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ドラマの感想など

【ネタバレ】ありがとう(第1シリーズ)#24

TBS 1970年9月10日

 

あらすじ

進矢(石坂浩二)と玉造(伊志井寛)が松平雪乃の父に招待されて、ソワソワしたのは進矢ではなく、玉造と光(水前寺清子)だった。二人とも期せずして、進矢と雪乃(佐良直美)の縁談の為だと思った。しかし当日、光と次代(沢田雅美)はパトロール上野駅でバラバラ死体を詰め込んだスーツケースを拾うはめになった。若い二人はゲェーッとなったが、その事件の為進矢は家へ帰れなくなり、松平家には玉造が一人、クリーニングしたばかりの夏服で出掛けて行った。

ありがとうの歌

ありがとうの歌

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2024.10.10 BS12録画。

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作:平岩弓枝

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四方光(よもひかる):水前寺清子

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段進矢(だんしんや):石坂浩二

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四方勝(よもかつ):山岡久乃

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鶴田清子:奈良岡朋子

父・幾平:加藤嘉

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松田喬:福田豊

鶴田和江:日高ゆりえ

鶴田文夫:山崎猛

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杉本比奈子:長山藍子

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杉本公一:児玉清

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洞外次代(どうがいつぎよ):沢田雅美

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洞外大介:中村俊一

妻・きく:初井言栄

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正司良二:岡本信人

洞外三千介:宇佐美豊

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山根主任:下川辰平

石田:田村保

クリーニング屋:笠井一彦

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山野進

中川:新井保男

石川千代(保姆):深谷みさお

久世龍之介

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九玉造(いちぢくたまぞう):伊志井寛

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九静香(いちぢくしづか):乙羽信子

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堀江香子(ほりえきょうこ):和泉雅子

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プロデューサー:石井ふく子

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演出:川俣公明

 

九保育園

進矢に雪乃の父から電話があった。園長が雪乃の婿にという話ではないかと言っても、進矢は笑って流すが、勝は驚く。

 

九保育園

相変わらず激狭の園庭で子供たちが遊んでいる。

 

炊事場にいる勝に今年の夏は短かったと言う良二。静香が入ってきて、クリーニング屋のゲンさんが来てないか勝に聞いた。園長も雪乃の父に招待されているため、クリーニングに出していたシャツが必要になった。何の用か気にする静香に何だろうね?と濁す勝。静香は進矢の母がお茶漬け屋で働いていることを注意されるのでは?と思っていた。警官になるときも身辺調査がうるさかったらしい。

 

クリーニング屋さんが旦那と若旦那のシャツだと持ってきた。このクリーニング屋さん、1話以来の登場。

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上野警察署

今の時期は家出人が増えるという話を光と次代がしていると山根主任が入ってきた。山城校長に見なれると、この頃、本当にパツンパツンだ。

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九保育園

子供達と「チューリップ」を歌う良二。園長も温かく見守る。あれ、史代先生は、まだ出産してなかったんだっけ!?

 

園長の部屋

園長は今夜、7時に日本橋の店で待ち合わせ。静香は何の用かとしつこく聞く。心霊者じゃないから分からんと答える園長。勝が静岡から電報が来たと知らせた。男児誕生。母子共にすこぶる元気。園長の男子誕生にお手柄、お手柄という言葉に引っかかる静香。勝は園長が名付け親なのだからいい名前を考えるように言う。園長は男の子の名前は候補作があったが、どれもしっくりこないと腕を組み、考え込む。

 

茶店

トロールに来ていた光と次代は鶴長さんと進矢がいるのに気づいたが、声をかけずに店を出た。大阪に行っている衛から鶴長さんを心配する手紙をもらっていて、話を聞いても、はっきりしたことは言わなかった。店から出た進矢に声をかけたのは休みの香子で鶴長さんが元気がないことを気にしていた。

 

トロール中、次代が実家の質屋に文夫が衛の背広や鶴長さんの着物を質入れしたことを光に話した。大介は鶴長さんの近所の植木屋に文夫が職についていないことを聞き出していた。次代たちの座るベンチの脇に大きなスーツケースが置かれていた。

 

豆せん

出かけていた香子は中華饅頭をお土産に帰ってきたが、3時間10分家を空けていたと責める比奈子。寮に入る打ち合わせに出かけていた香子に比奈子は警視総監あてに寮に入れるなと手紙を書いたと言う。しかし、香子は都内に実家のある者は遠慮してくれと断られていた。比奈子はホッと一安心。当分、ここに置いてもらいます。お世話になりますと香子は頭を下げた。

 

スーツケースを駅員?鉄道警察?に知らせた光たち。鉄道警察官が重いスーツケースを移動させると赤いシミが…

 

園長の部屋

いつか九保育園に雨宿りに来た松田が園長を訪ねた。

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松田は名古屋で出張があり、静岡に寄って史代の赤ちゃんを見てきた。目方は3320g。今までに2度お見舞いに行っていたと白状した松田は、史代に求婚してはいけないでしょうかと聞いた。前の女房を亡くして10か月しか経っておらず、不謹慎だと思うが、あんな無心な坊やに父親がいないのが解せない。

 

園長は今後、松田と史代の間に子供が生まれた時のことなどを話すが、松田は、赤ん坊を見た時に「あの子は僕の子だ」と確信した。史代にはすでに求婚して、これから毎週静岡に通うつもりだと言う。園長は史代と2人で名前を考えて欲しいと頼んだ。

 

お互いに伴侶を亡くした者同士、どうなんだろね〜!?

 

四方家

光はバラバラ死体を目撃し、げっそり。

 

洞外家

次代も上野駅で首なしのバラバラ死体を見つけたことを家族に話した。被害者は22〜23の男。きくは話を聞いただけで真っ青になっていた。三千介も次代にトイレに付き合ってよと密かに恐怖を感じていた。

 

園長の部屋

進矢が事件の担当になり、雪乃との食事会には園長だけ行くことにした。

 

鶴田家

鶴長さんが帰ると鶴長さんの父・幾平が来ていた。おお〜、加藤嘉さん! 和江の通帳から全額お金をおろそうとしている男がいると電話が入り、風体から文夫であると思った幾平は電話口に出してもらった。文夫は母さんに頼まれたと言うが、もちろん信じず、突っぱねた。

 

和江は私のお金なんだから好きにさせたらよかったのにと言い、お金もなく、悪いことをしたらあなたのせいと幾平を責めた。なんなのさ、この女。

 

豆せん

公一は“恐怖の幻覚剤LSD”という新聞記事を読んでいた。強烈な幻覚症状でヒッピーから広がった。比奈子は香子が麻薬捜査に加わることはないのかと心配する。

 

上野駅待合室

バラバラ殺人事件特別捜査本部

 

進矢は被害者が麻薬常習者であった可能性が高いという情報を得た。

 

四方家

服の整理をしていた光は、せっかく縫った浴衣も着る機会がなさそうだと勝に言う。進矢さんは仕事が忙しそうだと勝が言うと、男はいいよね〜、仕事だって言えば済んじゃうと憎まれ口をたたく光。死体を見てまだ気持ち悪がる光に戦争中は嫌になるほど見たと言える勝が強い。2代目警察官は臆病だね〜と笑い飛ばす。

 

人のいる気配がし、恐る恐るドアを開けると静香だった。あ〜、面白い。園長がまだ帰らない。

 

鶴田家

文夫の行動に私がついていながらと謝る鶴長さん。和江は文夫の身ばかり心配している。賭け事をしているならいくら金があっても足りないだろうという幾平。

 

カウンターバーで一人飲んでいた文夫は競輪場で見かけたという男に声をかけられ、もう一人加わり、一緒に飲もうと誘われ、誘いに乗った。

 

園長の部屋

進矢を雪乃の婿にという話だったと園長が言うと、静香は婿養子に反対する。雪乃は一人娘。光は養子なんてカッコ悪いと茶々を入れ、勝に怒られる。光は進矢をいかもの食いとも言う。

 

如何物食い…普通の人が食べないものを好む。

 

何気に失礼すぎるんだよな。ヤケクソになって歌い出す。

 

カウンターで突っ伏して寝てしまった文夫を家に送るよとニヤニヤしている男たち。(つづく)

 

ほのぼのしたホームドラマと思いきや、バラバラ死体だのLSDだの物騒だね。あんなにかっこいい鶴長さんがここのところ沈んだ表情ばかりで早く文夫問題が解決して欲しいよ。