1963年 イギリス
あらすじ
エリザベス・テイラー、リチャード・バートンはじめ名優が共演する傑作群像劇。ロンドンの空港のVIPラウンジ。濃霧で出発が延期された乗客たち、恋人と駆け落ちしようとする富豪夫人、妻の思いを手紙で知った夫、脱税のため国外へ出ようとする映画プロデューサーと女優、経営に行き詰まった実業家と秘書…、さまざまな人間模様を描く。公爵夫人をコミカルに演じたマーガレット・ラザフォードがアカデミー助演女優賞に輝いた。
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2021.3.22 BSプレミアムシネマ録画。
先日、エリザベス・テイラーがエイミー役だった「若草物語」を観たばかり。
それから14年後、31歳の頃の作品。
空港。マックス・ブーダという映画監督やブライトン公爵夫人などさまざまな人が行き交う。プライベートヘリで空港に到着した実業家のポール・アンドロスと妻・フランセス。フランセスがエリザベス・テイラー。空港でポールがマーク・シャンセルという男に声をかけた。フランシスは眠りたいと言ってその場を去った。
レス・マングラムという会社社長についている秘書のミス・ミードはマギー・スミス! 「ダウントン・アビー」のお祖母様あるいは「天使にラブ・ソングを…」の修道院長。若いけど、面影ある。映画デビュー作。
ポールはこれから仕事、フランセスは一人搭乗券を持って別れた。マークとフランセスは愛人関係。マークは隠れたつもりがポールに見つかってしまった。2人でいるところをマークの知り合いのコバーンに見られたが、2人はこれから駆け落ちする予定。
マングラムの会社は買収の危機にあり、小切手を切るという話になっていた。
霧で飛行機の出発が1時間遅れることになった。マークとフランセスはラウンジに行った。ブーダと恋人で女優のグリッティやマングラム、ブライトン公爵夫人がそれぞれ過ごしていた。
フランセスは家にポール宛ての置き手紙を残したため、メイドに破ってもらおうと電話をしたが、電話に出たのがポールであわてて電話を切った。
食堂に移動したマークとフランセス。そこにポールが来て、マークに背を向け、フランセスに悪い冗談だと話しかけるが、ニューヨーク行きの飛行機が出ることになり、そのゲートを出たら殺すぞというポールの声を振り切ってゲートをくぐった。
飛行機に乗ったブライトン公爵夫人は飛行機は初めて!? 隣の黒人男性があれこれ世話を焼いた。
しかし、着席したところでまたしても霧で飛行不能となり、みんな飛行機から降ろされた。空港はホテルを用意してくれた。
ブーダは何としても12時までにイギリスを出たいと思っていた。そうでなければ100万ドルを取られるという。イギリスから税金を払わなくていいスイスに移住予定。
出発カウンターから呼び出されたマーク。そこにはポールがいて、フランセスと接触しない代わりに1万ポンドの追放料を出すと言ったが、マークはフランセスを心から愛してると言って応じなかった。
それぞれホテルの部屋へ。公爵夫人は509号室。フランセスは最上階の特別室。マークは410号室のシングルルーム。マークはウイスキーを持ってフランセスの部屋を訪れた。マークはジゴロで働くのが嫌いなギャンブラー。フランセスが家から何も金目のものを持ってきていないと知り、マーク焦る。しかし、フランセスが父の遺産の30万ポンドあると教えると、からかうな!と怒った。え、マークやべー奴!? しかし2人はラブラブ。
ラウンジ。フランセスの部屋を出たマークは賭け事をしていたコバーンを見つけて近づく。
ブーダは節税のため、グリッティとの結婚を決めた。
マングラムはニューヨークと連絡を取り合う。支払い能力がない小切手を切るのは重罪と知りつつ切るしかなかった。そのことはミス・ミードも知っている。
フランセスの部屋にはポールが来て、マークのことを聞いた。マークとは体の関係はないというフランセスの言葉をポールは信じようとしない。なんでも買い与えたのにと言い、段々激昂してきた。マークとの子供は作らせない!と体を押さえつけようとし、鏡にフランセスの左手がぶつかり、鏡にヒビが入って、フランセスの左手首から血が流れた。
冷静になったのかポールはフランセスの手首に布を巻き、医師を呼んだ。落ち着いてマークが持ってきたウイスキーを飲んでいるとマークが来た。妻に別れを言いに来たと言い残し、部屋を出ていった。フランセスはケガのことはマークに話さなかった。
ラウンジで飲むマングラムとミス・ミード。ミス・ミードはポールを見かけて、彼も若き成功者だと言うが、マングラムは豪華船と泥舟だと自虐した。ラウンジにはマングラムの恋人のミリアムが会いに来たので、ミス・ミードは帰ることにした。
しかし、ミス・ミードはマングラムを想い、思い切ってポールに話しかけた。話を聞いたポールは小切手を切ってくれると言う。ミス・ミードは恐れ多く思いながら受け取り、立ち去った。
部屋でイチャつくマングラムとミリアム。ミス・ミードが小切手を渡すと、大喜びしてミス・ミードを抱っこして一回転した。すっかり仕事モードになり、ミリアムの存在を忘れ、ミリアムは怒って部屋から出て行った。
公爵夫人はラウンジのソファで眠り込んでいて、ホテルマンに起こされた。フロリダに行くなんてうらやましいと言うと、故郷がいいと公爵夫人は言った。
翌朝。ホテルから空港へ向かう車に乗る直前。ポールからの手紙を渡されたフランセス。
空港では、ブーダとグリッティの結婚に大勢の記者が集まっていた。それを見ていた公爵夫人。ブーダは公爵夫人の住むサックスミード・ハウスを次の映画に使いたいと言い出し、1日300ポンドで使いたいと言う。維持費ができた公爵夫人は飛行機に乗らなかった。
マングラムはミス・ミードと別れ際、キスをした。「昨日からこうしたかったんだ」。ミス・ミードは恥ずかしそうに微笑んだ。
フランセスはポールがそのまま帰らずいたのを見つけた。ようやく君を心から愛していたと告白したポール。ヨレヨレのポールを痛々しそうに見ていたフランセスはマークの元に戻るとポールの手紙を読んだ。自殺をほのめかすもので、フランセスは一緒に行けないとマークと別れた。
空港内でぼんやり立ち尽くすポールを見つけたフランセスは家に帰りたいと言った。フランセスは結婚して13年、物を与えるけど愛されていないと感じていたけど、ようやく愛情表現が下手な人だと気付いた。2人へ家に向かう車に乗った。(終)
最初はいろんな人がいっぺんに出てくるので何がなにやらと思ってしまった。マークとくっつかなくてよかったあー。顔はいいし優しいけど、生活力はなさそう。ミス・ミードがかわいかった。
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