【ネタバレ】西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官(11)

2010年4月10日　テレ朝

あらすじ

鉄道捜査官・乃里子の活躍を描くシリーズ。姉夫婦を迎えに東京駅へ来たという美矢子（佐藤藍子）から、丸の内改札口の行き方を聞かれた乃里子（沢口靖子）は、美矢子を改札口まで案内する。が、その美矢子の兄・高見沢（清水昭博）が改札口で突然倒れ息を引き取った。他殺の可能性もあることから、乃里子らは捜査に乗り出すが…。

富士・箱根殺人ルート【電子書籍】[ 西村京太郎 ]

土曜ワイド劇場 西村京太郎サスペンス　鉄道捜査官・死体は遠い改札口を目指す！？線路途中に“終着駅”銚子～九十九里～鴨川房総縦断８路線ダイヤトリック←本当のタイトルはこれ。

2021.4.2 BS朝日。「澪つくし」再放送の最終回後あたりにやってたので録画してました。沢口靖子さん主演で銚子が出てくるというので見たかったんです。

地井武男さん演じるが倉田が上司。姉夫婦の迎えに来た美矢子が丸の内改札口の行き方を聞いてきた。義兄・高見沢と駅で会えたが、目の前で倒れ、救急車で搬送中に息を引き取った。

飲食チェーン「デリクス」商事の社長、高見沢は妻で美矢子の姉・冴子と千葉にカフェを出すため、いろんなところを観光&視察していた。

美矢子と乃里子、立花で銚子へ。きゃー、かをるさんが銚子電鉄に乗ってる〜。銚子駅、銚子港、醤油工場、屏風ヶ浦…そういえば、このドラマで乃里子は「とかわ」と言っていた。外川は、とがわじゃなくてとかわなの？

そのあと、すぐいろんなところに行ってしまったから銚子電鉄は一瞬だった。でも路線図は出たし、かをるさん(違)がナレーションで説明してくれました。冴子は養老渓谷で遺体で見つかった。

美矢子が優しい人だと言っていた高見沢だが、会社の人間は病的に嫉妬深く冴子に暴力を振るっていたと証言した。二人の無理心中ということで決着しそうだったが、倉田も乃里子もスッキリしない点が多かった。

高見沢が最近書いたという遺言書は高見沢の甥の広田に全財産を相続すると書かれていた。高見沢と対立していた広田に全財産というのもおかしいし、姉の冴子のことが一言も書かれていないことを疑問に思い美矢子が問いただすが、弁護士の春川も一緒になって、中傷は許さないと突っぱねた。

美矢子は、科捜研に筆跡鑑定してもらいたいと乃里子たちに言いにきたが、事件化してないので無理だということになった。沢口さんの前で科捜研、科捜研って。

美矢子がマンション前で襲われたが、幸い傷が浅く助かった。美矢子を襲ったのは、広田！？　広田新社長と背格好が似ている皆川が怪しい。広田役の大浦龍宇一さんと皆川役の榊英雄さん。確かに似てるかも。榊さん、若いな〜と思ったけど、ゴーバスターズの前々年か。黒木司令官とは全く違う女癖の悪い男。

春川弁護士と倉田には因縁があった。以前、倉田が逮捕した犯人を無罪にされ、警視庁捜査一課から鉄道捜査官に配転された。倉田は春川に会いに行き、徹底的に追い回してあなたの非を暴いてみせると言った。

殊勝な態度の春川は広田に多額の報酬につられ、遺言書の偽造を認めた。しかし、高見沢夫妻の殺人への関与は否定した。春川は弁護士資格を抹消して事務所は息子に譲ると倉田に頭を下げた。

広田は勝浦刑務所で取り調べを受けたが、黙秘した。美矢子は退院し、マンションを解約し、高見沢夫妻が住んでいた実家へ戻ることになった。実家には皆川がいて暴行されそうになったが、倉田とも顔見知りの小料理屋の女将が居合せ、撃退した。なぜか警察にも誰にも言わないで！という美矢子だったが、山村紅葉さん演じる女将は倉田と乃里子にしゃべった。

乃里子が皆川に弱みを握られてる！？　冴子を殺したのは皆川。乃里子が毒殺したのが高見沢。二人だけの犯行ではなく、黒幕がいるとにらんだ。

冴子が殺された養老渓谷にいる美矢子と皆川。そこに現れた乃里子。冴子と美矢子は実の姉妹ではない。美矢子は冴子の父の妹の子。実母が産まれてすぐ亡くなったので、冴子の両親が引き取った。

高見沢は美矢子の元恋人…えぇ！？　すごくおじさんに見えるけどな。姉妹仲が悪く、冴子に寝取られた。美矢子がマンション前で襲われたのも自作自演。そこになぜか春川も現場に。春川の目的は広田を陥れること。そして、美矢子とできていた。えっ！　美矢子はおじさん好きか！？　春川と美矢子が共謀して皆川を殺そうとしていたが、立花達が踏み込んで逮捕。

春川は美矢子を心から愛していたため弁護士資格を失っても犯行に及んだ。うえぇ〜、そうなの！？　倉田は広田の誤認逮捕の責任を取り辞任。シリーズものの重要な転換点だっさのね。乃里子は涙を浮かべて、倉田に挨拶をした。(終)

地井さんは「はね駒」でも、りんの頼もしい上司だったな〜。銚子駅も立派になって、と思ったけど、数年前にまた新しい駅舎になったらしい。高神村の事件の前に集合した愛宕山にあるのが地球の丸く見える丘展望館なのかな！？　

事件そのものはさわやかに登場した美矢子がおじさん好きの姉憎しの女で意外過ぎた。広田は怪しく見えて、春川にはめられただけ。このシリーズ初めて見たのに、え、倉田さん辞めちゃうの！？と寂しく思うほどいい上司でした。

小林稔侍さんも制服着た鉄道捜査官っぽいやつやってなかったっけ？と思ったら、あちらは鉄道警察官でした。鉄道捜査官自体が架空の捜査部署だって。懐かしく「澪つくし」を思い出すと同時に思いがけず「はね駒」も思い出しました。