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ドラマの感想など

【ネタバレ】大殺陣

1964年 日本

 

あらすじ

四代将軍・家綱の世、大老・酒井雅楽頭は甲府宰相・綱重を五代将軍に推すことによって政道をわがものにしようと企んでいた。この陰謀を破壊せんと軍学者山鹿素行の下に結束した、十人の暗殺者の凄絶な争いを描いた異色時代劇。

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2020.10.22 BSシネマ録画。

タイトルは「だいさつじん」。「澪つくし」放送直前にCMが流れて、里見浩太朗さん、平幹二朗さん…でへぇ~と思ったんだけど、大友柳太朗さんの名前に若い頃が観たい!と録画してました。「おしん」の希望の師匠、「北の国から」の正吉の祖父・杵次役でおなじみの大友さんは剣劇スターだったそうですが、その頃は知らず…この頃でももうベテランの感じかな?

 

四代将軍・家綱の世…字幕があっても難しい。あんまり時代劇を見たことなかった。オープニングで延々と名前が読み上げられる中、繰り広げられるチャンバラ。

 

神保平四郎が里見浩太朗さん。この映画を録画した時は「あぐり」の再放送をやるなんて思ってなかったから偶然。わっかいなー!! でもやっぱり声で分かるね。

 

平四郎の友人・中島外記をかくまったがために、追われる身になってしまい、妻の加代は斬り殺された。平四郎は浅利又之進(平幹二朗さん)という旗本にかくまわれた。

 

翌朝屋敷を出た平四郎は、中島の味方の山鹿みやに案内され高台から通りを見ると斬り殺された加代の遺体にむしろがかけられ(顔がでている)周りには追っ手がウロウロしているのを見せられた。

 

みやは平四郎を自分達の一党に引き入れようとし、星野友之丞(大坂志郎さん)に引き合わせた。友之丞の妻・たよは赤木春恵さん。子沢山。平四郎を友之丞に預けると、仲間の岡部を捜し見つけ出したが、みやに抱きつく→無表情のみやの顔アップ→布団にいる岡部とみや。えっ!

 

岡部は別所隼人(河原崎長一郎さん)に寝返りを持ちかけ、その話をみやに聞かれ、平四郎が斬り殺した。知ってる俳優と役名を照らし合わせてかろうじて話を追えてる感じで、これが全員知らない人だと誰が誰だか。

 

みやは今は坊主になった日下仙之助を仲間に誘うが、襲われた。こんなんばっか!! そんな人間を仲間にするな!

 

北条氏長役の大木実さんは「天までとどけ」の六助さん。元弟子の山鹿素行が謀反の首謀者と知り、素行に会いに行った。みやは山鹿素行の姪。素行は綱重暗殺を企て仲間に計画を話した。…これで合ってる!?

 

諸悪の根源の酒井忠清が大友柳太朗さん。

 

明日決行という日。平四郎に話しかけたみやが心の内を打ち明け泣いた。暴行を受けた被害者が「ばかな女でした」だもんね 。友之丞は暗殺の指揮を任され後を案じて妻子全員に手をかけた。決行当日。またも襲いかかってきた日下はみやに斬りかかられ、みやの首を絞めて殺した。生臭坊主め!

 

大名行列の前に裸馬の大群が向かってきて、綱重の駕籠が道を逸れて町に入ったところを狙って斬りまくる。圧倒的に綱重側の人数が多い。それにしたって規模がすごい。白黒でよかった。カラーだと生々し過ぎたと思う。

 

暗殺者一党は次々倒されたが、綱重は無事だった。酒井はすぐ駆けつけ、ここは不浄の地ゆえすぐに旅立ちましょうと言った。

 

平四郎が無惨な姿になっているのを浅利が見つけた。平四郎が持っていた折れた刀で斬りかかり、ついに自分の刀で綱重を斬った。

 

綱重は戸板で運ばれていった。酒井は「これで終わりだ。わしが天下もわしが世もこれで終わりだ」と呆然。綱重の隣には氏長の遺体も並ぶ。酒井は綱重を抱き起すと駕籠に乗せ「甲府公は死んではおらん。ご無事なのだ。死んではおらん」「早くお行列につけ」と周りの家臣達に繰り返し叫んだ。(終)

 

大友柳太郎さんはおじいさんの姿しか知らないからすごく堂々とした体躯に驚く。そして馬も乗りこなしていた。一番に名前の出る里見浩太朗主演と思いきや、群像劇っぽく、私の印象だと案外全編にいるのは北条氏長だった。計画した山鹿素行が生き残るとはねえ。山鹿みやはセクシー要員? こういうのいらねー。