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【ネタバレ】日曜劇場 #27 ヘソクリと泥棒(脚本/池端俊策)

1981年2月15日 TBS

 

あらすじ

深い雪の中にひっそりとたたずむ一軒の農家の郵便受けから、町岡(植木等)は封書を抜き取った。中には便箋と2万円が入っていた。それは東京へ出稼ぎに出ている主の市郎(村井洋)から妻ユキ(倍賞千恵子)宛てのものだった。2万円は家の実権を握っている姑の松代(菅井きん)には内緒のお金で、手紙にはこれで40万円ほどになっているはずだと書いてある。町岡は、このへそくり40万円を手に入れるため、市郎と工場現場で一緒だったと言葉巧みにユキに近付き、松代とも打ち解けて信用させた。そして2人の隙を見ては家の中のへそくりを捜し回ったが、どうもうまく見つからず…。

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雪道を歩くひとりの男。ポストの中の手紙を勝手に開封し、現金を抜き取り、また歩き出す。

 

一方で牛の世話をする女性と姑らしき女性。

 

男は食堂に入り食べながら手紙を読む。出稼ぎの男、坂田市郎が家に振込むお金とは別に妻のユキに2万円の現金を同封していたことなどが書かれていた。これまでにもヘソクリとして現金を送っていることを知り、坂田の同僚としてその家を訪れることにした。

 

坂田の同僚の町岡と名乗って家に入り込み、ユキや姑の松代と適当に話を合わせつつ、ヘソクリを探す。

 

ユキは、預かっている牛を買い取って一郎が出稼ぎに行かなくてもいいようにしたいと考えていた。松代は近所の人からユキが牛を買う頭金を貯めたという話を聞き激怒。激しい喧嘩になる。

 

町岡は松代が仏壇にヘソクリを巾着袋に入れて隠していることを知り、ドサクサに紛れて盗み出し、逃げようとするが、嫁姑の言い合いに巻き込まれて、喧嘩を仲裁し、巾着袋だけは返した。

 

そんな中、ユキの息子のユミヒコが木から落ちてケガしたと知り、町岡が病院まで運んでくれた。自分の妻や借金生活のことを話したが、翌朝、姿を消していた。

 

ヘソクリが盗まれたことに気付いた松代が騒ぎ出し、ユキが駅まで追いかけた。松代の巾着袋の中身は息子名義の通帳、息子夫婦が新婚旅行で買ってくれたガラス玉の宝石、現地で出した絵ハガキなどを大切に持っていた。貯めたお金も牛を買うための資金にしてもいいと思っていたとユキに話した。

 

姑の気持ちを知ったユキと町岡。町岡はユキに姑のヘソクリを返し、出稼ぎ先で首を怪我して、家に帰るまでの汽車賃が足りなく、偶然降り立った町で悪いことを思いついたと語った。ユキはヘソクリから汽車賃をあげ、送り出した。

 

ユキは市郎に向けて手紙を書いた。自分のヘソクリ額の半分を姑に白状したら、喜んでくれてお小遣いを1万上げてくれると言われたことなど。

 

ギャーギャー喧嘩する嫁姑があまりにもドラマ的でわざとらしいなと思ったけど、植木等さん演じる町岡も子供思いの悪人になりきれない人でよくまとまってたかな。

 

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