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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (19)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

磯野家は大勢の人に見送られ、汽車で東京を目指す。車内で東京に思いを馳せるマリ子(熊谷真実)だったが、福岡の八幡についた途端、はる(藤田弓子)が女学生の頃の友人に挨拶しに行くので下車すると言う。一方、牛尾夫人(新井みよ子)から磯野家が福岡を出発したと電報を受け取った夫人の兄・大造(河原崎長一郎)は、今か今かと磯野家の到着を待ちわびていた。しかし、はるは再び大阪で途中下車して、物見遊山に繰り出し…。

オープニングで三宅裕司という名前を発見。新日本紀行みたいな蒸気機関車とレールの映像からスタート。

 

当時、博多から東京までは急行で26時間余り。三等料金で10円28銭。二等は倍の20円56銭。これに急行料金が加われば、いずれにしても一家の東京移住は大事業であることに違いはありませんでした。

 

丸菱炭鉱の支所長からの餞別100円で交通費まかなえた…なーんて、ケチ臭いこと言っちゃいけませんね。

 

車窓は合成、マリ子はしみじみ「はあ~いよいよ東京へ行くとやね」と語る。

 

東京の酒田燃料店の大造宛てに加津子から電報が来ていた。

 

アラカワクニツポリ四ノ二七

サカタダイザウ 

ケサ九ジ タツタタノム カズコ

 

大造「お~い、誰かいないのか?」と呼ばれて出たのが三吉という少年。「バカ、お前じゃないんだよ」←今ならパワハラ!? 大造の妻・さよがお茶を持って奥から出てきた。お茶が熱すぎて耳たぶを触る大造。懐かしの昭和仕草。

大造「バカ、ボケナス! 何度言ったら分かるんだ!」←これはモラハラ

 

次に登場したのはウメという大造、加津子の母。鈴木光枝さんは劇団文化座代表で佐々木愛さんの母…「おしん」初ちゃんの現代パートの方よね!? 似てないなあ。

ウメ「そうだよ。この子は昔っから猫舌なんだから。あいよ。私がフ~フ~しといたからね」とお茶を差し出す。いつの時代もマザコンはいる。

 

大造は今朝の9時に汽車に乗ったとウメ、さよに報告する。

大造「そうとも、いよいよ来るんだ。ハハッ! かわいい3人の女の子を連れてな。ハハハハッ!」

ウメ「待ち遠しいね、本当にもう…。はあ~何の因果か大造も加津子もきょうだいそろって子なし夫婦でさ何が憎くて2人とも私に孫恵んでくれないんだか」

わー! 今日は今なら炎上しそうなワードばっかり出て来るな。しかし裏を返せば、子供のいる夫婦が当たり前みたいに描かれいていた中、子供のいない夫婦が出てくるのって珍しく感じる。今のところ、はるの兄のところも子供は出てきてないね。

 

大造役の河原崎長一郎さんは同じ長谷川町子さん原作の「意地悪ばあさん」では、意地悪ばあさんの長男役で、私が覚えてたのは、長男の妻の坪内ミキ子さんと三波豊和さんだったんだけど、三波さんは万年浪夫という浪人生で孫とかじゃなかったんだなー。ってどうでもいいか。

 

車内ではマリ子たちは福岡のみそせんべいを食べていたが、「次は八幡」のアナウンスを聞いたはるが降りると言いだした。

女学校のお友達が迎えに来ているといい、その日はそのまま泊まり。

 

そして、その次の朝です。

 

はるの兄・透一郎を見送る花江が今夜6時に東京駅に着くという話をしている。

花江「さぞお疲れになってるでしょうね、今頃きっと」

透一郎「うむ…名古屋辺りにはさしかかってるだろうな」

 

いえいえ、とんでもありません。

 

はる「さすが瀬戸内海ね。島影のきれいなこと」

マリ子は写実的なスケッチ、マチ子はのらくろ入りのスケッチをしていた。

 

大造は東京駅に行ったが磯野家がいなかったと大騒ぎ。うめが加津子からの電報を渡す。「明日着くことになった頼む 加津子」

 

ヨウ子「わあ~お城って大きいとやね~!」

マリ子「そうたい! 大阪城っていうたら同じお城の中でも大将やもん」

マチ子「うん、途中下車もなかなか悪うなかね」

大阪城を見る合成丸出しの磯野家。

マリ子「ばってお母様って本当にお友達が多かとやね」

はる「どんなに遠く離れていても深く深くつきあうもんなのよ」

 

そして3日後の真夜中

 

加津子「まあ今夜大阪を」

千代「夜行でたったけん明日には東京へ着くって、たった今ウナ電が」

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千代のところに連絡がいって、それを加津子に知らせて。夜遅いせいか大和田高男も一緒についてきている。

加津子「兄はもう4日も続けて東京駅へ迎えに行っとるとよ」

高男「ほんなこつどうも申し訳ありません」

 

夜行列車に乗った磯野家は富士山を見る。

マリ子「ほら見て、富士山たい!」

マチ子「うわ~、すごか! やっぱり日本一のお山たい!」

 

丹那トンネルが貫通したのが、この年の12月。従って彼女らは御殿場を通り、箱根をう回して大東京へ接近しつつあったのです。

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青函トンネルや黒四ダムみたいなことが起こっていたんだろうねえ。

 

透一郎は大事な会議があるので迎えに行けない。花江が代わりに行くというが、初めから出迎えはいらないと言ってきているし、行き違いになって留守にでも着いた方が心細かろうとすぐ風呂にでも入れるようにしてやってはくれんか?と透一郎が頼んだ。

 

大造はまたしても東京駅に迎えに行き、偶然階段を降りてくる磯野一家に出会い、チッキの切符を三吉に持たせ、大造は手持ちの荷物を持って歩いた。

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酒田燃料店に半ば無理やり連れてきた大造。はるが八幡や大阪に途中下車した話を聞いたウメは「私はこの奥さん気に入っちゃったよ」と一言。

ウメ「だってそうじゃないか。ええ? はるばる九州から花のお江戸へ引っ越ししてこようってのに物見遊山しながら来るなんざ並の人にはできない芸当だよ。ん~女ながら大した度胸だよ」

 

お風呂に入れなどと言われ、さすがのはるも戸惑う。新しいうちも近くにあると言われ、はるの兄が用意してくれた家があるという話になり…

 

到着早々のハプニングは用意された2つの新居です。さてどういうことになるのでしょうか?

長旅お疲れさまでした。

 

待ってる身からすると、4日連続お風呂を沸かしたり、ごちそうを作ったりということを考えると気の毒な気がしますが…別にはるの方も出迎えは、いらないと言っていたんだから、待ってる側がいらぬ気を使ったということでしょうか。

 

 

麻布と上野どっち!? 都内でもそこまで遠くはないけどね。