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ドラマの感想など

【ネタバレ】私は告白する

1953年 アメリ

 

あらすじ

巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督が、宗教の戒律をテーマに描く異色のサスペンス。聖マリー教会の神父ローガンは、ある夜、教会で働くケラーから、強盗殺人を犯したと告白される。警察の捜査により犯人は司祭服を着ていたことが判明し、ローガンに疑いがかけられてしまう。だが、聖職者であるローガンは、真実を知りながらも語ることができなかった…。窮地に追い込まれ苦悩する神父を演じるのは名優モンゴメリー・クリフト

2021.7.28 NHK BSシネマ録画。白黒映画。

 

ケベック。ある部屋の一室で何者かが殺され、ロングコートを着た男が立ち去って行った。ロングコートじゃなく神父が来ている法衣?

 

教会で働くケラーの様子がおかしく、ローガン神父が懺悔室に入って話を聞くと、ビレットを殺したと告白された。変装のために法衣を着て金を盗みに行き、警察を呼ばれそうになったから殺した。ケリーは妻のアルマにも言い、ローガンが警察を呼ぶのでは?と心配するが、懺悔室で聞いた告白は誰にもいうことができないとケラーは言った。

 

水曜日。ケラーはいつものようにビレットの庭の世話に行き、アルマは神父たちの給仕をしていた。ローガンの一挙手一投足にビクビクするアルマ。

 

ローガンはビレットの家に行った。ケラーが第一発見者となり、事情を聞かれている。刑事が窓の外を見ると、ローガンが家の前をウロウロし、女性と話していて不審に思う。

 

ケラーがいないので、教会の室内のペンキ塗りをするローガンに帰ってきたケラーがなぜビレットの家を見にきたのか尋ねた。死刑になるから自首はできないというケラーに「何の話です?」とローガンは答え、自首以外の方法はないのか?とさらに尋ねるケラーだったが、アルマが来て話が中断した。

 

目撃者の女の子2人に話を聞く検事。11時から11時半の間、ベビーシッターの帰りにビレットの家から神父が出てくるのが見えた。女の子に夜遅くにベビーシッターさせるな!

 

ゆうべ外出した神父を調べる事になり、ローガンが事情を聞かれた。ビレットには何年か前に会っただけだと言い、ビレットの家の前で話していた女性は誰か聞かれた。答えられないと繰り返すローガンにイラついた警部があなたが不利になると脅した。

 

ローガンと会っていたのは今は国会議員の妻のルース。2人は愛し合っていた。ルースは今でもローガンを愛している。ルースはローガンに連絡を取り、フェリーでレビーに行くと言った。フェリーの上で2人は再会。

 

結婚して7年経ってもルースはローガンが好き。ローガンは自ら進んでこの道に入ったのだから、事実を見つめてとルースを諭した。

 

フェリーでローガンと一緒のところを刑事に見られたルースは警察で事情を聞かれる事になった。ルースはあの夜、ローガンと一緒だったことを証明するため、夫と共に警察へ。9~11時までルースの車にいたことを話した。

 

2人はビレットに脅迫されていたので、2人で会いに行った。しかし、2人はなぜ脅迫されていたかは刑事に話さない。ルースとローガンは幼友達でそのうち恋に落ちた。しかし、結婚の約束をする前に戦争が始まり、ローガンは志願した。ルースを未亡人にしたくないとローガンは結婚の約束はしなかった。

 

その夜、ダンスを踊り、ローガンは旅立った。「待つな」と言われても待ち続けたが、今の夫であるピエールの元で働き始め、やがて結婚。結婚式でビレットと初めて会った。

 

ローガンが戦争から戻るのを知り、会いに行き、外で話していると、突然嵐に遭い、東屋に避難し、フェリーに乗り遅れた。翌朝、雨が上がり、2人に近づいたのがビレットでローガンに結婚していることをバラした。その後、ビレットはルースに近付き、ピエールに不正をするよう頼んだり、脅迫した。それをローガンに相談し、翌日、2人でビレットに会いに行くはずが、ビレットは殺されていた。

 

ルースたちが帰った後、ビレットが殺されたのが、11時半なら11時に別れたローガンが殺せるのでは?とますます疑う刑事たち。ルースの証言により、動機を見つけてしまったとピエールに言われたルース。このままだと捕まってしまうと心配で教会にやってきたルースだが、どうにもできないと帰った。

 

ルースと入れ違いに入ってきたケラーはローガンが刑事に何を聞かれたか聞き、ローガン自身が逮捕されると聞くと、刑事の前でケラーが犯人と言うつもりだろうと迫った。無言だが、鬼気迫る表情を見せ、ケラーは恐れを成した。

 

ローガンは一人教会を出て歩いたが、自ら警察に行った。裁判が始まり、ケラーが証言台に立ち、事件の日、寝ていたのに人が礼拝堂に入っていくのが見えてローガンと話をしたと証言した。検事はルースにローガンとの関係をしつこく尋ねた。ローガンにはなぜ神父になったのか、そして、ローガンにもルースとの関係を尋ねた。

 

検事はローガンがビレットを殺したかのように誘導するような質問をする。ローガンは礼拝堂でケラーに会ったというが、ケラーが犯人とは言わない。

 

陪審員はビレット殺しの確かな証拠がないとして無罪とした。裁判長は評決を不満に思いながらも、マイケル・ローガンの釈放を言い渡した。裁判所の前には多くの人が集まり、みんな不満げな顔をし、ローガンを囲んで罵倒した。たまらずアルマが「この人は無実だ」とローガンにすがりつく。ケラーが銃でアルマを撃ち、アルマは「許して下さい」とローガンに言って息絶えた。

 

ホテルにいるケラーは刑事たちに追われて、厨房に逃げ込み、シェフを撃ち、ホテル内の劇場に隠れた。ケラーはローガンがしゃべっただろう!と言い出し、ローガンに銃を向けた。構わず近付いたローガンになおも銃を向けるので刑事に撃たれたケラーはローガンの腕の中で亡くなった。ローガンは最後までケラーの告白をしゃべらなかった。(終)

 

ケラーが一人殺した時点で自首しろ! ルースもナンダカナ〜。ローガンは悪くないのに、巻き込まれた感じ。

 


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