徒然好きなもの

ドラマの感想など

連続テレビ小説 おしん(77)

おしん」幾度目かの再放送も77話まできました。

 

いや、もう今日は腹立って腹立って!! 思わず書き残しておきたくなりました。

 

作造、おめーだよ、おめー!!!

 

あれを演じた伊東四朗さんすごいなぁ。あれを書いた橋田寿賀子さんすごいなぁ。今の朝ドラには絶対出てこない父親像だよなー。ホント今日ばかりはぶん殴りたくなりました。

 

おしん」をちゃんと見るのは今回初めてで、いつも名シーンとして流れる初めて奉公に出るおしんイカダを見送る作造、というあれ。今見ると、おしんが立ち上がってるのを抑えてるのは中川材木店で働く若き光石研さんという発見もあったけど、話の流れでは本当はお金を払って船でいくのにそれもケチって材木を流すイカダにそのまま乗せてもらうことにしたのも作造だし、ここまで見てきて、ほぼあの場面のみしか父親らしい行動をしてないのになんであのシーンばかり流れるわけ? もっと感動するところいっぱいあったよ。

 

今日の回は、おしんの仕送りで家を建て始めている実家。おしんの仕送りが滞っているので東京行くか、となってる作造。おしんは働きすぎで倒れて入院してたというのにその心配もせず、じぇにじぇにじぇに…

 

おふじが田舎を捨てられない気持ちは分かるけど、おふじが地元に残ってるせいでおしんが無理してる。最近は髪結いになって明るく朗らかに笑うおしんをたくさん見られていたところでもあったので辛い…

 

3月末あたりに朝ドラ100作記念にいろいろな番組をやってたけど、関根勤さんが涙ながらに「おしん」のイカダのシーンを話してるところをみました。父の愛がどうとかいう。それもあって今回の再放送に多少興味が向いたというのもあるけど、とはいえ16話から見始めて、少女篇の総集編を見て、1話から一挙放送を見て…何であれが名場面としていつも流れるんだとしか思えない。あれ見て涙なんて出ないよ。

 

唯一見せた父親らしさだから? 全体的に兄の庄治とともにクズ2トップなのに。

 

 

私自身時代は違えど東北の農村育ちで、ああいう長男様大事みたいなのはなんとなくわかるから余計腹立つのかな。母は農家でたくさんきょうだいがいる末っ子として育ち、年の離れた長男に農作業の手伝いをさんざんさせられたことなどを聞かされてきました。長男の子供たち(母にとっては甥姪)とそれほど歳の差もない弟や妹には学校に行く前でも時には休ませてでも農作業をさせたのに、自分の子供たちには一切手伝いをさせなかった、とか。

 

父は次男で中卒で家を出て自営業者になったけど、農業は嫌いみたいで、母は今でも趣味の家庭菜園をやったりするのに、結局全く興味を示しませんでした。あまり話を聞いたことはなかったけど父は父で、あまりいい思い出がなかったのかもしれません。

 

 

見てなくても少女篇があまりにも有名だったので、田中裕子さんに代わるときにどうなるんだろうと思ってたけど、いやー、すごいよ、ホント。表情がいちいちかわいいし、声もかわいい。

めちゃくちゃネタバレしてるのですが、興味深い話が詰まってました。私も初見なんですが、ネタバレ厳禁の人でも年末当たりに読むなら大丈夫、かな? 

 

このドラマ、劇団の役者さんが多かったみたいですね。加賀屋の大奥様役の長岡輝子さんは同郷のスターだったので名前くらいは知ってたけど、ちゃんと見たのは初めてでした。

 

しかし、「おしん」は地上波でも一回再放送したほうがいいよ。絶対。このエグさ、体験すべき。最終回までまだ見てないんだからその時どう思ってるかわからないけどね。