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— 日本映画専門チャンネル (@nihoneiga) June 8, 2020
懐かしの「日曜劇場」まで
あと30分⌚️
\#山田太一 脚本
「終りの一日」
◆6/9(火)あさ9時~
[再]6/24(水)あさ9時~
戦争で夫を亡くし、
自分を抑えて生きてきた女教師を #北林谷栄 が名演💐
教え子には #小倉一郎 #坂口良子
校長を #神山繁 が演じる。https://t.co/lKNXsdI47U pic.twitter.com/jcJAoqcS9Z
1975年9月7日 TBS
あらすじ
かつてはニシン漁で栄えた町に住む教員・朝倉秀子(北林谷栄)は、この港町の中学校を去ろうとしていた。学校で古参の秀子は、新進気鋭の校長・猪又(神山繁)と何かにつけてうまく折り合わず、結局秀子は30年の教員生活に終止符を打つことにしたのだった。退職の日、生徒たちからの現代っ子的ドライな別れの言葉は、彼女にとっては嬉しかった。だが、その夜に教員たちと集まった送別会で、秀子は言い知れぬ淋しさを味わった。それは結婚まもなく戦争で夫を失い、この港町で戦後の歴史と共に戦争未亡人として1人ひっそりと今日まで生きて来た女の感慨だった。送別会が終わり家に帰った秀子を、教え子・勝本祐司(小倉一郎)が待っていた…。
海の見えるのどかな中学校。猪又校長先生(神山繁さん)から朝倉秀子(北林谷栄さん)の退職が告げられた。31年の教員生活だった。
生徒会の生徒3人がお決まりの挨拶を述べて去っていく。教頭によれば、生徒に対して厳しい先生だったし(だから生徒に人気ない?)、校長から担任も外されて、辞めろ辞めろと言われていた。
送別会の席で秀子が先生たちにお酌して回る。若い女性教師からそんなことしなくていい、辞めたくなくて辞めるのに…と言われ場が静まり返る。ほとんど男性教師ばっかりのせいもあるのか、その教師以外は一人で気楽ですねなんて呑気に言われたりして。
校長は辞めてもらいたくなかったけど仕方ないんだみたいな言い方をした。「分かってくれるね?」秀子は渋々うなずいた。
下宿に帰ると、かつての教え子の祐司(小倉一郎さん)が部屋に来ていた。都会暮らしが合わず、帰って来ると秀子の元に来ていた。祐司より3歳下のミヤコ(坂口良子さん)も遊びにきたが、祐司がしょっ中遊びに来ているせいで「戦争未亡人が若い男を可愛がってる」という噂を立てられていると言った。
ミヤコは秀子に謝って出て行き、祐司も気にして出ていこうとするが引き止めて、祐司が差し出したウイスキーを飲むことにした。
普段飲まない酒を飲んだせいで、いつもは言わない愚痴を言い始めた。女の一人暮らしは下宿の人がいるところにしか間借りすることしかできなかったのかな。下宿の親父は覗きに来るし、遠慮しながら生きてきたけど、祐司に過去の話を始めた。
昭和39年アッツ島の慰霊に参加したことを話した。夜中、道路の真ん中を軍歌を歌って歩いた。校長の家まで乗り込んで泣きながら辞めさせられたことを抗議した。
また歩いて朝倉家を訪ねた。夫は結婚して4カ月で招集されて行った。
朝の海を眺めて、祐司を見送りに駅に行った。ミヤコも来て、今後の身の振り方を話した。退職金もあるし、年金もつくから教師30年を生かして何かすると言ってました。地元に残って、教え子達が帰って来るのを待ってる。
最近見たものだと田舎のおばあちゃんみたいな役が多かったけど、今回はベテランの先生でスラーっとスタイルいい!
女性の独り身は自分ではどうしようもない戦争未亡人ですらあれこれ言われるんだなぁ(涙)。山田太一さんの脚本やっぱり好きだなあ。