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ドラマの感想など

【ネタバレ】アンダーグラウンド

1995年 フランス/ドイツ/ハンガリー

 

あらすじ

鬼才エミール・クストリッツァ監督が、祖国旧ユーゴスラビアの50年に渡る悲劇の歴史を、重厚な映像美とブラック・ユーモアでエネルギッシュに描き、カンヌ映画祭2度目のパルム・ドールに輝いた傑作叙事詩。1941年、ナチス侵攻下のベオグラード共産党員のマルコは、親友のクロや避難民を地下室にかくまい、武器を製造させ巨大な富を築く。やがて戦争が終わっても、マルコは彼らに真実を告げず、地下に閉じ込め続けるが…。

2021.8.26 NHK BSシネマ録画。3時間近くあるので、なかなか再生ボタンを押せずにいました。

 

1941年月6日 ベオグラード(セルビア共和国の首都)を馬車に乗った男たち、マルコとクロが楽団を引き連れ、夜の町を歩く。全編を通して出てくる楽団の激しい音楽が印象的。

 

第一章 戦争

動物園の飼育員をしている足を引きずった男・イヴァン。餌やりをしていたが、爆撃を受け、動物たちが逃げ惑い、死傷した。うっ、見たくない。爆撃を受け、象やライオンが街の中を歩いている。

 

クロは爆撃を受けながらも食事を続けていた。イヴァンはマルコの弟で助かった動物たちを家に入れ、首吊り自殺しようとしていたが、マルコが助けた。マルコがさ〜、動物の扱いがめちゃくちゃ雑で…そういうキャラなんだろうけど、嫌だなあ。

 

地下に隠れているイヴァンたち。クロの妻ヴェラが産気付き、出産したが、イヴァンにヨヴァンと名付けて欲しいと言い残し、亡くなった。

 

あ、マルコとクロの見分けがついてない。マルコと思っていた男が「これが俺の息子だ」と子供の写真を見せていた。濃い顔、ヒゲ…ふわふわの茶色い髪がクロで、わりときっちりした格好をしてるのがマルコか。突然殴り合いになったり、話が分からない。

 

劇場に乗り込んだマルコとクロは女優のナタリアを奪還する。はあ? 2人とも帽子をかぶってるからまた分からなくなった。ナタリアと結婚すると言ってるのはクロ? 今度はクロがきっちりした格好になってる。

 

結婚を嫌がるナタリアを慰めるマルコだったが、クロに見つかり、クロがマルコに馬乗りになる。

 

パーティーをしていた船にナチス部隊の車が来て、結局、ナタリアは連れ戻された。クロは拷問を受けている。

 

ナタリアの弟・バタを見舞っていたナタリアとドイツ兵・フランツの元に看護師?として潜入したマルコはフランツを絞殺し、バタとナタリア、クロを救い出した。クロをトランクで運んだが、手榴弾を爆発させ、瀕死の重傷を負う。パパにキスしなさいと言われて、マジ泣きのヨヴァン。怖いよねえ。

 

爆撃の中、地下でダンスを踊るマルコとナタリア。

 

1944年4月 1941年の爆撃より酷い攻撃を受けた。実際の映像にマルコやナタリアが混じる。民衆の前で演説するマルコ。

 

第2章 冷戦

マルコは大統領の側近になったが、クロのことが気がかり。

 

1961年 マルコとナタリアは夫婦になっており、半ナチの象徴であるクロの銅像を建てた。マルコの加齢した感じがすごく自然だな。

 

地下にいるクロ。生きてたんだ! ゲシュタポにやられたという傷だらけのマルコが地下に来た。んん? これは戦争中? 地下に武器工場が作られている。1日6時間縮めているという会話があったから、これは1961年で地下で暮らしている人は何も知らされずに武器を作り続けせいるということか。マルコ自ら警報を鳴らしたりしている。

 

時々入る字幕はチャップリン無声映画みたいな雰囲気。わざと古い感じを演出してるんだね。

 

マルコとナタリアをモデルにした映画の撮影を見学に来たマルコとナタリア。役者たちは本人だよね。私にそっくりだと対面してるけど、マルコ、ナタリア、クロ、フランツみんな同じ人が演じてる。

 

地下のクロを監視しているマルコとナタリア。マルコの台本に納得のいかないナタリアだったが、地下に傷だらけで倒れていて、クロに愛してると告げる。

 

クロの息子・ヨヴァンの結婚式に参列したマルコとナタリア。クロとヨヴァンはマルコに内緒で地上に出て戦おうと言う。みんなが踊って盛り上がる。酔っ払ったナタリアが暴れ、クロが介抱する。

 

少し離れたところでマルコとナタリアが話しているところをクロに見られ、始末をつけろと銃を渡されたマルコは自らの脚を撃つ。うっ!

 

イヴァンといつも一緒にいたチンパンジーが戦車に乗り込み、大砲を撃った。イヴァンはチンパンジーを探し、クロとヨヴァンは武器を手に偶然、映画の撮影現場に出た。1944年 クロが亡くなるシーンを撮影するという監督。地上では死んだことになってるのね。クロとヨヴァンは遠目から見ていて、フランツ役の役者を発見。クロ役の役者は監督とケンカ。

 

クロ役の役者が「ユーゴ共産党、万歳」と叫んだ後、処刑されそうになった時、クロがフランツ役の役者を銃殺。車に乗ってヨヴァンと共に暴れ回る。ひ〜! それにしてもヨヴァンの頭はカットに失敗してるのか円形脱毛症なのか気になる。

 

小さなボートに乗っていたクロとヨヴァンは朝日を見た。ヨヴァンは初めて見る朝日に感動。

 

砂浜でヨヴァンは魚を焼き、クロは泳ぐ。ヨヴァンは泳げないので、砂浜にいたが、クロの姿見えないのでヨヴァンは慌てて服のまま海へ。クロに泳ぎを教えてもらっていたところ、戦闘機?から撃たれ、クロは砂浜に戻り、銃を撃って応戦。ヨヴァンは溺れ、海中で妻のエレナと再会。溺死したってこと? クロもヨヴァンを探すうちに魚の網に引っかかって出られなくなってしまった。

 

詩人であり革命家のマルコが失踪。チトー大統領も20年後に死去。

 

第3章 戦争

1992年 ベルリン。1941年のベオグラード爆撃で死んだことになっていたイヴァンが病院にいた。地下に住んでいたというイヴァンの話を医師たちも信じていない。イヴァンはユーゴに帰りたいと泣く。イヴァンは医師からマルコとナタリアが国際手配されている事を知り、ショックを受けた。

 

地下に行ったイヴァンを追いかけた医師。イヴァンはユーゴがもうないことにショックを受けた。医師は地下を走っている車で行ってしまい、イヴァンはチンパンジーのソニと再会。チンパンジーも50年くらい生きるのかなあ。

 

クロも生きてた!? 旧ユーゴで内戦の指揮をとっていた。電動車椅子に乗って移動するマルコを後ろから杖で殴り続けるイヴァン。教会の中でイヴァンは首を吊り、年老いたナタリアはマルコを見つけた。

 

マルコとナタリアは銃殺された後、火をつけられた。クロは今でもヨヴァンを探し続けている。

 

チンパンジーのソニを抱っこして地下に戻ってきたクロ。クロはソニにヨヴァンのことを語りかける。井戸?の水面に浮かんだヨヴァンの顔。クロが飛び込むと出産時に亡くなったヴェラ、マルコ、ナタリア、楽団の面々が泳いでいた。地上で再び行われたヨヴァンの結婚式。みんな若返っていてヴェラはナタリアにいい顔をしない。

 

車椅子だったナタリアの弟・バタも踊り、イヴァンはカメラ目線で語りかける。クロたちが盛り上がっている中、大地から切り離され、小さな島みたいになって流れていく。

 

この物語におわりはないという字幕が流れ、賑やかな楽曲で終わり。

 

いや〜、最近ね、戦争の話題が見たくなくて、あんまりテレビ見てなかったのにガッツリ戦争物だった。疲れた。関係のない動物たちだってああやって被害を受けると思うと辛いな。音楽はよかったけどね。

 


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