徒然好きなもの

ドラマの感想など

【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (22)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

マチ子(田中裕子)たちの学校の始業式の日。保護者として参加しようと着飾るマリ子(熊谷真実)だったが、ひょんなことから留守番することに。久しぶりに時間がとれたマリ子は、トミ子(村田みゆき)に手紙を書く。手紙に、ヨウ子(平塚磨紀)の元気がないことを書いていると、ウグイスの鳴き真似をしながら植木屋の息子・栄一(江戸家小猫)が訪ねてきた。その色々な鳴き真似を見ているうちにマリ子はあることをひらめいて…。

4月に入っていよいよ今日から新学期です。

 

マチ子は編入する学校の制服に着替えていた。マリ子も赤い晴れ着姿。マチ子は山際高女3年生に編入。名目上はマチ子の保護者のマリ子だが、乗り換えもたくさんあるから始業式が終わるまで勝手に帰っちゃいけんよとマチ子に釘を刺されるマリ子。

 

人形を抱いたままのヨウ子だが、学校に着いたらはるに渡すと話がついていた。ヨウ子はマチ子の6学年下の小学3年生かな。人形を一人きりにしておくのがかわいそうだというヨウ子。出かける前に家族みんなでお父様にお祈り。

 

玄関を出るとウメもよそ行きの着物を着てきた。ヨウ子の入学式に行くという。

ウメ「根岸小学校っていったらあんた下町の学習院っていってね、こりゃ結構な学校でさ」

ウメがついてくると聞き、はるは戸惑う。

 

ウメ「いやね、あのこれまでだって私はお宮参りだって何だって、みんな人さんのをね指くわえて、こうやって見てるだけなんだもの。奥さん、お願いしますよ。今日はひとつ私もかわいそうだと思ってね、つれてってくださいましな」

コメディとして描かれてるけど、さよさんは万事こうやって嫌味言われてたんじゃとかつい思っちゃうね。はるはそういう事情ならとウメと一緒に行こうとした。

 

そこに来たのは花江。ヨウ子にははるがついていくから、花江がマチ子についていくのだと言う。

花江「保証人も岩村がなっておりますし、せめてこれぐらいのことをさせていただかなければ、私の義姉としての務めが果たせません。これだけはお任せくださいませんと立場がございませんもの」

 

はるはマリ子に留守番を言い渡した。

マリ子「そういうわけで博多を出発以来、今日初めてのんびりできる時間が取れ、こうしてトミ子さんにもお手紙をしたためています。東京は親切で面白い人たちに会えてマチ子も私も目下、大変気に入っていますが、いろいろな人に会い過ぎたせいかヨウ子が今のところちょっと元気がないのが気になります。多分、刺激が強すぎたのでしょう。でも長女として戸主として私が十分に気を付けてやるつもりですからご心配なく」

 

回想

トミ子「東京行きんしゃい。あんたのためにはそれが一番たい。うちはお母さんを尊敬するよ。そのかわり石にかじりついてでも立派な女流画家にならんといけんよ。つらいことがあったらここば思い出してうちの名ば呼びんしゃい。あんたが困ることがあったら親が何て言おうといつでん飛んでいくけん」

マリ子「ありがとう、トミ子さん」

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東京行きを初めてトミ子に話した時だったかな。

 

マリ子「さて憧れの美術学校ですけれど、もちろん今年は間に合うはずもなく、もう少し今の暮らしに慣れてきたら美術館を見学し母がよい先生を探してくれると申しますのでその方はすべて任せてあります。今寂しいことといえばすぐそばに海が見えないこととトミ子さんがいないことです」

 

外でウグイスの声が聞こえ、この家に梅の木が生えているかと見にいくと植辰の息子・栄一が来ていた。あまりに貧弱な庭だからお好みの木でもあったら植えて差し上げてと大造から注文を伺ってこいと言われてきていた。

 

マリ子がウグイスの声が聞こえたというと、栄一が目の前でウグイスの鳴き真似をした。カラス、小鳥、フクロウ、ハトの鳴き真似を次々してみせた。

 

栄一「おやじがね本業が植木屋ですけど器用でこういうまねをやるんですよ。それでね、僕もいつの間にか覚えちゃったってわけで。まあ人様に喜んでもらうのは好きな方だから」

マリ子「じゃニワトリできる?」

仕事が終わったらヨウ子に見せてほしいとお願いした。こうやって本業披露してたとは。

 

そしてその晩

 

・ニワトリのオスのやつが夜明けに時を告げるとこ

・元気のいいやつがけんかするとこ

・ヒヨコ

・メスのやつがタマゴ産むとこ

と一通りニワトリネタをするが、ヨウ子にニワトリネタだけを何度もせがまれた。

 

哀れ植辰のせがれはこの晩、何十回、時を告げては卵を産まされたことでしょうか。

 

マリ子は栄一にお礼を言って帰した。

 

「一難去ってまた一難」というほどの災難ではないにせよ、ここにまた一人、元気のなくなったお代わりがいました。

 

マリ子が台所担当、マチ子が布団を敷くことになっていたが、マチ子は机に向かってぼんやりしていた。福岡の入学式ではガラスを3枚も割ったことがあるマチ子にまた何かやらかしたのか聞くと、「上品すぎるとよ、みんなが」と畳に仰向けになった。

 

マチ子「お上品すぎるとよ。しゃべることもすることも」

マリ子は笑い飛ばす。

マチ子「みんなバタバタ歩かんし『何々あそばせ』って言うとやもん」

 

東京の女学校でマチ子は生まれて初めてコンプレックスという感情に遭遇したのです。

 

マリ子はお母様がきちんとした標準語を使いなさいと言ってたでしょうと言った。マリ子が姉さんぶって布団を敷こうとすると、マチ子が自ら布団を敷き始めた。

 

女学校3年というと、もうあぐりは結婚してたかな。そう考えるとすごい。

【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (26)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

速水(髙嶋政宏)が家に来て英語を教えてくれることになって、急いで家の掃除をする純子(山口智子)。速水を交えて食卓を囲み、速水にアメリカに戻ったら何をするつもりかと聞くと、カメラマンになりたい、と言う。英語の勉強が終わり、静尾(押谷かおり)たちを送って帰る速水になぜかいらつく純子。探していた速水の祖父の墓が見つかり、それを静尾が案内すると、それが面白くない純子は、今夜は家が使えないとうそをついて…。

純子は帰ってくるなり、玄関の脱ぎ散らかしたげたや草履を片づけ、家の中でバットを手作りの木彫り(!)していた昭や雄太が出した木くずを外に掃き出した。

 

純子「もう~ワヤにして」…散らかして、みたいな?

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秀平が家に来ると言い、「汚うしてたら笑われてしまうやん」とひとりバタバタしている。布団で寝ていた陽一郎も体を起こし、あきには急に「速水さんのご膳あるやろね?」と言って慌てさせた。

 

秀平「こんにちは」

純子「速水さん、来はった。どうぞ!」

陽一郎は純子の様子を笑って見ていた。

 

英語教室の前に夕食。

恭子「速水さんはアメリカではどんなもん食べてはったんですか?」

秀平「アメリカで? 毎日肉と豆、玉ねぎとジャガイモ」

昭「毎日肉?」

秀平「そのかわり靴の底みたいに硬いやつね」

昭「靴の底でもええから肉食べてみたいな~」

 

陽一郎が秀平にアメリカに帰ったら何をするつもりか聞くと、秀平はカメラマンになりたいと話した。お金を貯めて写真の学校に入るか誰かの弟子になって勉強しようと思ってる。世の中の真実を見つめる力が写真にはある。

 

純子はこの先どうするのか何も考えてないのはうちだけというと、恭子は宝塚、昭は野球の選手とそれぞれ夢を語る。雄太は分かんねえと答え、純子はうちと一緒だと笑う。

 

金太郎たちが川で魚を獲っていると、つり橋を小百合が通りかかった。昭の家で速水に英語を習うという。静尾と小百合は姉妹だったんだねえ。髪型とか似た感じ。

 

速水秀平の英語教室

秀平「ハウ アー ユー?」

純子・静尾・小百合「アイム ファイン サンキュー。ハウ アー ユー?」

秀平「アイム ファイン トゥー」

あきがお茶を出し、繰り返し。

 

陽一郎の布団のそばにいる昭と雄太。一緒に英語を習えばいいのにと言われても「チンプンカンプンで全然分かんないよ」と雄太。

陽一郎「フフッ、外国語の一つや二つ覚えんとあかんような時代が来るぞ」

昭「頭痛うなるわ」

 

小野家を覗いている金太郎

純子「ハウ ドゥ ユー ドゥ? マイ ネーム イズ ジュンコ オノ。アイム プリーズド トゥ ミート ユー」

金太郎「マヨネーズ?」

 

牛山家。金太郎が田丸に英語を習いたいと言いだしたと聞き、驚くもも。

うめの娘がきんとかき。きんの娘がもも。ももの息子が金太郎。かきの息子が田丸。ももと田丸はいとこ。で、いいんだよね? 出て行ったという田丸の妻はさぞ居心地悪かったろうと思います。

 

田丸が知ってる英語は「サンキュー」のみ。

きん「おばあちゃんも知っとらよ」

金太郎「ほんまか?」

きん「グッツバイやろ。そいからカメカメ エブリポイ」

かき「ああ、ああ、ラジオでやりよるやつやらよ」

きん「何の意味か分からんけどよ。フフフフフ」

 

金太郎は英語教室を覗いて自分のことを「マヨネーズ 金太郎」と言うのだと家族に教えた。マヨネーズ=私の名前はという意味だと言い、一人一人マヨネーズをつけて言った。

うめ「後でカンの虫の薬のまいといた方がええのちゃうんか?」

 

英語教室は終わり、静尾たちが帰ろうとしていた。

秀平「じゃあ僕、静尾さんを送って帰る」

小百合も一緒だから送ってもらわなくてもいいという静尾に、危ないと思ってるわけじゃないけど送らないと気が済まないと秀平が言った。13か14の時、同じ歳のガールフレンドが出来てデートし、映画を観てそのまま送らずに帰したら、翌日、ガールフレンドの母親に家まで送り届けてもくれないような男の子とはつきあわせるわけにはいかないと言われた。

 

どんな子だったか静尾に聞かれると、アイリッシュの栗色の髪の毛をしたかわいい子だったと話した。「日本の男性はいつ目覚めてくれるんやろね」と感激した様子の静尾。3人で帰っていった純子に面白くない様子で家事もガチャガチャ。

 

興園寺家。竜神村に使いに行っていた純子が帰ってきた。純子が不在の間に静尾が来て、秀平のおじいちゃんのお墓が眠り谷ではなく、有田郡の巡り田であることが判明。静尾が案内すると言って二人で墓参りに行ってると知った純子はショック。秀平は父の遺髪をお墓に供えた。

お、「澪つくし」の久兵衛たちが住んでた湯浅の近くだ。

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ぼんやりしていた純子は帳簿の計算が間違えていることを清彦に指摘された。清彦=生瀬さん声は全然変わりないなー。秀平と静尾が帰ってきた。純子は興園寺家を出て行く静尾を追いかけ、「秀平さんのおじいちゃんのお墓のこと、何でうちに教えてくれへんかったの」と聞いた。純子がお使いに行っていたからだと静尾が答えても、何で一緒に行ったの? 今日でなくても…と追いすがった。

 

一刻も早くいきたいと言ったのは秀平で、静尾は道案内。「あかんかった?」と聞く静尾は結構優しいと思う。英語教室で会おうという静尾に父の調子が悪いと言ってしまう純子。静尾はじゃあうちに来てもらうと興園寺家に戻っていった。親しそうに話す様子を陰から見ていた純子。

 

これはねえ…これはちょっと…。これはないんじゃないでしょうか? ねえ純子さん。

 

画面には「次回は29日(金)放送予定」と出て、これはねえ…これはちょっと…。これはないんじゃないでしょうか? ねえNHKさん。と言いたくなりました。

切実に毎日1話ずつでも休止しない枠を当ててほしいものです。じゃなかったら週一で1時間半まとめ放送するとか。この状態で待つのは辛い。

【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (25)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

新学期。純子(山口智子)は雄太(高岡俊広)に新しい鉛筆を渡し、昭(岩芝公治)にも同じく新しい鉛筆を渡す。登校すると、金太郎(新田勉)からいじめられる女子を助ける雄太。雄太は満州で陽一郎(川津祐介)から数学と国語を教わっていて、先生の国語の質問にもクラスで唯一答える。その夜陽一郎は皆の前で、あらためて雄太を養子にしたいと言う。あくる日、興園寺家で純子が仕事をしていると、静尾(押谷かおり)が来て…。

新学期の朝。恭子は学校に行き、昭と雄太は宿題をしていた。子供たちを微笑ましく見ていた陽一郎は新聞の求人広告を見ている。そうそう、雄太は坊主頭になってました。今までのはカツラだったんだね。

 

あき「さあさあそろそろあんたらも学校行かんと」

昭「大丈夫。お母ちゃんが学校行かんかったら始業の鐘、鳴らんもん」

陽一郎「ハハハハ」

 

純子は雄太を呼んでお祝いとして新しい鉛筆を渡した。「なあ僕のは?」という昭にいったんはないと言っていた純子も昭に新しい鉛筆を渡す。

純子「優しいなあ、お姉ちゃんは」

昭「優しい、優しい! お姉ちゃん、ほんま優しいわ!」

 

9月1日 新学期。林雄太も今日からは昭と一緒にすぐ隣の小学校に通うのであります。

 

小百合のげた箱に大きなカエルが入っていた。金太郎が入れたもので、嫌がる小百合にカエルを近づける。昭が小百合をかばい、雄太が外にカエルを投げた。金太郎は雄太にげた箱ないぞと言いつつ「ああ、おもろかった」と言ってその場を去った。金太郎は全面的にいい奴ではないんだろうなー。「あぐり」の尚久みたいに。

 

雄太は竹中先生、久助と教室に入って来てみんなに紹介された。

 

久助「さあ校長先生からお願いがあります。この林雄太君はみんなも知ってるいるとおり、今年の夏、小野昭君とのお父さんと大変な苦労の末、満州から引き揚げてきました。お父さんを早くに亡くされ、お母さんも今まだどこにおられるか分かりません。そんなことで今は小野昭君のうちに一緒に暮らしています。みんな是非とも仲良くしてあげてください。校長先生からのお願いはこれでおしまい」

今の時代だと個人情報ペラペラしゃべらないで~となるのかな。私も小学生くらいの時に家族構成とかみんなの前で発表した覚えがあるな。

 

先生が黒板に書く。

二學期の目標

鶏口トナルモ

牛後トナル勿レ

 

先生が読める者はいないか問い、雄太が手を上げて答えた。

雄太「牛のように大きなものの尻尾につくよりも鶏のように小さくても口になる方がいいということです」

人の後ろにくっついていくよりもどんなに小さくてもいいから人より優れたところを持とうということ。

 

教室の廊下の窓から授業の様子を見ていたあきは雄太が堂々と答えるのをほほえましく見て去って行った。

 

校長室に来ていた陽一郎。ふっくらして血色もよくなったと久助は言う。陽一郎は久助から預かったミットを雄太にあげたことを報告。久助は笑顔で「ええがな、ええがな」。久助も預かっていたグローブを昭にあげたと言って笑い合った。押入れの中にしまい込んでおくよりグローブもミットもそっちの方が喜んでいると久助は言った。

 

昭と雄太が校庭でキャッチボールを始めた。それを見る陽一郎と久助。雄太に国語と数学は満州で教えたという陽一郎に「心配することない。大丈夫、大丈夫」という久助。金八での上林先生は英語の先生だったか。

 

夜。風呂に入っている昭と雄太。

陽一郎「みんなにも相談があるんや」

そういうと家族が茶の間に集まった。

陽一郎「昭と雄太はそこに座れ」

昭「何?」

陽一郎「雄太のことや。僕は今でもできたら雄太をうちの養子にしたいと考えとるのや」

あき「ほんなら私が伊那谷行ってきましょか。親類の方の同意があったらええっていうことでしたさかい」

陽一郎「うん、僕もそう思うたんやけどな、もうちょっとの間、今のまんまの方がええんやないかなとも思うのや。雄太のお母さんのことがはっきりするまでは籍もこのままの方がええと思うし。小野雄太にするゆうことはいつでもできるゆうことが分かったんやからな。雄太はどない思う?」

雄太「…」

陽一郎「みんなはどうや? こういうことは雄太が目の間におったら言いにくいかもしれんけど僕はわざとそうしとるのや。隠し事なしでお互いがほんまのところを承知して決める。これが一番ええと思うのや」

雄太「僕は陽さんの子供にしてもらえたらうれしいと思う」

陽一郎「そうか」

純子「そやけどもしうちが雄ちゃんのお母さんやったら、どないな事情があるにせえ、やっぱし雄ちゃんを捜すやろと思うねん。せやさかいうちはお父ちゃんに賛成や。ひょっとしてお母さんが帰ってきはったらそん時は話し合うて雄ちゃんの一番したいようにしたらええと思うねんけど」

あき「ほんなら来年雄ちゃんが中学校に上がる時にもう一度考えるということでどうですやろ?」

陽一郎「ああ、それがええかもしれんな。雄太、それでどうや?」

雄太「うん」

陽一郎「ただし純子も恭子も昭も今日からは雄太をほんまのきょうだいやと思うてほしい。雄ちゃんという呼び方もやめて『雄太』と呼び捨てにしてほしいと思うのや。雄太も昭を『昭』と呼び捨てにしてほしい。う~ん、純子と恭子は『純子姉ちゃん、恭子姉ちゃん』でええやろ」

雄太「じゃあ陽さんとおばさんは何て呼んだらいい?」

あき「それは…今までどおりでええのと違うか?」

陽一郎「雄太は何と呼んだらええと思う?」

恭子「お父ちゃん、お母ちゃんと呼べる?」

雄太「いいよ。でもすぐに言えるかな…」

あき「無理に言わんでもええけど、せやけど私は雄ちゃんにお母ちゃんって呼ばれたらどんなにうれしいやろね」

陽一郎「ほなそういうことにしよう。みんな仲ようしてや」

一同「はい」

何と真面目な家族であろうか。しょっちゅう隠し事や勘違いで話が進んだ「あぐり」とは大違い!? でもそっちはそっちで楽しかったのよ、私は。ツイッターの感想を読むのは今回は楽しいけど、未だに「あぐり」を引き合いに出す人はナンダカナー。秀平の祖母が「あぐり」だったから思い出す人もいたんだろうけど。隠し事や勘違いを自分が騙されてる!と怒りを感じる人が多くなったのかな。

 

静尾が興園寺家に来た。一緒に速水に英語を習おうと言ってきた。製材所に行って秀平に了承済み。今夜からでも興園寺家の部屋を借りようと思っていて、つやに部屋を貸してほしいと頼んでほしいと言われ、純子は興園寺家の部屋を借りるのは悪いと家でやろうと言いだした。

 

純子の胸にさざ波が立ちました。女学校の頃からの親友だった静尾が自分に断りもなしに秀平に接近したことが何となく面白くなかったのであります。

 

興園寺家に帰ってきた秀平に今日からうちで英語教室をやると言った純子。秀平もあっさり了承。秀平も純子に好意は持ってるだろうけど、別に正太夫みたいにぐいぐい来るわけでもなくあっさりした態度だね。