私が大河ドラマを完走したのは「新選組!」以来15年ぶり2作目です。
その後、「篤姫」はところどころしか見てないのに、なぜか全話録画してDVDに焼いてます。「龍馬伝」も確か総集編をDVDに焼いてるはず…。どちらも未だに見てません。ちょっと話題になってたり、あと当時なんとなく気になるものはじゃんじゃんDVDに残して、いつか見ようと思ってました。
「真田丸」は三谷さんだから見ようと思ったんだけど、なんとなく1話見てやめちゃった。去年の「西郷どん」は私の好きな女優さんが出てるので、最初からちゃんと見ようと思ったけど乗り切れず、その女優さんが演じた役も好きになれず、その女優さんが出る回だけ見る感じで、でもオープニングは好きだった…程度の大河視聴歴です。
さほど歴史に興味はなく、でも「新選組!」「篤姫」「龍馬伝」「西郷どん」と割と幕末好き?! というか、「新選組!」を見たことによって、そこに出てきた登場人物が主役が違えば敵役になったりと、視点が変わって面白かったのかもしれません。「新選組!」以外はどれもちょっとずつしか見てないけど。
今回の「いだてん」は完全にクドカン脚本だから見ようと思いました。
しかし、クドカンファンかと言われれば違うかも。最近気づいたのですが、序盤から終盤までめちゃくちゃ楽しんでたのに、物語の締め方というか最終回がいつも私にとってはいまいちに感じてしまい、最終回まで見るとこれまで見た全てを忘れてしまうという…「あまちゃん」だって、天野アキの写真集買ったり、「あまちゃん」のサントラ買ったり、ブルーレイに全話焼いたりと相当ハマってたはずなのに、今でも「あまちゃん」のセリフや設定でSNS上などで遊んでるのを見ても、正直さっぱり覚えてなかったりするのです。
「あまちゃん」に関していえば、それまで朝ドラを見たこともない人たちが「あまちゃん」は今までの朝ドラとは全然違うと、他の朝ドラをdisるような言い方をする人も多く、それが腹立ったというのもあるかも。朝ドラも完走した作品は少ないのですが、ホントに未だに好きな作品もあるので、他の朝ドラをろくに見たことないくせに、知ったような口聞くんじゃねー!と思ったのもあって、作品は好きだったのに、熱が薄れたというのもあります。
だけど、クドカン脚本=面白い、という記憶だけがいつまでもあって、新作となるとあらすじと出演俳優を見てやっぱりチェックしてしまいます。
「あまちゃん」以降の連ドラ「ごめんね青春!」「ゆとりですがなにか」「監獄のお姫さま」も「ごめんね青春!」は完走したけど、今wiki見ても全く覚えてないし、あとの二つは乗り切れず挫折…ともう私はクドカンの脚本が面白く感じられなくなったのかもとすら思っていたのですが(前振りが長い)「いだてん〜東京オリムピック噺〜」は全話楽しく見ることができました。
元々、スポーツにはあまり興味なし、体育大嫌い、だけど「知ってるつもり?!」みたいに歴史上の人物を扱う番組が好きで、スポーツいい話的なものも好きで、映像が残っている近代史だったのも視聴が続けられた大きな理由です。
田畑さんは知らなかったけど、金栗四三さん、人見絹江さんや円谷幸吉さんは「知ってるつもり?!」で知ったかも。ブルーインパルスとか吹浦さんもオリンピック秘話みたいな番組で見たことがありました。
昔から人がどうやって生きてきたかみたいな番組が好きで、それが歴史上の人物じゃなくてもよくて、未だに「ファミリーヒストリー」「あいつ今何してる?」とか終わっちゃったけど「消えた天才」とか人の人生を追いかけるような番組が好きです。
オリンピック自体は全く興味なかったけど、今、聖火ランナーが決まったとかそういうニュースを見るにつけ、「いだてん」と重ねてちょっと感動してしまいます。
そういえば、ちょっと前に「東京ブラックホールⅡ 破壊と創造の1964年」というNHKスペシャルも見たけど、微妙に「ゲゲゲの女房」の世界とも重なっていて面白く感じました。実は東京オリンピックの女子バレーって6チームしか出てなかったとか、それも北朝鮮チームが出なくなったので、急遽韓国チームに出てもらったとか裏話も知ることができました。大松監督がバッシングされてたこととか、「いだてん」の副読本みたい。
「いだてん」で1964年東京五輪をヨイショする一方、Nスぺで暗黒面をあぶりだすNHKに「スゴイ!」と称賛の声#五輪 https://t.co/WbzjW4B38q
— J-CASTテレビウォッチ (@jcast_tv) 2019年10月15日
この記事書いた人、絶対「いだてん」見てないよね。「いだてん」を毎話欠かさず見てたけど、「いだてん」を好きで見てた人は絶対楽しめたと思う。
ホント、「いだてん」に関しては、いいからいっぺん見ておくれよぉ、と言いたかった。
だけど、序盤から年寄りには付いてこれないんだよ、みたいに書く人がいて、それが本当に腹立たしかった。最終回が終わった今でも、ネットで大盛り上がりだったのに、お年寄りが付いてこれないから低視聴率だったと語るファンもいて、なんだかなぁ。視聴率測る機械って年寄りのいる家だけに設置されてるわけじゃないんでしょ? なんで人を年齢で差別するの?!
「あまちゃん」の熱烈ファンと同じこれまでの〇〇とは違うんだ、年寄りには分からないんだとか、なんでそんな言い方するかなぁ?
私も40過ぎ、クドカンさんも50近く、若者ですかぁ?? 普段、あまりドラマを見ない私の姉も楽しんでましたけど、40後半です。年齢関係ないと思うけどねぇ? 確かに私の母も見てなかったけど、それは年齢のせいではありません、絶対。
クドカン作品は、熱心なファンを生む半面、視聴率にはあまり恵まれないせいか、大げさな言い方すれば、これが分からない人はバカなんだみたいな変に上から目線で言う人がいるせいで、アンチを産んでる気もするんだよねぇ。もったいない。
今回は、金栗さんの実際のエピソードが秀逸だったせいで、締め方も好きな作品になりそうです。画質悪いので残してしまったけど、ブルーレイに焼きました。47話が50GB1枚に収まってしまいました。さらに余ったので、「東京ブラックホール」も入れました。
見てない人の低視聴率の分析もなーんか的外れだし、的確な記事が読んでみたい。朝ドラでやれば、というのも読んだことあるけど、あのスケールはやっぱり大河ドラマじゃないとだめだと思う。「いだてん」のファンでもあるんだけど、同じファンとはいえ、見てない人の悪口言う人は嫌い。自分は分かってるみたいな選民思想も嫌い。
私は面白く見たとしか言えないけど、オリンピックの光だけじゃなく、バッシングされる選手やプレッシャーと戦う選手、オリンピック誘致の駆け引きとか、影も描いてます。オリンピックヨイショ番組ではないです。
ま、でも最終回の落語パート長かったかな。架空の五りんにあんなに見せ場いらなかったなと、ちょっと思ってます。知恵ちゃんの出産は実際の女優さんを受けてのことなのか、最初から考えられたことなのか知りたい。落語パートはあの満州の回があるからある程度必要だったんだろうけど、東京オリンピックになんで柔道が種目として加わったのとか興味があったんだけどね。
でも、ブルーインパルスの五輪とか知ってたけど、知っててもやっぱりいいシーンだと思うし、何よりラストの金栗さんの実際の映像もよかったです。いやホント1回見てください。途中から見た人も最初から見てください。