1946年 アメリカ
あらすじ
イングリッド・バーグマン、ケーリー・グラント共演、巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作サスペンス。父がナチスだったアリシアは、南米に逃れたナチスを追う捜査官デブリンと知り合う。ナチスの重要人物をよく知るアリシアは捜査に協力するため、デブリンと共にリオデジャネイロへ向かうが…。バーグマンとグラントの長く熱烈なキスシーン、階段を効果的に使った映像美、ヒッチコック監督ならではの華麗な演出が印象的。
2021.1.6 BSシネマ録画。白黒。
ジョン・ヒューバーマンは国家反逆罪で懲役20年の判決を受けた。傍聴していた娘のアリシアは報道陣にインタビューされるが、ノーコメント。
アリシアの家?には人が集まっていたが酔い潰れて眠り、酔っ払ったアリシアが男性を隣に乗せてドライブを始めた。警官が追って来て併走、止められた。しかし、隣に座ったデブリンが手帳を見せると、違反切符も切らずに去って行った。
デブリンが政府の手先だと怒って暴れ出したアリシアを気絶させ、デブリンが運転してアリシアの家に連れ帰り、アリシアは服のままベッドに寝かされていた。
デブリンはアリシアに父と同じようにスパイにならないか?と持ちかけて来た。話に乗って、デブリンとブラジルへ。アリシアは「カサブランカ」のヒロインか〜。
割とすぐいい仲になるデブリンとアリシア。部屋に着いても抱き合ってキス。フロントに伝言はないか聞きながらキス。
上司に呼ばれたデブリンは部屋を出た。上司からセバスチャンの内情を探るため、アリシアを接触させようとしていた。デブリンはアリシアの父の友人であるセバスチャンに接触するよう任務の内容を告げた。
「どうして欲しい?」とアリシアが聞いても、君次第だ、君が決めろと答えようとしないデブリン。アリシアはセバスチャンのいる乗馬クラブにデブリンと向かった。
偶然を装って馬に乗りアリシアはセバスチャンに近付いた。父のことを持ち出し、泣き落とし。「君のことを支えたい」と言わせる。アリシアはセバスチャンの自宅パーティーに招待され、上司が用意したドレスを着て出かけた。
セバスチャンの母が出迎えてくれた。アリシアはパーティーに来た人の顔と名前と話題の内容を覚えてくるように言われていた。
アリシアとデブリンは競馬場で偶然を装って再会。セバスチャンと母はボックス席で観覧。パーティーの出席者を教え、セバスチャンと恋人になったことも伝えた。双眼鏡で様子を見ていたセバスチャンが来て、デブリンとの仲を疑う。アリシアとは偶然会っだだけでデブリンは嫌いだと言った。
アリシアが当局を訪れ、セバスチャンに求婚されたと相談して来て、問題ないとの返答で妻になった。セバスチャンの母は財産目当てだと疑う。
セバスチャンの家で暮らし始めたアリシアは開かないクローゼットの鍵を開けてもらうため、セバスチャンに頼み、セバスチャン経由でセバスチャンの母から鍵を借りて、いろんな部屋を覗き見。ワインセラーの鍵はセバスチャン自身が管理していると公園のベンチで隣あったデブリンに報告した。
ワインセラーが怪しい、鍵を手に入れろとデブリンに言われ、鍵をなんとか入手するアリシア。
セバスチャンがパーティーを主催し、デブリンも招待されて来た。セバスチャンはいつもアリシアを監視していてなかなかワインセラーに行けない。雑談のふりをしながらデブリンと裏口で待ち合わせ。なんとかセバスチャンの目を誤魔化してワインセラーへ。
外でアリシアが見張り、デブリンが探索。棚の上から砂入りのワイン瓶が落ちて割れた。同じラベルの瓶を調べるうち、セバスチャンが家の中からワインセラーへ。見られたことに気付いたデブリンはあえて見せつけるようにキスをした。
アリシアはデブリンに大声を出すなと脅されて無理矢理ワインセラーに連れてこられてキスをされたと言い訳。
その夜、セバスチャンが一人でワインセラーを訪れ、瓶が割れたことに気付いた。セバスチャンは寝ていた母を起こし、アリシアがアメリカの諜報員だと告げた。仲間に裏切り者だとバレたら殺される。
そのためにアリシアを殺さなくてはならないと考えたセバスチャンだが、母は直接手を下してはいけない、長い時間をかけて殺すことにした。
アリシアは上司に報告に行き、連絡係がデブリンから変更されることを知った。アリシアは家で飲むコーヒーのせいか、日の光を眩しく感じたり、めまいを起こすなどするようになった。
デブリンに会い、マイアミでもらったスカーフを返した。体調がすぐれないのは二日酔いのせいだとデブリンに行った。
アリシアはセバスチャンの仲間の一人から目の下にクマができてると言われ、スペインで療養したらいいとセバスチャン親子に勧められるが、船酔いすると断った。セバスチャンの母がコーヒーを入れてアリシアの前に置いた。仲間が間違えてアリシアのコーヒーを飲もうとしたのをセバスチャン親子が慌てて止めたのを見て、アリシアは全てを察し、倒れた。
何日も姿を見せないアリシアを心配したデブリンがセバスチャン宅を訪問した。セバスチャンは書斎で仲間と話し合い、アリシアは病気で寝ていると執事に言われ、家に入れてもらい待つ。しかし、勝手にアリシアの寝室に入った。
やっと愛してるとアリシアに言えたダブリン。アリシアを連れ出そうとするが、睡眠薬を飲まされたアリシアはフラフラ。妻の正体を仲間に話しておらず、アリシアを連れて行くデブリンに何も言えないセバスチャン。一緒に車に乗せて欲しいというセバスチャンを置いてデブリンはタクシーに乗って行った。
セバスチャンは仲間から家に入るように言われ、扉が閉まる。(終)
セバスチャンは妻がスパイとバレ、仲間から消される!? アリシアにとってハッピーエンドなのかな? 友人の娘に興味を持つセバスチャンが気持ち悪い。母べったりでマザコン?? こういう話だから仕方ないけど、スッとしないよね。