団員も集まって明るく島村を送り出した。(終)

 

さわやかな話だった。島村は今度は二人の結婚式に来るよと言ったら二人してわざとらしく口笛を吹いてごまかしていたけど、うまくいきそうな感じに見えた。

 

実際の倍賞千恵子さんは当時41歳。藤岡弘、さんは36歳。だよねえ、今回の藤岡弘、さんはヒゲ面だったせいもあり、すごい貫禄あった。でもどこか不器用な感じのする役が似合う。

 

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↑ こちらは不倫してる姉御肌の女性の役だった。倍賞千恵子さんは「男はつらいよ」のさくらのイメージがあるせいか独身の役をやっているのが意外な感じ。