徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】今夜、ロマンス劇場で

2018年 日本

 

あらすじ

現実世界に飛び出したモノクロ映画のヒロインと、映画監督を夢見る青年の切なくもファンタジックな恋の行方を、綾瀬はるかと坂口健太郎の主演で綴るロマンティック・ストーリー。監督は「のだめカンタービレ」「テルマエ・ロマエ」の武内英樹。映画会社で助監督として働く真面目な青年・牧野健司(坂口健太郎)は、映画館“ロマンス劇場”に通い詰め、そこで見つけた古いモノクロ映画を夜ごと鑑賞しては、劇中のお姫様・美雪(綾瀬はるか)へ恋心を募らせていた。そんなある日、美雪がいきなりスクリーンから飛び出してくる。成り行きから憧れの美雪と奇妙な同居生活を送ることとなった健司だったが…。

2022.2.13 日本映画専門チャンネル録画。

peachredrum.hateblo.jp

前に見たウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」が好きで、あらすじ見ると男女逆だけど、その話に似てるなと思い興味を持ちました。たまたまCMで明日、地上波で放送があるらしいのでこれをきっかけに観ることにしました。

 

白黒映画「お転婆姫と三獣士」は廃棄処分されるはずがしまいっぱなしで戦中戦後を過ごし、青年(坂口健太郎さん)が発見して見始めた。映画が作られたのは昭和初期、発見されたのは昭和30年代か?

 

現代

入院している孤独なおじいちゃん(加藤剛さん)は坂口健太郎さん演じる青年のその後かな。

 

昭和35年

牧野健司(坂口健太郎さん)は助監督。大スターの俊藤龍之介(北村一輝さん)にペンキをぶっかけるなどドジなところもある。ロマンス劇場で映画を観るのが楽しみ。普通の映画上映後、映画館主の本多(柄本明さん)に頼んで貸し切りで「お転婆姫と三獣士」を上映してもらっている。ヒロインの美幸(綾瀬はるかさん)がお気に入り。

 

しかし、コレクターにフィルムを売ると言われて、ショック。泣きながら映画を観ていた健司がスクリーンに手を伸ばす。その時、激しい雨と雷鳴により停電になった。

 

明かりがつき、美幸が白黒のまま画面から飛び出してきた。美幸は色の概念がなく、カラフルな映画館に驚く。女優の幽霊ではなく、映画のヒロイン・美幸というキャラクターのまま。健司はとりあえず部屋に連れて行く。美幸は映画そのままの粗暴なキャラ。ん〜、これは、お転婆というのか?

 

リヤカーに美幸を乗せ、布団をかぶせて撮影所まで向かう健司。メイク室に連れて行くと、美しく変身した。全身メイク?

 

健司が徹夜して描き割りを描いていた絵を勝手に書き換えた美幸。他にも気の向くままトラブルを起こしまくる。

 

昔の女優さんて言葉遣いが美しいことが魅力の一つなのにお転婆姫は男言葉だし、粗暴だし、当時としても受けるわけないだろう。姫といっても「ローマの休日」的な洋風なドレスだし。

 

現代

病院のベッドで脚本を書いている健司(加藤剛さん)。看護師との会話だと妻はもう亡くなっているらしい。

 

回想

映画の脚本を書けることになった健司。本多と話をして、早速脚本を書き始める。美幸は退屈だと邪魔をするので、シナリオハンティングとして2人でいろんなところを歩く。バラ園、カラフルなカキ氷、夏祭り。

 

社長令嬢の塔子(本田翼さん)が健司と美幸が歩いているところを見ていた。

 

塔子は美幸を喫茶店に呼び出し、健司と恋人なのか聞いた。美幸は遠い親戚で世話になっていると嘘をついた。何か秘密があるらしい。

 

健司の脚本が採用になり、監督デビューが決まった。しかし、結末は一考するように言われる。

 

これからもそばにいて欲しいという健司に人の温もりに触れたら消えると秘密を明かす美幸。危険を冒して飛び出してきたのは、熱心に健司が映画を観てくれたから。

 

塔子から告白される健司。社長令嬢でもある塔子の告白を受けないと監督になれないと同僚に言われる。

 

行く当てのない美幸が健司の部屋を出て行き、ロマンス劇場のロビーにいたところを本多から上の部屋を使っていいと言われる。

 

2本の虹が出ていた。美幸を探す健司。

 

塔子の告白を断った健司。塔子も健司の気持ちに気付いていた。

 

ロマンス劇場では「カサブランカ」上映中。

peachredrum.hateblo.jp

名作映画として名前があがりがちだけど、そんなに好みではなかった。昔のハリウッド映画は若い女優と中年俳優の組み合わせが多いせいだと思う。

 

健司はロマンス劇場にいた美幸に愛の告白。その言葉だけで十分だという美幸は最後に抱きしめてとお願いする。

 

現代

あらすじを聞いていた看護師は泣いていた。映画化できなくて脚本はここまでしかできていないという健司。

 

孫が来たと言って現れたのは美幸!? 健司が車椅子から転がり落ちても手を貸さない。そんな美幸に最後は君の一番欲しいものをあげると微笑む健司。

 

回想

結局、触れることが出来なかった健司。ずっと一緒にいてやるという美幸。

 

その後、健司たちが所属した京映は倒産。ロマンス劇場で働き始めた。一定の距離を保ち、ガラス越しのキスをした。美幸は歳を取らず、健司は年老いて杖をついている。ロマンス劇場も閉館。

 

雪のちらつく夜、病院に駆けつけた美幸。呼吸器を健司が自ら外し、いつもの遊びをしようと話し始めたものの、それきり健司はしゃべらなくなった。美幸がきれいなものを話す。最後のわがままとして、お前に触れたいと健司の手を握る。え、健司生きてた!

 

手を握り合ったまま美幸は消えた。

 

翌朝、看護師が亡くなっていた健司を見つけた。そんなことある!?

 

白黒映画の世界に入り込んだ健司は姫に謁見し、真っ赤なバラを1輪手渡す。バラだけ赤かったのに、美幸が受け取った途端、全てに色がついた。祝福される2人。(終)

 

映画しか楽しみのない女性の前に俊藤みたいな大スターが現れた方が面白いのに…それが「カイロの紫のバラ」だよ。せめて、美幸がもっと普通の女性だったらな〜。終始、お転婆とか男勝り以上の男言葉と粗暴な振る舞いに最初から引いてしまい、物語に入り込むことが出来なかった。

 


www.youtube.com