公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
かをる（沢口靖子）が無事を祈りながら待っていると、けがをした善吉（安藤一夫）が抱えられて帰ってきて、惣吉（川野太郎）もかすり傷で帰ってくる。かをると惣吉は浜へ出かけ、惣吉は騒動の責任を取って警察へ出頭する覚悟を語り、かをるはいつまでも待つ、と答える。警察はまずけが人を連行し、惣吉も連れて行く。去っていく惣吉を見送り、残されたかをるは自分が後に残った乗組員たちを支えなければ、と決意を固めるのだった。
- 価格: 33000 円
- 楽天で詳細を見る
昭和5年9月6日 高神村の村民200人以上が名取村長宅を襲撃。さらに村役場、駐在所、村長派議員の家などを打ち壊した。後に高神村一揆とも騒擾(そうじょう)事件ともいわれる出来事である。
善吉はケガを負って魚住(斉藤洋介さん)と帰ってきた。けがを負ってるのは善吉なのに「大したケガじゃねえです」と返す魚住。おいっ！ 善吉はアミのことを気にしていたけど、やっぱりアミは来なかった…。
善吉「捕まるかな」
とね「ああ。法律破ったんだからね」
とねさん、覚悟してたんだ。「明日からどうせ臭い飯なんだから」
惣吉はかすり傷で帰ってきた。後のことはかをると相談することととねは言い、漁労長にも「男は自分のしたことはうっちゃらかして、みんなかみさんになすぐるんだからかなわねえな」と言葉をかけた。
惣吉は善吉には「布団かぶって寝てろ」、魚住や蛸島も家から一歩も出なかったと言うように指示した。
納屋でも山ほどの握り飯を食べながら今日の出来事を話していた。弥太郎の「御殿みたいな家やった」にさんま御殿を思い出した。
納屋連中は弥太郎が巡査を殺したようなことを言い、弥太郎をビビらせて、からかった。多分笑いのシーンなんだろうけど、納屋は暴力的過ぎるし、広敷は下ネタきつめ。
翌日、惣吉とかをるは浜辺で今後のことを語り合った。かをるに一ヶ統の家族の面倒を頼んだ。かをるは「私…待ちます。あなたが元気に帰ってくるまでいつまでも」とまっすぐ惣吉を見つめて言った。
警察は真っ先にケガ人を検挙した。襲撃の夜は覆面していた者が多く、結構同士討ちがあったのである。
惣吉は騒擾罪容疑で連行された。
反村長派の住民はしらみつぶしに取り調べを受けた。そして芋づる式に100人近い大量検挙となったのである。
惣吉が騒擾事件の犯人として裁かれる。かをるにとっても吉武一家にとっても耐えがたい苦境である。
しかし、くじけてはいられない。自分は親方の妻なのだ。乗組員の家族を支えていかねばならないのだ。
そんなかをるの耳にうめき声が聞こえてきた。アミ？！とか思ったのに、弥太郎が警察から隠れて網にぐるぐる巻きになってました。うーん、笑えない。
そして、今日もまた「恋のあらすじ」でした。
高神村騒擾事件は、それこそ本を読めば詳細が分かるんだろうけど、ネットだとあまり詳しい記事が見つけられない。責任を取ると言っていた寺本幸三郎はどうなったんだ？ ん？
騒擾罪から1995年に騒乱罪へ。
首謀者：1年以上10年以下の懲役又は禁錮
指揮者・率先助勢者：6月以上7年以下の懲役又は禁錮
付和随行者：10万円以下の罰金
首謀者にされたら大変だ～！
