1965年10月24日 TBS
あらすじ
北海道の日高山脈に位置するアポイ岳を舞台に、耳の不自由な少女(湯浅みつ子)と集落にやってきた蜂飼いの老人(宇野重吉)との心の交流を描く。
昭和40年、白黒作品。
始発前の駅のホームで荷物を待つ老人。
一方、夫婦と小さな女の子がいる家庭の朝の風景。佐野浅夫さんも佐々木すみ江さんも若い。ヒサコという女の子は耳が聞こえないが、お金がなく、聾唖学校に入れることができない。
父親が捕まえてマムシ酒にしようとビンに入れていたマムシを逃し、父親に叱られるとお気に入りの絵本と庭に干していた魚?持って家を飛び出した。学校などには行っておらず、両親は牧場の仕事や漁をしたりで昼間一人で遊んでる。
途中、小学生男子の集団に絵本を取り上げられ、絵本に落書きされるが、取り返して走り出す。草原で絵本を読んでいると老人が通りかかり、あとをつける。
老人は、ヒサコの母に畑にミツバチの巣箱を置かせて欲しいとお願いしに来た。父にも頼むが、うちには手に負えない子がいるから…と返事を渋った。老人は静岡の出身で、青森や九州で同じようにミツバチを作っていた。
しかし了承を得て巣箱を設置する。興味を持って老人に近づくヒサコだが、老人はヒサコが耳が聞こえないのを知らず、怒鳴りつけてしまう。しかし懲りずに老人の後を追う。
夕方になってもヒサコは帰ろうとしない。ヒサコが笑顔を向けても拒絶した。成人男性と少女という組み合わせがすんごーく苦手。無垢な女の子はなぜかいくら冷たくしても男に懐いて離れないとかどこのおっさんドリームだ。
悪ガキたちが麻袋をかぶってハチミツを舐めていた。老人は子供たちを追い払うが、ヒサコはミツバチに集中攻撃されてしまい、両親に出て行けと激怒されてしまう。いや〜もらい事故的な子供達が悪いんだよ!
巣箱を片付けていると、包帯でグルグル巻きのヒサコが会いに来た。ヒサコはいつも読んでいる「因幡の白兎」の神様を指し、老人も指した。神様じゃないと否定するが、それからもついて回った。
ヒサコは自分を白兎じゃなく八上比売と思ってるのかな?
他所の土地に移るかと思いきや、シナノキの花が咲いてるうちはどこへも行かないよと言ってたけど、あんなに怒られたのに! ヒサコにデレはじめる老人。
ヒサコは老人の手を引っ張って山に登る。これがアポイ岳かな? たくさんの花が咲いてる場所に案内した。で終わった。え???
最初の方に父親がいつかヒサコを神様みたいな人が救ってくれるような気がするとか言ってたから、じいさんが引き取るとか何かしら展開があるかと思ったら、ふんわり終わってしまいました。
老人老人と書いてしまったけど、宇野重吉さんの髪の量や体の動きなど見ると、せいぜい50代くらいじゃないの?と思って調べたら、当時51歳だそうで。
これも同じような成人男性と少女の話だったな。流行りのエピソードか??