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ドラマの感想など

【ネタバレ】冤罪~父と子の旅路~

2005年6月6日 TBS

 

あらすじ

柳瀬光三(橋爪功)は、一家強盗殺人事件の罪で死刑判決を受けた。今は獄中で刑の執行を待つ身。今日も小さな十字架を握り締め熱心に祈りを捧げていた。柳瀬が犯行に使用したとされる凶器の包丁は発見されなかったが、自分が刺殺し金を奪った、という自白が重要視されて死刑の判決を受け、控訴もしていなかった。そんな柳瀬の再審請求の弁護人になるように命じられたのが、浅利祐介(中村俊介)だった。祐介は驚く。よりによって何故…祐介は、28年前のその事件で惨殺された家族の、ただ一人の生き残りなのだ。依頼してきたのは、河村礼菜(宮本真希)。彼女は、一審の弁護士が柳瀬の無実を信じて集めていた資料を置いていった。礼菜は、柳瀬の別れた妻・あかね(市毛良枝)の娘だった。礼菜の父親は、あかねが柳瀬と別れるきっかけとなった男・河村真二(若林謙)だった。祐介は気を取り直して、柳瀬に面会に行く。会いたくないという柳瀬を、看守の森下(伊吹吾郎)が説き伏せ、接見室で二人は対面する。祐介は憎しみを押し隠し、あらためて事件の詳細を聞いていくが、最後には柳瀬にきつい一言を放ってしまう。祐介は、様々な感情を押さえながら事件の詳細を辿ってゆくうちに、自分と柳瀬の過去に関わる衝撃の事実に行き着く…。

www.bs-tbs.co.jp

2018年に連ドラ化された↑こちらと原作は同じです。

 

これも2019年12月に録画してたもの。去年の11月頃からBSやCSの番組が録画できるようになりはしゃいで片っ端から気になる番組を録画しまくっていたのだと思います。

 

死刑囚の収監されている刑務所で一人の死刑囚の刑が執行された。怯える様子とか見ても死刑に至る過程を思えば同情できないな。仲間を見送る柳瀬。

 

浅利という弁護士に柳瀬の再審請求の弁護人へと依頼があった。依頼人は柳瀬が別れた妻が別の男との間に作った娘の礼菜だった。浅利は柳瀬が起こした事件で家族を殺されていた。納得できないながら、柳瀬に会いに行くが再審はしないと言う。

 

礼菜の母・あかねは入院中で礼菜は看護師。あかねはあまり先が長くないらしい。

 

再び浅利が柳瀬の元を訪れた。柳瀬は九十九里町イワシ工場で働いていて、あかねはスナックで働いていた女性で結婚して光男という息子も産まれたのに、生後3ヶ月の光男を置いてチンピラ男(礼菜の父)と駆け落ちした。

 

そんな時、柳瀬が胃がんだと発覚し、光男を育ててもらおうと、あかねの実家のある東京に向かったが、あかねの両親は住んでおらず、大富という家族が住んでいて、その日は泊めてもらい、翌日は光男を預かってもらい、不動産屋から聞いて、あかねの実家の住む八王子まで行ったが、娘とは縁を切ったと門前払いされた。

 

財布もなくし、八王子から阿佐ヶ谷まで歩き、九十九里まで帰る電車賃を貸して欲しいと大富に頼むが断られて、浅利の祖父と両親を殺した。光男を連れて逃げた柳瀬だが、3日後に捕まったときに光男の姿はなく、誰に預けたかは誰にも言わない。ドブ川に捨てたという凶器も未だに見つかっていない。

 

はっきり覚えていないと言う柳瀬に浅利は大富祐介だと名乗った。大富家には当時、光男と同じくらいの男の子、祐介がいた。

 

礼菜と会った浅利は柳瀬と会わせてくれたお礼を言うが、礼菜は頭を下げた。礼菜はあかねに光男を会わせてあげたくて、浅利にならしゃべるんじゃないかと、あえて浅利に頼んだと言う。

 

当時の刑事にも話を聞いているうちに、本当に柳瀬がやったのか?という疑問が湧く。浅利を育ててくれた伯母(松本留美さん)に柳瀬の再審請求をしていることを知られ心配されるが、伯父(竜雷太さん)は応援してくれた。

 

再審請求を断り続ける柳瀬は看守の森下に「早く死刑にしてください」と頼んだ。森下もまた柳瀬は人殺しをするような人ではないと思っていた。

 

大富家ではなくあかねの実家の花木家だと思い込んだ犯行なのでは?とあかねの父や同僚を訪ねるが、礼菜の父の河村の悪評を聞くばかりだった。河村は千葉から追ってきたヤクザにずいぶん前に殺されたらしい。

 

河村の犯行ではなかったのか? 柳瀬が阿佐ヶ谷に着いたときには犯行が行われた後ではなかったか? 大富家は赤ん坊も含めて殺されたんじゃないか? あの時生き残ったのは柳瀬光男だった?!と柳瀬に疑問をぶつけるが「勘弁してください」とうなだれた。

 

大富祐介ではなく、柳瀬光男だと確信した。しかし、柳瀬光三の死刑執行日は明後日に決まった。

 

無実の人があと何十時間で死刑になると言う話は前も見たな。

peachredrum.hateblo.jp

 そうそう、これにも橋爪功さんが出ていて、テレビ局員だった。

 

伯父から大富祐介の右腕にはあざがあって、当時左腕や足まで探したけどなかった。伯父夫婦も薄々柳瀬光男だと思っていたが、自分たちの子供だと思って育ててきた。

 

看守が柳瀬から死刑執行後にあかねに渡して欲しいと言われた手紙を預からせて欲しいと浅利は言い、預かった手紙をあかねに渡した。そして、あかねに自分が光男だと告白した。あかねが実母で礼菜が異父妹。

 

柳瀬の回想によれば、大富家にたどり着いた時に赤ん坊含め家族全員殺されていて、奥の部屋にいた光男は助かっていた。光男を置いて、亡くなった赤ん坊を抱きあげた。

 

柳瀬は目隠しをされ、死刑台に向かう。浅利は警察官を伴って河村家の墓の下から骨壺ではない包みを見つけ、それは凶器と思われる包丁だった。

 

死刑執行はあとボタンを押すだけというところで中止。真犯人はやはり河村だった。自首を勧めたものの、あかねにそそのかされてやったというと脅され、凶器を隠し続けていたが、河村が殺されたときに墓に入れた。

 

柳瀬は大富と話しているときに兄夫婦に子供がいないことを知っていた。九十九里まで帰る金を大富家から盗み、祐介はさびれたお寺の境内に埋めた。その後、再審請求1年後無罪が確定した。(終)

 

なんか死刑執行直前に中止のシチュエーションがそっくりだったな〜。ドラマチックだからね。再審請求を依頼してきた礼菜こそ死刑囚の子供ってことになった。河村も何度も金の無心してて顔知ってるのに別家族を殺すってわけわかんない! 

 

柳瀬は光男を守りたい一心で盗みや死体遺棄はしてるからその罪の意識もあって死刑を受け入れようとしてたのかな。世間的に光男は死んだことになっていて迷惑かける存在もないし。それにしてもすごい精神力だ。あかねが河村が死んだ時点で話せば?と思ったけど、礼菜のためか。河村とあかねが悪の元凶だ。