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【ネタバレ】ジャック・サマースビー

1993年 アメリ

 

あらすじ

南北戦争後、戦死したはずのサマースビーが帰還した。かつての冷酷で人々から憎まれていた彼を知る村人は、まるで別人となった彼に困惑を隠せない。そんな折、戦前の殺人罪で逮捕された彼に、法廷で妻ローレルは「この人はサマースビー本人ではない」と証言し、彼の正体の真偽に的が絞られる。

2023.1.4 ムービープラス録画。

 

南北戦争 1861年~1865年のアメリカ合衆国の内戦。日本は江戸時代。

16世紀のフランスで実際に起こった事件をアメリカの南北戦争の時代にリメイクした作品。フランスでも1982年に映画化されたそうです。

 

ジャック・サマースビーが戦地から6年ぶりに帰還してきた。村人たちは笑顔で歓迎する。報せを受けた妻のローレルは、慌てて家に帰った。かなり広い家にたくさんの村人と共に帰ってきたジャック。

 

息子のロバートはジャックを覚えておらず、少し気まずい感じ。ローレルには「こんなに美人だったっけ?」と優しく抱きしめた。

 

夜、村人たちが集まり、ジャックの戦地の報告後、ダンスパーティー。黒人のジョーセフにも優しく接するジャックに周りの人は「南軍なら黒人と仲良くするな」と釘を刺す。頭を打ったせいだとジャックは笑う。

 

ジャックの家は銀器や絨毯は北軍に略奪され、壁も傷つけられていた。眠ろうと下着姿になっていたローレルをじっと見つめるジャックは髭を剃って欲しいという。髭を剃ってさっぱりしたジャックは「おやすみ」とローレルと握手をして寝室に入って行った。寝室は別。

 

翌朝、馬に乗り、農場に出かけていくジャック。畑を耕していたローレルは同じ作業をしていた男から「戦地から帰って来たら妻が再婚してるなんてな」と話しかける。寝室が別でどこかよそよそしいのはそのせいか。

 

ジャックはローレルに聞くと、来年、オーリンと結婚するつもりだという。さっきの畑の男? ん〜、ローレル、昨日はあんなにベタベタ髭剃りしてあげたり、ジャックにキスされそうになっても笑っていたり…よく分からない。

 

ベッドに最初に寝たローレルは誘うような仕草をして2人は…え!?

 

ジャックはロバートを馬車に乗せて操縦させた。その後、新しい靴を作りにいくが、元々あった型より2サイズも小さくなっていた。

 

ジャックは人を集めて、村人から貴重品を集めてお金にし、タバコを育て、その収益で土地を買うことを提案。ジョーセフも土地を買えるのか?と質問すると誰でも買えるとジャックは答えた。黒人の隣は嫌だという住人もいたが、ジャックは住人から貴重品を集めて出かけて行った。

 

バージニアまで出かけたというジャックは畑に植えるタバコの種とロバートに子犬を買って帰ってきた。ジャックが帰ってきた時にいた成犬は死んじゃったんだよな〜。

 

住人総出で畑作業をし、馬も使って作業をした。しかし、昔の農婦ってスカートで動きにくそう。ジャックとローレルの仲も日々深まる。

 

エルマイラの収容所で教師と出会ったという話をするジャック。

 

夏になり、タバコの葉は大きく成長する。タバコの花を摘む作業をしていると、ローレルが倒れた。医師は「畑以外にも種を蒔いたな」と笑う。ローレルは妊娠していて、8月か9月には生まれるという。そりゃまあそうなるよね。

 

畑に来た男たちを追い払うジャック。遠くで見ていたローレルが尋ねると、それよりイモムシの心配をしろ!とキレた。

 

タバコの葉についたイモムシを取っていたジャックにオーリンが防虫のための石けん水を渡した。

 

ローレルを待ち伏せていたオーリンは、ジャックが話していたのはジャックの親友だった男なのにジャックが知らないのはおかしいと責めた。ローレルはジャックではないのは知りつつ、この男にひかれてた!?

 

夜、ジャックの家の前に火のついた十字架があった。火を消そうとするジャックの前に白ツバキ団を名乗る白いシーツをかぶった集団が現れ、お前が犯した罪の身代わりだと傷付けたジョーセフを転がした。

 

ジャックは戦場で出会った先生!?

 

納屋でオーリンにも嘘つき!と責められ、ジャックは殺されそうになるが、ロバートが生まれたよと報告に来て、その場は終わり。子供にレーチェルと名付けた。

 

タバコの葉の収穫。私の地元も昔はタバコを育てているところがたくさんあったな〜。背が高く大きい葉っぱ。花はピンク。

 

レーチェル・キャロラインの洗礼。教会を出たジャックの元に警官がチャールズ・コンクリン殺害容疑で逮捕状が出ていると来た。ローレルに「やってない」と否認するジャック。住人たちはジャックに早く帰るよう口々に言った。手錠をかけたまま馬に乗るジャック。ローレルとロバートは馬車で後についた。

 

ポーカーをやっている時にジャックの不正を知ったチャールズ・コンクリンはジャックに銃で撃たれた。「撃つな、サマースビー」というチャールズの言葉。死刑は確実だとオーリンはローレルに話しかけた。

 

ローレルはジャックに正体を明かせば釈放されると本名を名乗るようにいうが、ジャックは「ジャック・サマースビーだ」と名乗った。

 

翌日の審理でローレルはジャック・サマースビーではないと言い出した。なぜ別人だと分かっていたのに言わなかったのか?という判事の問いにみんなが望んでいた帰還に信じてしまったと答えた。

 

ジャックの弁護士は証人を連れてきた。男はジャックをクラーク郡の教師ホレス・タウンゼントだと証言した。ホレスは嘘つきで泥棒の脱走兵。

 

ジャックは弁護士をその場で解雇し、証人が白ツバキ団の一人で黒人に土地を売りたくないための嘘だと暴いた。証人は黒人の判事に侮辱するような暴言を吐き、法廷から追い出された。証人の証言は無効となり、ジャックが自らジャック・サマースビーであることを話し始めた。

 

ローレルとオーリンの間で取引があり、ジャック・サマースビーとして死刑になるよりホレス・タウンゼントとして詐欺罪で投獄された方がマシとオーリンに頼んで白ツバキ団を呼んだ。夫よりあなたを愛してると叫ぶローレル。

 

投獄されてるジャック。タバコが予想より高く売れたことをローレルが面会に来て報告し、抱き合って喜んだ。

 

ホレス・タウンゼントは、収容所で出会い、異母兄弟と思うほど似ていた。2人で4年同じ房で過ごし、お互いを知り尽くしていた。コンクリンの仲間に刺されたホルスをジャックが葬ったと言う。その時、死んだのはジャック!? ホルスの経歴は裁判で語られた通りでホルスとして生きたくないという。

 

やっぱりこの人はホルスなんだね!?

 

ジャック・サマースビーは死刑台に送られた。人々の前で絞首刑になるのか。ローレルが近付いてきた。手脚が縛られ、顔に袋をかぶせられ死刑執行。

 

町には教会が新しく作られ、ローレルはジャックの墓に花を供えた。(終)

 

ええ〜!? やっぱりあの人はホルスなんだよね? どっちに転んでも犯罪者というのは嫌だな〜。ローレルという女の人が分からないよ。

 

実際は、ホルスにあたる人は姦通罪と詐欺罪で死刑になった。妻も別人と知っていたと認めると姦通罪に問われるので認めなかったということらしい。フランス映画が元だからハッピーエンドじゃないのかなと思ったけど、実際の事件だったからか。

 

ん~、そうなると別に再婚予定のオーリンの存在いらなくない?と思ってしまう。実際の事件でも気付いたのはジャックの叔父だったらしい。そんなに大昔の話とは思わなかった。